原作は、2015年に松本清張賞と小学館文庫小説賞をW受賞してデビューし、吹奏楽小説「風に恋う」やテレビドラマ原作「転職の魔王様」シリーズが話題となった額賀澪の長編小説。
2018年公開『巫女っちゃけん。』以来、8年ぶりの映画単独主演となる広瀬は、余命1年を宣告され故郷に戻ってきた音楽教師・踊場京香を演じる。故郷で死と引き替えに「喜び」以外の感情を失った高校生・沖晴と出会うことにより、2人は死を抱える者同士として、自身の限りある人生に「生きる」をもたらしていき、次第に心を通わせていくことに。
広瀬からは、「“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました」とコメントも到着した。
広瀬は、2022年エランドール賞新人賞を受賞するなど活躍。2025年には、日本テレビ系列「こんな私が神説教」で教師役として主演し話題となった。また、藤原竜也と共演する『全領域異常解決室』映画版が2027年春に2作連続で公開することが決定している。
監督は、人間の感情の揺らぎや孤独、性や生と死の関わりを、絵画を思わせる詩的な映像と緻密な音響設計で繊細に描き、数々のヒット作を生み出している矢崎仁司。『ストロベリーショートケイクス』(2006年・魚喃キリコ原作)、『スイートリトルライズ』(2010年・江國香織原作)、『無伴奏』(2016年・小池真理子原作)、『さくら』(2020年・西加奈子原作)、『早乙女カナコの場合は』(2025年・柚木麻子原作)など、人気小説やコミックの実写化、豪華キャストを迎えた商業映画においてもその卓越した作家性を発揮し、映画の可能性に挑み続ける作風が国内外で高い評価を受けている。
キャスト&原作者 コメント全文
【主演:広瀬アリス】
生きていると笑ったり泣いたり怒ったり、沢山の感情になります。この作品はそんな多くの感情に触れながら、“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。
綺麗事だけでは生きていけない世の中で、それぞれの悩みや葛藤と向かい合いながら、心と心を通じ合わせて生きていく2人を描いています。お芝居を通して、自分と向き合えた時間でもありました。
京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました。
こんなにも日常が、そして感情が素晴らしく愛おしいものなのかと、そう思える映画になっています。
【原作者:額賀 澪(ぬかが・みお)】
自分がこれまで書いてきた作品の中でも、「沖晴くんの涙を殺して」は特に思い入れの強い作品です。刊行直後に映画化の打診をいただき、長い時間をかけて完成したことをとても嬉しく思います。スタッフ・キャストの皆様をはじめ、多くの方が全力で作品に寄り添ってくださいました。「ネガティブな感情などなければどれほど楽に生きられるだろう」と思うことも多い日々の中で、怒りや悲しみや不安を感じるからこそ噛み締められる幸せがある。映画の中の京香や沖晴が、原作者である私にも改めて教えてくれました。
『沖晴くんの涙を殺して』は10月2日(金)より全国にて公開。



