
前編では、ハイライトとアイライナーを中心に、「キャンメイク=若い世代向け」というイメージが必ずしも当てはまらないことが見えてきました。
一方で、どのアイテムもそのまま無条件で使えるわけではなく、色や使い方次第で成立するかどうかが分かれるという現実もあります。
後編では、ベースメイクなどポイントメイク以外のアイテムを中心に、オトナサローネライターの遠藤幸子が、より実用性の観点から40・50代でも使えるかレビューします。
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粉っぽい・乾燥するは、本当?プチプラパウダーの実力検証

続いて試したのが、「クリアヴェールセッティングパウダー」(税込価格1,078円)。プチプラのフェイスパウダーには、「粉っぽくなる」「乾燥する」「マットだとオバ見えする」といったイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。筆者自身も、正直その印象は強めでした。
けれど、このアイテムはその先入観を少し覆す仕上がりです。特徴は、8種の保湿成分が配合されていること。パウダー特有の乾燥感が出にくく、実際に使っていてもつっぱりやカサつきは感じにくい設計でした。それでいて表面はしっかりサラッと仕上がる。この「うるおい感」と「サラサラ感」の両立が、このパウダーの一番の魅力だと感じます。
さらに、皮脂を吸着する多孔質シリカが配合されていることで、Tゾーンのテカリはきちんと抑えられます。時間が経つと崩れてくるようなストレスも少なく、メイク直しの頻度も抑えられる印象でした。
ここで重要なのは、単にマットに仕上げるためのパウダーではないという点。40・50代の肌で避けたいのは、オバ見えする無機質なマット感ですが、このパウダーはそこに寄りません。
重ねても厚ぼったくならず、透明感を残したまま、ファンデーションで作ったツヤを消さない設計。必要なテカリだけを抑えながら、肌の立体感は残ります。いわゆる隠すための粉ではなく、整えるための粉という印象に近い仕上がりでした。プチプラのパウダーとしては、このバランスはかなり優秀だと感じます。
▶︎甘すぎる?若い子向け?ロールオン香水の意外な実力770円だからと侮れない。手軽に気分転換できるロールオンの40・50代らしい使い道

正直なところ価格とアイテムの中身のアンバランスさに驚いたのが、ロールオンタイプの「オードトワレ」。少量でもしっかり香りが立ち上がるため、手首や首筋にひと塗りするだけで、気分を切り替えるスイッチとして十分に機能します。つける量を自分で調整できるので、香りが強すぎて浮くといった失敗が起こりにくいのも安心感があります。
40・50代にとっては、しっかり香らせるためのフレグランスというより、気分を整えるための香りとして使うほうがしっくりきます。仕事の合間や外出前など、ほんの数秒でリセットできるツールとしての役割が大きいと感じました。
「Peach Blanc/ピーチブラン」(全11種/税込価格770円)は白桃のみずみずしさに、ミルクやムスクの落ち着いた甘さが重なり、可愛らしさの中に落ち着きもある香り。甘すぎず、日常に馴染みやすいバランスです。
もし甘さや人と被ることが気になる場合は、同じシリーズの別の香りや、手持ちのフレグランスとごく少量ずつ重ねて、自分の心地よいバランスに調整するのもひとつの方法です。いきなり重ねるのではなく、少しずつ試しながら自分の定番の香りに寄せていくのがポイントになります。あまりに良かったので、他の香りも試してみたいと思っています。
キャンメイクは、若い世代向けのブランドというイメージだけでは語りきれない広がりを持ち始めている一方で、誰にとっても無条件にフィットするわけではありません。だからこそ、自分の肌や感覚に合うかどうかを見極めながら選ぶことが、これまで以上に大切になっていると感じました。
*試用商品は、メーカーからご提供いただいています。



