ロッキン・サマソニ・フジロック・ライジングサン、主要夏フェスの特色と変化から見えてきたものとは? | NewsCafe

ロッキン・サマソニ・フジロック・ライジングサン、主要夏フェスの特色と変化から見えてきたものとは?

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ロッキン・サマソニ・フジロック・ライジングサン、主要夏フェスの特色と変化から見えてきたものとは?
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本格的な夏の到来を前に、この夏開催予定の大型音楽フェスティバルが出演アーティストやタイムテーブルを続々と発表している。各イベントの色が出た出演陣がアナウンスされるたび、SNSではフェス名やアーティスト名などがトレンド入りし、話題になる。音楽ファンが熱い視線を送る、この時期ならではのトピックだ。そこで本記事では、主要な夏フェスである『ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)』『SUMMER SONIC(サマーソニック)』『FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)』『RISING SUN ROCK FESTIVAL(ライジング・サン・ロックフェスティバル)』にフォーカス。出演アーティストや各フェスのコンセプトなどを比較しながら、音楽フェスの近年の変化についても考えてみたい。

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【日本最大級の国民的フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』】

2000年にスタートし、日本最大の動員を誇る『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』は、9月12日(土)・13日(日)/19日(土)・20日(日)・21日(月・祝)の5日間、千葉・千葉市蘇我スポーツ公園で開催。今年はBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)、Creepy Nuts(クリーピーナッツ)、M!LK(ミルク)、あいみょんらがラインナップされている。ロックバンドからHIP HOPユニット、アイドルグループ、シンガーソングライターまで、日本の音楽のメジャーシーンを総ざらいできる顔ぶれが揃っているのが特徴だ。多種多様なジャンルのアーティストが出演することで、普段あまりライブに足を運ばない初心者や学生、ライト層までを取り込むような設計になっている。

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加えて、Tシャツやタオルなど豊富なラインナップで展開されるオフィシャルグッズ、フェスの思い出を形に残せるフォトスポット、あらゆるグルメが勢揃いする飲食エリアなども、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』の特色だ。快適性と回遊性の高い会場づくりを追求していることからも、来場者が過ごす時間をなるべく心地よく、楽しいものにしようという心遣いがうかがえる。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』を経験したことでフェスの魅力を知り、他のフェスに足を運んでみようと考える人も少なくないだろう。あらゆる点において、“夏フェスの入り口”として機能しているイベントという印象だ。

【2会場開催の都市型グローバルフェス『SUMMER SONIC』】

今年25周年を迎える『SUMMER SONIC』は、ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ、万博記念公園の東京・大阪2会場で、8月14日(金)・15日(土)・16日(日)の3日間に渡って開催。“海外に移動しなくても世界レベルの音楽フェスを気軽に楽しんでもらいたい”というメッセージから出発したこのフェスは、世界で活躍する海外アーティストの出演が多いことが強みだ。今年は、伝説的ロックバンド・THE STROKES(ザ・ストロークス)がヘッドライナーの1組としてアナウンスされているほか、BLACKPINKのメンバーとしても絶大な支持を集めるJENNIE(ジェニー)や音楽界の巨匠・DAVID BYRNE(デヴィッド・バーン)らの出演も決定。さらに、ヘッドライナーのL’Arc-en-Ciel(ラルク アン シエル)とAdoなど、国内で高い人気を誇るアーティストもラインナップされている。

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その他の点で言えば、『SUMMER SONIC』はさまざまな企業とのコラボレーションを積極的に展開していることも特徴だ。今年は音楽ストリーミングサービス・Spotifyとのコラボステージをはじめ、イタリア発祥のプレミアム・カジュアル・ブランド・DIESEL(ディーゼル)、ニューヨークのストリートカルチャーからインスパイアされたハイブランドキャラクター「Skater JOHN(スケータージョン)」などともコラボを展開。音楽を起点に、ファッション・海外カルチャーを横断するグローバル色の強いフェスとして独自の立ち位置を築いている。

【音楽×アウトドアが融合する『FUJI ROCK FESTIVAL』】

7月24日(金)・25日(土)・26日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場で開催される『FUJI ROCK FESTIVAL』は、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』とは異なる顔を持つ。最大の特色は、苗場の森・川・山の中で音楽を楽しむ体験ができることだろう。フェスの公式サイトでも“100人いれば、100通りの楽しみ方がある”と紹介されているように、コンセプトの異なるライブステージ以外にも、キャンプやワークショップ、子供が遊べるキッズランド、休憩できるホスピタリティエリアなどが大充実。音楽・自然・食といったカルチャーが溶け合い、極上のライフスタイル体験へ導く。

