最大10Gbpsをうたう「10ギガ回線」は、高速インターネットの新たな選択肢として注目を集めている。しかし、実際の利用環境ではどの程度の速度が出ているのだろうか。今回は、RBB SPEEDTEST(アプリ版)で計測された結果のうち、10ギガサービスで計測数20件以上という条件を満たした固定回線を対象に、平均下り速度順でランキング化。あわせて、戸建て向け/集合住宅向けに分けて分析した。※「RBB SPEEDTEST」(アプリ版)の集計をベースにしているため、WiFi接続時の速度になる。
全体ランキング:トップは「auひかり」
全体ランキングの1位はKDDI auひかり ホーム10ギガで、平均下り速度は706.4Mbps。2位以下に200Mbps以上の差をつけており、10ギガ帯の中でも突出した数値となった。計測件数が100件を超える中でこの水準を維持している点も特徴だ。
上位にはそのほか、So-net光10ギガ(戸建て)
ビッグローブ光 ファミリー10ギガ
NURO 光 10ギガ(戸建て/マンション)
といったサービスが並び、400Mbps超のグループを形成している。
一方、フレッツ光クロスやドコモ光などのNTT系サービスは、230~350Mbps台に幅広く分布している。
戸建てランキング:回線占有度の差が明確に
戸建て向けランキングでは、特にauひかり ホーム10ギガは、戸建てランキングでも平均700Mbps超を記録し、別格の存在となっている。
中位には eo光、コミュファ光、@nifty光 といったサービスが並び、370~390Mbps前後で安定した結果を残した。一方で、ドコモ光10ギガ(戸建て)は平均260Mbps台だった。集合住宅ランキング:NUROが首位
集合住宅向け10ギガは、計測数から評価対象は少数となった。その中で1位となったのは
NURO 光 10ギガ(マンション向け)で、平均下り速度は 431.4Mbps。集合住宅でありながら、戸建て上位クラスに匹敵する水準を維持している。
2位以下にはドコモ光10ギガやフレッツ光クロスが続くが、戸建てと比べると 100Mbps前後低い水準となった。
今回のランキングで扱っている測定結果は、LANケーブルによる有線接続ではなく、Wi‑Fi(無線LAN)接続時の実測値である。そのため、ランキング結果は光回線そのものの性能
利用しているWi‑Fiルーターの性能
端末のWi‑Fi規格対応状況や設置環境
といった要因の影響も含んだ「総合的な実効速度」を示している。特に10ギガ回線では、宅内Wi‑Fi環境がボトルネックになりやすく、回線性能の差と同様、無線LAN環境の違いが速度差として表れやすい。
10ギガ回線は「契約すれば誰でも最大性能が出る」段階にはまだ達していない。今回のランキングは、実際のWi‑Fi利用環境を含めた体感速度を示すデータだ。回線選びだけでなく、宅内Wi‑Fi環境まで含めて見直すことが、10ギガ回線を生かすための重要なポイントとなりそうだ。



