科学のオリンピック・ISEFで日本代表が世界1位含む8件受賞
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ISEFは、世界各国・地域の高校生らが科学・技術・工学・数学(STEM)分野など22のカテゴリーで研究成果を発表する国際大会。「国際学生科学技術フェア」と和訳され、毎年、約60の国と地域から約1,700人の高校生が自分たちの研究成果を発表し、研究内容やプレゼンテーションについて審査を受けている。各国の科学コンテストなどで選抜された生徒が出場する、いわば「科学のオリンピック」として毎年盛り上がりをみせており、2026年大会では約1,400件の研究プロジェクトが参加した。
今回、日本代表として史上初めて最高賞「ジョージ・ヤンコポーロス革新賞(George D. Yancopoulos Innovator Award)」を受賞したのは、市立札幌開成中等教育学校の栗林輝さん。「ジョージ・ヤンコポーロス革新賞」は、各部門1等の中で特に優れていると認められたプロジェクトに贈られる最高賞で、栗林さんは「物理学・天文学部門」の優秀賞1等もあわせて受賞した。研究テーマは「マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いたリンク機構に関する研究」。折り紙やリンク機構の構成空間を扱う研究が高く評価され、世界1位の快挙となった。
このほか、日本代表では、筑波大学附属駒場高等学校の喜多俊介さんが「物理学・天文学部門」で優秀賞2等、長野県諏訪清陵高等学校の小松和滉さんが「植物科学部門」で優秀賞2等、アメリカンスクールインジャパンの五十嵐夕剛さんが「ロボット工学・知能機械部門」で優秀賞2等を受賞した。
また、東京学芸大学附属高等学校の加藤豪さんは「動物科学部門」、静岡県立焼津中央高等学校の石橋桐磨さん・石塚太一郎さん・川合麻夢さんは「動物科学部門」、東京都立日比谷高等学校の長坂ソフィア怜さんは「生化学部門」、桜蔭高等学校の植松菜生さんは「テクノロジーによる芸術の拡張部門」で、それぞれ優秀賞4等を受賞した。日本代表は合計8件のGrand Award(優秀賞)受賞となった。
ISEFは、毎年5月に米国で開催される国際科学技術フェアで、75年の歴史を持つ。世界各国の若手研究者が最先端の研究成果を競い合う場として知られ、2020年よりRegeneron社がタイトルスポンサーを務めていることから、「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)」と呼ばれている。
日本からは、日本学生科学賞や高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)など、国内提携フェアを通じて選抜された生徒が派遣されている。日本代表は、昨年末の選出から約5か月間の準備を経て、アメリカでのISEF本番に臨んだ。会場では、各参加者がパネルや持参した実験器具などをブースに展示し、科学者や技術者ら審査員に対して研究内容を英語で説明。質疑応答を通じて審査が行われた。審査員は1,000人を超え、ノーベル賞受賞者も参加しているという。日本代表生徒たちは、世界各国の高校生と研究成果を競い合いながら、国際的な交流も経験した。
《畑山望》
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