『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』
6月12日(金)公開
オスカー女優ジェニファー・ローレンスが主演を務め、鬼才リン・ラムジー監督がメガホンを取った本作は、第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。第83回ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞にもノミネートされ、世界各国の映画賞を席巻している。
ジェニファー・ローレンスが演じるのは主人公のグレース。ジャクソン(ロバート・パティンソン)と結婚し、やがて子どもを授かった二人は田舎町に移り住む。
静かな新居での穏やかな時間は、グレースに安らぎをもたらすはずだった。しかし出産を機に、作家だったグレースの執筆は滞り、言葉にできない不安や苛立ち、深い孤独が静かに広がり、重くのしかかっていく。現実と幻想の境界が揺らぐ中、限界まで張り詰めていたグレースの心の糸が切れるとき、その先に待ち受けるものとは…。監督を務めるのは、『少年は残酷な弓を射る』(11年)、『ビューティフル・デイ』(17年)で知られる鬼才、リン・ラムジー。
本作では35mmフィルムで映し出される鮮烈な映像や、スタンダードサイズ(1.33:1)が生み出す閉塞的な構図とカメラワークで、観る者すべてを"心の崩壊"へと静かに没入させる。
『ドランクヌードル』
5月1日(金)より公開中
ブルックリンの都市と州北部にある森を舞台に、全4章の物語を描く本作。美大生の青年アドナンは夏のあいだ、叔父の洒脱な自宅で留守番をするためにブルックリンへとやってくる。同時にギャラリーでインターンを始めるが、そこに展示されていたのは、去年の夏に出会った奇抜な刺繍アーティストの作品だった。過去と現実が交錯し始める中、官能と想像の出会いの連なりが、アドナンの日常の輪郭を曖昧にしていく…。
2025年カンヌ国際映画祭のACID部門でも注目を集めた本作の着想源は、アメリカの刺繍アーティスト サル・サランドラの作品だという。気鋭の映画作家ルシオ・カストロが描く、心地よくも詩的で斬新な映像世界は必見だ。
『シンプル・アクシデント/偶然』
5月8日(金)公開
ジャファル・パナヒ監督自身の二度にわたる投獄経験や、同じ境遇の人々からの声を着想源に映画化された社会派サスペンス。かつて不当に投獄されたワヒドは、ある偶然の事故によって人生を奪った残忍な義足の看守と出会う。ワヒドは咄嗟に男を拘束し、荒野に穴を掘り埋めようとするが、男は「人違いだ」と言う。
不当に投獄された経験のある男女が憎い看守へ復讐を果たそうと迷走する予測不能な物語が最大の見どころ。渦巻く重厚なスリルと深遠なミステリー、個性豊かな登場人物たちが生み出すユーモア、さらにはイランが抱える現実が一体となって、社会派サスペンスへと変貌を遂げる。想像の先にある"衝撃のラスト"は、誰かと語り合わずにはいられない作品となっている。
この5月・6月は、観ているこちらの意識や倫理観、五感を揺さぶる“没入型映画”に注目だ。
『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』は6月12日(金)より全国にて公開。



