【東大入学式2026】祝辞が話題…AIの時代に大切なこととは?
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4月13日午前に学部入学式が行われ、式には約3,000名の新入生とその家族など約4,900名、合わせて約7,900名が出席し、総長、理事、学部長、研究科長、研究所長のほか、来賓として劇作家・演出家・役者の野田秀樹氏が登壇した。また、同日午後に大学院入学式が行われ、約3,100名の新入生と家族など約3,000名、合わせて約6,100名が出席し、大学を代表して藤井輝夫総長から式辞が述べられた。
藤井総長は、他者とのつながりの大切さについて言及。「個人が孤立し視野が狭くなれば、おのずと夢も独りよがりなものとなります。大きな夢の実現のためには、新たなつながりを求め、他者が何に関心を持ち、何を求めているのかについて深く考える必要があります。タイム・パフォーマンス、いわゆる『タイパ』が重んじられている現代では、無駄だと思われてしまう対話の時間は切り捨てられがちかもしれません。しかし、対話を積み重ねるなかで、自分の夢を見つめなおすことも可能となるでしょう」と述べ、「これから本学での学びや研究を通し、できるだけ多くの機会で積極的に出会いを広げ、多様な人びととつながり、対話してみてください」と呼びかけた。
劇作家の野田秀樹氏は「あなたがたは、若い身体を持っている。とりわけ頭が良いあなた方は、脳みそ寄りの人間です。身体を忘れがちです。けれどもあなた方がこれからAIと生きていく時代だからこそ、AIには身体がない、それに根差す心がないことを憶えていて欲しいです。AIがあなた方の『若い身体』を『その身体に根ざす若い心』を超えることは決してない」と激励し、心を伴った脳であってほしいと訴えた。
藤井総長は対話によるつながりを、野田氏は身体に根ざす心の重要性を強調した。多様な人々とのつながりを通じて自己を磨き、未知の真理を探究する日々がここから始まる。
《千葉 智加》


