8年間不登校だった娘。「世の中でいいと言われていることは全部試した」必死だった母親が犯していた、たった一つのミスとは | NewsCafe

8年間不登校だった娘。「世の中でいいと言われていることは全部試した」必死だった母親が犯していた、たった一つのミスとは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
8年間不登校だった娘。「世の中でいいと言われていることは全部試した」必死だった母親が犯していた、たった一つのミスとは
8年間不登校だった娘。「世の中でいいと言われていることは全部試した」必死だった母親が犯していた、たった一つのミスとは 全 1 枚 拡大写真
  

こんにちは。「1人も見捨てない子育て手札の提案者」として年間数百件以上の子育て相談に乗っているきのぴー先生です。児童自立支援施設に併設された小中学校に勤務し、生徒指導主任を務めました。愛情や正論だけではなかなかうまくいかない子どもとの関わり。この連載では、理想論や正論だけでは届かないところにある、泥くさい現場で培ってきた子どもとの関わり方のヒントをお届けしていきます。

【きのぴー先生の子育て手札 #1】

8年間不登校だった娘。「社会に出られないのでは?」徐々に高まる親の不安

「もう、何を信じたらいいのかわからなくなっていました」そう語ってくださったのは、17歳の娘さんを育てるお母さんでした。

Aさん(仮名)。小学校高学年から約8年間、不登校の状態が続いていました。朝になると体が重く、起き上がれない。外に出ようとすると、理由のはっきりしない不安が胸に広がる。学校の話題が出るだけで、表情が強張る。「最初は、そのうち行けるようになると思っていました。でも一年、二年と経つうちに、このまま社会に出られないのでは?という怖さが大きくなっていきました」とのこと。

不安と同時に、焦りも募っていきます。周囲の子どもたちは成長し、進路の話をし、アルバイトを始める。一方で、娘は家にいる時間が長くなっていく。「何かしなければ」 そう思えば思うほど、親の中に「正解探し」が始まります。 声かけ、環境づくり、褒め方、自己肯定感。学んだ分だけ、できることは増える。なのに、現実は動かない。この齟齬こそが、お母さんを最も苦しめてしまうジレンマでもありました。

▶「よかれと思って…」実は犯していた間違い

「世の中でいいと言われていることは全部試した」。その中で実は犯していた間違い

お母さんは、決して何もしてこなかったわけではありません。

不登校に関する書籍を読み、高額子育て講座に参加し、自己肯定感を高める関わり方、褒め方、声かけ、環境調整。「これがいい」と言われたものは、ほぼすべて試してきました。知識は、十分すぎるほどありました。

それでも、Aさんは動きませんでした。

ここで重要なのは、「親が間違ったこと」をしていたというより、親の「愛情」と「不安」が、同時に強すぎたという点です。失敗しないように。傷つかないように。これ以上、自信を失わないように。その結果、親は無意識に、次のような「先回り」をしてしまいます。

・子どもが迷う前に「こうしたら?」と提案してしまう
・うまくいかなそうな気配があると「それはやめとこう」と止めてしまう
・失敗しそうな場面を先に潰して「安全な道」を用意してしまう
・子どもが落ち込むのが怖くて、挑戦自体を避ける方向に誘導してしまう

親からすると、全部「助け」です。よかれと思ってです。けれど、子どもからすると、こう受け取られることがあります。

・「私には任せられないんだ」
・「私は、どうせ失敗する人間なんだ」
・「なんで私のことをいつも応援してくれないの?」

この受け取りが積み重なると、子どもは動かなくなります。なぜなら、動くことは「失敗」とセットだと、そう刷り込まれていくからです。そして、失敗が許されない環境では、最も合理的な選択は「動かないこと」になります。

▶8年の不登校が動き始めた。「正しい見守り」とは

親がするべき正しい「見守り」とは?施設の子どもたちが教えてくれたこと

私は以前、児童自立支援施設という場所に併設された学校で生徒指導主任をしていました。そこにいた子どもたちは、いわゆる「悪さをする子」たちです。万引き、暴力、ルール違反。社会から見れば「問題行動のある子」。「どうせできない」「またやるだろう」「この子には無理」。そういう烙印を、何度も刻まれてきた子どもたちでした。

だからと言って、放っておけば勝手によくなるかというと…そうではありません。施設の子は、なおのことやりません。「どうせ無理」と見られてきた子どもが、自分から頑張る動機をもちにくいのは当然です。

そこで必要だったのが「何もしない見守り」ではなく、距離と関わりの質を調整する見守り(目的を持った見守り)でした。

こちらの最大限考える楽しい授業を提案しても一切靡かなかった子どもたちが、この見守りをベースにした委ねる授業に変えていくと、あれだけ押し付けてもやらなかった勉強を、子どもたちは自分からやり始めました。「やれ」と言われてやるのではなく、「自分で決めた」からやる。このパワーがいかに強いかを、問題行動のある子たちが目の前で証明してくれました。私は驚きを隠せませんでした。テストの点も少しずつ上がっていきました。学力の問題ではなく、関わりの問題だったのだと、私はそこで確信しました。

この経験を子育てに応用したバンジージャンプ理論、これをお母さんに実践していただいたところ、Aさんの8年間があっという間に動き始めたのです。

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《OTONA SALONE》

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