「ベルリンの壁」崩壊から8か月後の1990年7月、東ドイツの田舎町・ハルバーシュタット。失業中の夫婦ローベルトとマーレン、彼らの幼なじみフォルカーの3人は、軍の地下坑道に忍び込み、秘かに廃棄された数百万マルクもの東ドイツ紙幣を発見、大量の札束を持ち帰った。
彼らは近隣住民たちを巻き込み、持ち帰った札束で西側からやって来るセールスマンたちから家電、食品、生活用品を山ほど買っては西側で転売し、西ドイツマルク札に替えていく。思いがけない好景気に田舎町はお祭り騒ぎに沸くが…。
本作は、1989年の「ベルリンの壁」崩壊後、東西再統一を目前に控えた旧東ドイツで実際に起きた紙幣大量盗難事件を基にしたヒューマン・コメディ。
1990年夏、旧東ドイツ政府は再統一によって価値を失う総重量400トンに及ぶ東ドイツマルク紙幣を、旧西ドイツとの国境に近いハルバーシュタットの地下坑道に秘密裏に廃棄した。ところが2001年、その坑道から大量の札束を持ち出した者がいたことが明らかになった。一体誰が、どうやって、どれほどの紙幣を盗み出したのか…?
ドイツ映画史上屈指の問題作『クリスチーネ・F』(1981)に主演し、後に脚本家・監督に転身したナーチャ・ブルンクホルスト監督による大胆な想像力が生み出した"事件の真相"が、スリルとユーモアたっぷりに描かれる。主演は、『落下の解剖学』でアカデミー賞・主演女優賞候補になったほか、カンヌ映画祭グランプリ『関心領域』、大ヒットSF『プロジェクト・ヘイル・メアリー』など各国の秀作・話題作に連続出演し、世界中から注目されている実力派ザンドラ・ヒュラー。
本作では、これまでのシリアスで知的な役柄とは異なる、チャーミングで生活感のある女性・マーレンを魅力的に演じている。
「ベルリンの壁」崩壊後、社会主義の東ドイツが資本主義の西ドイツに編入されるまでの宙ぶらりんだった約1年。東ドイツの片田舎で繰り広げられる、短くも楽しく、何より"自由"だったひと夏の出来事を描いたこの作品は、あらゆることが可能に思えた時代へのオマージュであると同時に、急激な社会の変化をユーモラスな眼差しで見つめ、人と人とのつながりを温かく描いた、愛と友情、そして家族の讃歌となっている。
解禁されたポスター・ビジュアルは、ザンドラ・ヒュラー演じる主人公マーレンを中心に、ハルバーシュタットの癖のある住民たち、そして札束の山と舞い散る札びらがコラージュされている。思わぬ大金を手にした住民たちが浮かべる満面の笑みからは、明るく楽しく軽やかな物語が予感される。
場面写真では、東ドイツマルクの札束の山を目の前にしたハルバーシュタットの住民たち、そして地下坑道に廃棄された400トンもの東ドイツマルク紙幣の山に埋もれるマーレン(ザンドラ・ヒュラー)、ローベルト(マックス・リーメルト)、フォルカー(ロナルト・ツェアフェルト)の幼馴染3人の姿が切り取られている。『ハルバーシュタットの埋蔵金』は9月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
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