不倫したのに好感度が上がる⁉「恋愛至上主義」なパリの女性に学ぶ、泣き寝入りしない「恋の駆け引き」とは | NewsCafe

不倫したのに好感度が上がる⁉「恋愛至上主義」なパリの女性に学ぶ、泣き寝入りしない「恋の駆け引き」とは

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不倫したのに好感度が上がる⁉「恋愛至上主義」なパリの女性に学ぶ、泣き寝入りしない「恋の駆け引き」とは
不倫したのに好感度が上がる⁉「恋愛至上主義」なパリの女性に学ぶ、泣き寝入りしない「恋の駆け引き」とは 全 1 枚 拡大写真
  

ジェーン・バーキンが淹れてくれた一杯のハーブティー。フランソワ・サガンの引越し先探しや、ボルヘス夫人との旅、シャルロット・ゲンズブールとの交流――。翻訳家・エッセイストの村上香住子氏は、80年代からパリに暮らし、マガジンハウスやフィガロのパリ支局長として数多くのセレブたちの生の声を聞いてきました。

村上氏がパリファッション界の伝説たちと交流してきた経験とエピソードを「AtoZ」のキーワードで綴ったエッセイは、本物の知性とユーモア、そしてエレガンスを取り入れるためのエッセンスが散りばめられています。

そんな村上氏の著書から本記事では、パリ流の「愛」に対する考え方をご紹介します。

※本記事は書籍『おしゃれなマナー AtoZ パリで暮らして知ったミューズたちの素顔』(村上香住子:著/ CEメディアハウス)から一部抜粋・編集したものです

amour【愛】――泣き寝入りなんてちっとも美しくない

恋愛至上主義のパリでは、セーヌ川の河岸を見ても、どこもかしこも老いも若きも恋の花ざかり。フランス語にはキスが好きな人を表す「アンブラスール〈Embrasseur〉」という名詞まであるくらいです。そうした恋愛体質の人が大半なので、それなりに別れるカップルも多いようです。

友人の娘でリセ(日本でいう高等学校)に通っている子は、級友たちに「あなたの家、パパもママンもまだ離婚してないの? 変わってるね」とからかわれたといって嘆いていました。クラスの大半が離婚体験家庭なのだそうです。

フランスはカトリックの国だから、どこへ行っても家族中心で、カップル単位のようです。たとえばシングルの私が友人の家に夕食に招待されると、友人は招待客がちゃんと偶数になるように、大抵いつも独身男性を一人招(よ)んでいました。そうした男性は私を家まで送り届けるのがマナーだと思っているらしく、自宅までついてくるので閉口したものです。

そんなお国柄、職場恋愛の噂もよく耳に入ります。私がフランスで仕事を始めた頃、少し前に任命された編集長は、かつて既婚者である発行人の恋人だったという噂が流れていました。

真偽のほどは分かりませんが、その後耳にした話からしても、どうやらパリジェンヌは泣き寝入りなんかせず、恋の駆け引きが巧みなのではないか、というのが私の結論でした。恋人としては破局しても、仕事でポジションを得る。要するに女性が泣き寝入りをするのは、パリでは美談ではないのです。

儒教の教えのせいか、日本の社会では既婚者との不倫は、徹底的なバッシングを受けますが、パリでは愛を貫いた人は、むしろ好感度が上がるようです。

だいぶ前、ド・ゴール政権下の時代ですが、あるとき現職の大臣夫人が、バスルームの水道管の修理にやってきた男性と駆け落ちをするというスキャンダルが起きたことがあります。ところが不思議なことに、夫人よりむしろ大臣のイメージがダウンして、とうとう大臣の座を追われる羽目になったのです。

夫人は宝石類や毛皮を家に残して、愛する水道屋と普段着で家を出ていったというのですから、ずいぶん思い切りのいい勇敢な女性だったのでしょう。フランスでは、恋する女性に対して点が甘いのです。可哀想なのは不倫をされたご主人です。自分に非はないのにダメージを受けてしまったのですから。

ここまでの記事では、パリ流の「愛」に対する考え方を紹介しました。つづく関連記事では、エルメス「バーキン」の誕生秘話をお届けします。
つづき>>いつかは手にしたい!世界一高級なエルメスの「バーキン」。エチケット袋に描いた「おむつが入るような」バッグが、誕生のきっかけだった⁉

著者:村上香住子(ムラカミ・カスミコ)
翻訳家、エッセイスト。 1985年にマガジンハウス社からの依頼を受けパリ支局長として赴任し、1992年、フランス最大の新聞社フィガロの中にあるパリ支局に移る。20年間のパリでのジャーナリストとしての活動後、2005年夏に帰国。ジェーン・バーキンやその家族とは40年にわたる親交をかさねている。


《OTONA SALONE》

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