この度、主演ソヒを演じる恒那を囲む大人たちに、井浦新、市川実和子、ちすん、笠松将に続き、ソヒを取り巻く世界に深みを与えていく実力派追加キャストが発表。
K-POPをきっかけに仲良くなったソヒと未来が足繁く通う甘味屋の店主・さっちゃん役を演じるのは、是枝裕和監督『誰も知らない』にて映画デビューし、その後も是枝監督の『歩いても 歩いても』など、数々の映画・ドラマ・バラエティで存在感を放ち続けているYOU。
「始終キラキラとした清流が流れているよう」とコメントを寄せたYOUは、本作ではどこか子どもたちと同じ高さに立っているような自由さを持ちながらも、ときに大きく包み込むような頼もしさを感じさせる、甘味屋のさっちゃんを自然体で演じた。ソヒの友達の未来の祖父役を演じるのは、名俳優きたろう。
「テーマに真正面から向かう姿勢に心打たれた」というきたろうは、少し頑固で職人気質な一面を持ちながらも、その厳しさの奥に不器用な優しさをもつ存在としての祖父を演じた。ときにぶつかりながらも、まだ未熟なソヒと未来を静かに導き、家族のぬくもりと確かな支えを感じさせる存在として物語を支える。焼肉店を営むソヒの叔父役を演じたのは、『港に灯がともる』『燕』『福田村事件』をはじめ、社会の中で生きる人々の葛藤や、その奥にある感情を丁寧に描く作品にも数多く出演してきた山中崇。
繊細さと確かな存在感を併せ持つ演技で人物たちの現実を静かに立ち上げてきた山中は、本作では余裕と温かさを持つ叔父役として、ソヒたちを少し離れた場所から見守る、大人ならではの包容力で作品に軽やかな空気をもたらしている。「現実と向き合いながら芽吹いたその笑顔は、観る人たちにもきっと勇気を灯してくれる」とコメントを寄せる。ソヒの祖母役を演じるのは1967年のデビューから映画界で長年にわたり活躍し、その芯のある確かな存在感で数々の作品を支えてきた白川和子。
本作への出演が「長年の在日コリアンの友人への恩返しにもなった」という白川は、本作では、多くを語らずとも家族を静かに見守り、そこにいるだけで安心感を与える祖母を演じる。そのあたたかなまなざしが、揺れ動くソヒの日々にそっと寄り添っている。ソヒと未来がある出来事をきっかけに訪れるバーのマスター役を演じるのは、言葉以上に人物の背景や存在感を滲ませる演技で数々の作品に強烈な印象を残してきた、黒田大輔。本作では、一見すると何を考えているのか掴めない、物好きで不思議な空気を纏うマスターを演じる。
そして、ソヒがよく行く乾物屋「丸萬商店」の店主を演じるのは、Apple TV「PACHINKO パチンコ」、HBO&WOWOW「TOKYO VICE」をはじめ国内外の作品で活躍するソウジ・アライ。日本で生きる在日コリアンとしての現実を、ときに飾らない言葉でソヒへ投げかけながら、生活の中に根づいたリアリティと静かな説得力を持つ演技で、彼女が自身のルーツやこれからに向き合っていく瞬間を静かに生み出している。
解禁された本予告では、K-POP好き同士として友人の未来(梨里花)と笑い合いながら過ごす、ソヒ(恒那)の思春期の等身大の日常と、朝鮮舞踊に真っ直ぐ向き合う凛とした姿が映し出される。一方で、朝鮮学校の校長として生きる父・サンジュ(井浦新)との、分かり合えなさも徐々に浮かび上がっていき…。
合わせて写真家・石田真澄撮影のアザービジュアルも公開
揺れるチョゴリに、遠くを見つめるソヒ。思春期に悩みながらも新しい世界と出会っていく予感をさせるアザービジュアルが到着。
撮影は、少女たちの青春を切り取った写真を多く手がける写真家・石田真澄。やわらかな光の中で、思春期の葛藤と刹那をすくい取るように、ソヒの纏う静かな空気と瑞々しさを映し出している。
本作公開日7月10日に向けて、順次アザービジュアルが公開されていく予定だ。新キャスト コメント全文
甘味屋の店主 さっちゃん役/YOUものすごく暑かった現場で、監督がその想いを一つ一つ丁寧に形にしてゆこうとする姿、もう全てを理解し、いつものようにじっくりと狙いを定め一寸の狂いもなく舐めるように(笑) 取り納めてゆく山崎さんがいらして、真っ白な子鹿のようなソヒは、その時期の少女の全てを纏っていて。
始終キラキラとした清流が流れているような駄菓子屋の風景は、それだけで感慨深いものでした。全編に描かれているであろう、監督の想いや、役者さん達の表現に触れるのがとても楽しみです。その一欠片に携われたこと、心から感謝しております。楽しみです!ありがとうございます!
未来(みらい)の祖父役/きたろう
脚本を読ませてもらって、ぜひ参加したいと思った。
テーマに真正面から向かう姿勢に心打たれた。
在日コリアンの少女と日本の少女の友情が実に透明だ。
理由なき差別は二人にしか止められない。現場で、カット割りがカメラマンと話し合いになり、孫監督の譲らない頑固さが素敵で可愛かった。
乾物屋の店主役/ソウジ・アライ
脚本を受け取ったその足でロケ地の三河島を訪ねると、懐かしさを感じた。多文化共生を象徴するような子供たちのグループが自転車で駆け抜けた。主人公ソヒがよく買い物にくる丸萬商店は、そんな地域で愛されしっかりと根を張っていた。日本の豊かさ、多様性の美しさを、自然体で伝えてくれるこの街にもトロフィーを!
バーのマスター役/黒田大輔
人種や国境や性別関係なく、ただただ普通に思い悩んだり喜んだり憤ったり楽しんだりしながら、生活している人たちのひとときを覗き見させていただきました。
ソヒの叔父役/山中崇
「オレ、在日なんだよね」高校生の頃、幼なじみの友人がふと話してくれた。当時の僕は、その言葉の重さをよく分かっていなかった。あれはきっと、とてもナイーブで勇気のいる告白だったのだと、後になって気づいた。きっと大切な友達だと思ってくれたから話してくれたんだ。そう感じた時、心の奥でじんと震えるものがあった。
作品を観ながら、そのことを思い出していました。舞踊を踊る生徒たちの笑顔がみずみずしさで溢れています。現実と向き合いながら芽吹いたその笑顔は、観る人たちにもきっと勇気を灯してくれると思います。
ソヒの祖母役/白川和子
異国の地で、甘いも酸いも知り抜いた、ハンメ(祖母)の余裕ある生き方を、私なりに演じることができたと思います。それは四十年以上続いていた、在日の友人とのおつきあいがあったからです。生き方の姿勢、人生における決断など波乱万丈の人生から多くのことも学べたからです。その友人も旅立ちましたが、『トロフィー』に出演させていただき、恩返しができました。孫監督本当にありがとうございました。
『トロフィー』は7月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。