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出演アーティストのラインナップについても、『FUJI ROCK FESTIVAL』は独創的。ヒットチャートより“音楽好きが評価するアーティスト”を重視する傾向にあり、海外アーティストの出演も多い。その点では『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』と比較して玄人向けだと言えるだろう。今年のヘッドライナーには、MASSIVE ATTACK(マッシヴ・アタック)・The xx(ザ・エックス・エックス)・KHRUANGBIN(クルアンビン)といった各国の実力派が決定。また、アジアから世界へ進出し、グローバルな活躍を見せるFujii Kaze(藤井風)とXGの初出演が決まっていることも注目ポイントだ。ベースはインディー/オルタナ志向でありながら、国際性や多様性も感じさせる選定になっている。

【夜通し音楽を楽しめるオールナイトフェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL』】

8月14日(金)・15日(土)に北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで開催される『RISING SUN ROCK FESTIVAL』も『FUJI ROCK FESTIVAL』と同じく、このフェスならではの体験を提供する。日本初の本格的オールナイト野外ロックフェスとしてスタートした『RISING SUN ROCK FESTIVAL』では、広大な自然の中で夜通し音楽を楽しめることがアイデンティティだ。ステージ上のアーティスト・観客が一体となって朝日を見る体験はまさに唯一無二で、毎年このフェスに参加するというリピーターも多い。ライブ以外にも、キャンプ宿泊、北海道ならではの味覚が味わえる飲食店、自然を満喫できるアトラクションなどが揃い、北海道という土地の魅力をフェスに取り込んでいる。

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そんな『RISING SUN ROCK FESTIVAL』の出演者は、パフォーマンス力の高い国内のアーティストが中心。今年はサンボマスター、マキシマム ザ ホルモン、打首獄門同好会といった観客を熱狂させるライブに定評があるロックバンドに加え、Vaundy(バウンディ)、東京スカパラダイスオーケストラ、ハンバート ハンバート、Awitch(エーウィッチ)らもラインナップ。複数の音楽ジャンルを跨ぎながらも“ライブが強い”という軸をブレることなく貫いている。『RISING SUN ROCK FESTIVAL』で初めてライブを見て、そのアーティストのファンになるという来場者も多いのではないだろうか。

【時代に合わせて夏フェスが変わったこと・変わらないこと】

今回取り上げた夏フェスはそれぞれが長い歴史を持っているが、時代に合わせてその内容を変化させてきた。ラインナップの変化という点では、特に『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』が顕著だろう。ロック全盛期と言える2000年代の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』はまさに“邦楽ロックの祭典”と呼ぶにふさわしいバンドが顔を揃えていたが、近年ではロック以外のジャンルレスな要素が強くなっている。『SUMMER SONIC』も、洋楽中心フェスの色合いが濃かった時代を経てK-POPグループやアジア勢が増加し、グローバルなポップフェスへと転換した。

その背景には、日本の音楽を取り巻く環境の変化もあるだろう。音楽を聴く手段としてCDが主流だった時代からサブスクリプション・YouTube時代へ移行し、人々は気軽にさまざまな音楽にアクセスすることができるようになった。自分が好きなジャンル以外の音楽を聴く窓口が増えれば、それだけプレイリストも多彩になっていく。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』の出演アーティストの変化は、そういった音楽市場の移り変わりやリスナーのニーズに対応した戦略と見ることができそうだ。

一方、『FUJI ROCK FESTIVAL』『RISING SUN ROCK FESTIVAL』は“大きく変わらないこと”自体が魅力になっていると感じる。技術の発達によって、会場に足を運ばなくても、配信やSNSにシェアされた映像でライブを楽しむことができるようになった。だからこそ、近年では、会場に行かないと味わえない空気感や友人たちと作る思い出、現地でしか食べられないフードなど、“その場所でしか得られない体験”の価値が上がっている。変わらず音楽を中心としたライフスタイル・カルチャー体験を売りにする『FUJI ROCK FESTIVAL』『RISING SUN ROCK FESTIVAL』は、そのような“体験重視”のトレンドにも合っており、結果として支持を拡大しているのだろう。

それぞれが異なる時代の変化に、それぞれのやり方で応えてきた夏フェス。会場に足を運び、多彩なアーティストのライブを楽しむことで、来場者はフェスでしか味わえない満足感を得られる。今年の夏も各地の会場で大きな盛り上がりを見せそうだ。


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