東証一部上場の不動産デベロッパーの社長・藤堂繁は、2019年、3年前の学校土地の買収について関西地検から事情聴取の呼び出しを受ける。
検事・鈴鳴通子はフレンドリーに藤堂に接するが、48日後、藤堂は30億の業務上横領の罪で逮捕される。拘置所に収監された藤堂は、一代で築き上げた会社を守るため社長を退任。6度目の請求でようやく保釈が決定するまで、逮捕から8か月と2日に及ぶ拘留が続いた。
冤罪を晴らす覚悟を決めた藤堂は、元検事・元判事・刑事弁護の専門家・企業法務の専門家が集まった最強の弁護士ドリームチームとともに逆襲に備えていく。裁判準備の中で、逮捕されている部下・木下の取り調べを録画した動画を検証すると、そこには驚愕の事実が隠されていた…。
本作は、2019年に大阪の不動産デベロッパー社長・山岸忍氏の身に起きた実際の事件を、山岸氏本人が綴った原作「負けへんで! 東証一部上場企業社長 vs 地検特捜部」(文藝春秋)の映画化。
監督は『空飛ぶタイヤ』『超高速!参勤交代』『シャイロックの子供たち』を手掛けた本木克英が務める。本木監督は本作について「人生の絶頂にいた男が、冤罪と酷薄な人質司法によって全てを失い、どん底からいかに立ち上がり、声を上げはじめたのか。魂を削るように演じた内野聖陽さんを軸に、迫真の芝居で臨んだ俳優たちの応酬を堪能して頂きたいです」と思いを語っている。
主人公・藤堂繁を演じるのは内野聖陽。内野は、「人間の作った司法の世界も、他の仕組みと同じように、決して万能で完全無欠ではないのだという事実を改めて知ったように感じます。国家権力のもとに行使されるそうした間違った捜査方法は、人の命、人生を奪う、天敵のいない暴力になりうるんだということがとても怖いことだと感じました」と本作の元になった事件を知ったときの衝撃を率直に語り、作品に込めた熱い思いを「冤罪は誰でも巻き込まれる可能性があるということを、観ていただく方にも感じとってもらえたら…虚構の世界だけだろうと思うような話が、日常と地続きであるという『怖さ』を体感しながら見て頂けたらなと思います」と明かした。
藤堂を追い詰めていく検事・鈴鳴通子役には、「西園寺さんは家事をしない」「わたしの宝物」「Dr.アシュラ」など立て続けにドラマの主演を務める松本若菜。松本は本作の撮影をふり返り、「内野さんの役にとことん向き合われる姿は、現場にいるすべての人の温度を上げ、私自身の気持ちも更なる高みに導いてくださいました。本木監督の”繊細と豪快”両極の演出により、作品全体としてとても力強いものとなっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです」と思いを寄せた。フレンドリーに接しながら藤堂を検察の都合よくコントロールしようとする鈴鳴もまた自らの正義に忠実であり、撮影中も思わず息を飲むような緊張感だったという2人の取調室での対峙のシーンにも注目したい。
藤堂の友人で、逮捕後も無実を信じ支え続ける経営者・君塚大作役には、ドラマ「地面師たち」、映画『木挽町のあだ討ち』、連続テレビ小説「風、薫る」などの北村一輝が名を連ねる。北村は出演にあたり「本木克英監督、そして内野聖陽さんとは、以前からぜひご一緒したいと思っておりましたので、迷いなくお引き受けさせていただきました」と語り、撮影を「監督が作り出す空気感と、内野さんの高い集中力が非常に心地よく、想像以上に充実した時間を過ごさせていただきました」とふり返った。
また、藤堂・鈴鳴・君塚それぞれのキャラクタービジュアルも解禁。
まっすぐと強いまなざしで見つめる藤堂は「この社長、無実の罪ですべてを失う」、鈴鳴は「この検事、勝つためには手段を選ばず」、優しく微笑みかける君塚は「この経営者、友を信じ、支え抜く」と、それぞれのキャラクターを表すコピーが記されている。
検察という組織の闇に立ち向かった、一人の社長と最強弁護士達がたどり着いた事件の真相とは…。期待が高まる。
コメント全文内野聖陽
ある日突然、自分があらぬ疑いをかけられ、検察の作ったシナリオで有罪扱いされていく。
本作で描かれる事件について知った時、現代の日本の司法の世界にそんなことがあり得るのかと、衝撃でした。過去にも冤罪事件はいくつもありますが、この役柄を演じるにあたって思ったことは、人間の作った司法の世界も、他の仕組みと同じように、決して万能で完全無欠ではないのだという事実を改めて知ったように感じます。
国家権力のもとに行使されるそうした間違った捜査方法は、人の命、人生を奪う、天敵のいない暴力になりうるんだということがとても怖いことだと感じました。
事実に立脚してはいますが、フィクションとして、主人公の置かれた逆境を味わって頂けたらと思っています。
脚本の素晴らしさ、監督の演出、共演のみなさん、スタッフのみなさんにも助けていただき、藤堂繁が演じられたと思っています。
特に「負けへんで」というタイトルは助けられました。
この作品において一番肝腎な、シンプルで力強いメッセージで、僕自身も撮影を戦い抜く中で、何度も奮い立たせてもらった言葉でもあります。
冤罪は誰でも巻き込まれる可能性があるということを、観ていただく方にも感じとってもらえたら…虚構の世界だけだろうと思うような話が、日常と地続きであるという「怖さ」を体感しながら見て頂けたらなと思います。
松本若菜
お話しをいただいて、原作を拝読させていただきました。
難しい題材でしたので、当時の事を調べていくうちに、どんどん気持ちが引き締まったのを覚えています。
鈴鳴検事はいわゆる”怒鳴る取調官”ではありません。
表面的にはいくつもの顔を見せ、嫌な印象を与えず相手に寄り添い信頼される。
それを自然にできてしまう人なので、常に彼女の本質を想像しながら鈴鳴というキャラクターを作っていきました。
内野さんの役にとことん向き合われる姿は、現場にいるすべての人の温度を上げ、私自身の気持ちも更なる高みに導いてくださいました。
本木監督の”繊細と豪快”両極の演出により、作品全体としてとても力強いものとなっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです。
北村一輝
本木克英監督、そして内野聖陽さんとは、以前からぜひご一緒したいと思っておりましたので、迷いなくお引き受けさせていただきました。
撮影現場では、監督が作り出す空気感と、内野さんの高い集中力が非常に心地よく、想像以上に充実した時間を過ごさせていただきました。
内野さんにこれ以上ないほどふさわしい役柄だと感じております。作品の完成を、私自身とても楽しみにしております。
本木克英監督
人生の絶頂にいた男が、冤罪と酷薄な人質司法によって全てを失い、どん底からいかに立ち上がり、声を上げはじめたのか。
魂を削るように演じた内野聖陽さんを軸に、迫真の芝居で臨んだ俳優たちの応酬を堪能して頂きたいです。
繰り返される理不尽に怒り、驚嘆しながら、強固な組織に身を委ねざるを得ない人間の弱さや愚かさも伝わればと思っています。
『負けへんで』は11月13日(金)より全国にて公開。



