
更年期世代? セカンドステージ? ミドルエイジ? 呼び方はさまざまですが、家事に仕事にプライベートに、忙しく働く女性にこそ必要なエイジレスビューティアドバイスを、私、植松晃士がお送りします。
以前お話させていただいた、若い頃に見つけた「古代の習慣」が今でも通用するのかというのが、ありがたいことにたくさんの方々に読んでいただけたようでして、今回はその延長戦の「一生モノ」のお洋服についてお話しいたします。
【植松晃士のエイジレス・ビューティ#9】
「一生モノ」という概念は捨てたほうがいい

いきなりで恐縮ではございますが、今までに一万人以上のファッションチェックを行ってきた僕から言わせていただきたいのは、「一生モノ」はないってこと。清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った「憧れ」のブランドのお洋服であっても、それがどんなにいいものでも、その時に買った頃と今ではそもそも体型が違うからサイズ感が違うでしょう?
よしんば体型はそれほど変わっていないとしても、やはりファッションは時代を反映しているものだから、そこはかとなく「いにしえ」感がするんです。カシミアのコートだろうが、仕立てたスーツだろうが、母親から譲り受けたお着物だろうが、昔買ったモノを着ていると実年齢より老けて見えてしまうこともあるんです。そんなものを身に着けていたら「時を止めた人」、ということ。大人世代になると、お洋服に頓着しなくなる人も多くなりますが、お洋服は社会的コミュニケーションツールのひとつ。「今」と向き合っていないとみなされて、そういう扱いになってしまいます。
常々アップデートできているのが「旬」の大人です
10年前のお洋服を、まるで昨日買ったかのように着る。モノを大切にする気持ちはいいと思いますが、映画『三丁目の夕日』みたいなノスタルジック感を与えて、まるでコスプレにも見えてしまいかねません。やはり、素材はよくてもデザインが古い感じがしますから。でも、お洋服はどこも傷んでないんです。まだ十分着られるんです。そう。いいモノはなかなか傷みません。けれど、お洋服はあなた自身。あなたの個性を表現するものです。10年前のお洋服を着ているあなたは、10年前から何も変わっていない人、と見られても仕方ないですよね。
最近耳にした話で、2026年は男女問わず2人に1人が50歳以上になるとのこと。驚きました。なんと、僕も多数派に属します(笑)。ということは、アイドルグループで言えばセンターの位置!とかく、体力も記憶力も衰え、ガンコになり、年寄りは老害だ、なんて言われる昨今ではありますが、これからはセンターですから。堂々と表通りを歩きましょう。むしろ何もできない、社会貢献度が低い「若害」というワードを広めたいくらい。というのは冗談ですが。
だからこそ、センターにいる大人は常々アップデートするべきだと思うんです。「一生モノ」を着続けることはやめましょう。以前お話したように、捨てなくてもいいんです。思い出のタンスにしまっておいてはいかがでしょう。
本記事では、「一生モノ」と思って「清水買い」した高価な服が、本当に「一生モノ」にできるのかということについてお話しました。
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では、「一生モノ」として長く使える唯一のものについてお届けします。
取材・文/中尾 慧里



