なにげないひとことだったかもしれない、でもカウンセラーのその視点に「救われた」。運命を変える言葉とは | NewsCafe

なにげないひとことだったかもしれない、でもカウンセラーのその視点に「救われた」。運命を変える言葉とは

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なにげないひとことだったかもしれない、でもカウンセラーのその視点に「救われた」。運命を変える言葉とは
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不登校の子どもの親当事者として、考えたことや行動に移したことをふりかえっていくこの連載。

今回は、スクールカウンセラーさんとの関わりについてまとめたい。

前編記事『不登校の娘のこれまでを振り返る。「自己主張をしない育てやすい子」が5歳で突如として「癇癪を起す」ようになった。もしかして』に続く後編です。

*写真はイメージ

【仙田学・シングルファーザー小説家の子育てと社会日記】#4 後編

やがてスクールカウンセラーさんが告げた「親にとっては意外すぎる」娘の真実

スクールカウンセラーさんとは、初回のみ長女と一緒に3人で会い、その後は長女とわたしと別枠で、週に1回ずつ相談に行くことになった。

何回か通ううちに、カウンセリングの方針が固まった。先生によると、長女は思ったことや感じたことを、他人に伝わるような形で表現することが苦手らしい。だから、長女のカウンセリングでは、先生とお絵描きや折り紙やトランプなどをして遊びながら、少しずつ気持ちを表現できるようにしていきましょう、ということになった。

言葉で自在に表現できるようになるにはかなりの時間がかかるかもしれないとのことだったが、長女が月にいちど癇癪を起こすことでようやく耐えているのかもしれない、ストレスから解放される日がくるかもしれないと、わたしはその見通しにすがりたい気持ちになった。

わたしのカウンセリングでは、1週間のあいだに長女について気になったことを、どんなささいなことでもいいから覚えておいて相談した。

娘には「よくないことが起きる予感」があるのかもしれない、そんな視点

相談するなかで、ひとりではまず思い至らなかっただろう考えに辿りつけることも多々あった。

たとえば、わたしが家のなかで洗濯物を抱えたままテーブルに足首を強くぶつけてしまい、靭帯損傷というけっこうな大ケガをしてしまったことがある。整形外科でギブスをつけてもらい、松葉杖をついて家に帰った直後に、長女は泣き喚きはじめた。いつものように1時間ほど経って泣き止むのを待ってからお菓子を食べさせて落ち着かせた。

その日のことを話しながら、ふいに思いだした。まだ離婚をする前に東京で暮らしていた頃にも、同じように足をケガして松葉杖をついていたことがある。

その頃のことを思いだしたのかも。パパが足にケガをした後に、家族はバラバラになって遠くに引っ越した。だから、今回もまたなにかよくないことが起こるかもしれないと、不安になって泣き喚いたのかもしれない。

スクールカウンセラーさんを前にして、気がつくとわたしはそんなことを話していた。

その推測が正しいかどうかはわからない。泣いていた理由を、後になって尋ねてみても、長女は答えないか、「わからない」というだけだった。答えなくないのか、自分でもわからないのかのどちらかだろう。いずれにせよ、答えあわせをすることはできない。

それでも、本当のことはわからないとしても、おそらくこうではないか、と想像をめぐらせて、わたしのなかで納得できる答えを見つけることが大事なのだと考えるようになった。

理解してあげることができないときにも、理解しようと頑張っていたら、その姿勢はわずかなりとも子どもに伝わるのではないか、と。

スクールカウンセラーさんと定期的に会い続けることの意味を、わたしはしだいにそう捉えるようになっていった。

長女とわたしは別々にカウンセリングを受けているので、お互いがなにを話しているのかは知らない。それでも1年、2年と通ううちに、ほんの少しずつ、長女は泣き喚く時間が減り、思っていることを口にすることが増えていった。それにつれて、長女の感情や思考を、ブラックボックスが透明な箱に変わっていくかのように、理解することができるようになった。

「第三者の視線を借りる」ことの重要さ。自分の背中のかたちを少し外から見せてくれる

小学校のスクールカウンセラーさんは、1〜2年で異動になり、何度も新しい先生に変わったが、長女が4年生になるまで通い続けた。

本当はその後も通いたかったのだが、4年生の頃のカウンセラーさんとわたしが衝突してしまい、そのタイミングでふたりとも通うのをやめてしまった。

小学校時代のカウンセラーさんのひとりから、こんなことを言われたことがある。カウンセリングが終わって、学校の玄関口まで送ってくださっているときのことだった。

その日の昼休みにカウンセラーさんと会っていた長女が、「きょうは夜から雨が降る」といったという。「お父さんがそういってたから」と。

「娘さんは、お父さんのことを誇りに思っていると思います」

とスクールカウンセラーさんは笑った。

そう言われたことにわたしは驚いたが、嬉しかった。目の前にいるときにもいないときにも、なにが長女にとって最善の選択なのかを考え続けてきた、長い年月を肯定してもらえた気がした。

子どもの前で、親は泣くことも不安に思うことも焦ることもできない。だから、不安や悩みを思いきり吐きだせる場があってよかったと思う。

スクールカウンセラーさんは子どもたちのために学校に常駐しているのだが、回り回って子どもたちの健康に寄与するからだろう、親のしんどさにも寄り添ってくださることもある。

長女が不登校になって、わたしは3年ぶりに、またスクールカウンセラーさんのところに通いはじめた。

今回は、不登校がはじまる前のスクールカウンセラーさんとの関わりをふりかえった。次回は不登校がはじまってからの、スクールカウンセラーさんも含めた何人もの人たちから支えられてきた日々についてまとめたい。

つづき>>>不登校の娘のこれまでを振り返る。「自己主張をしない育てやすい子」が5歳で突如として「癇癪を起す」ようになった。もしかして

■編集部より/7月17日(金)19時~「不登校ラジオ」vol.2インスタライブ!

本連載への高い反響を踏まえ、仙田学さんが「不登校ラジオ」をスタートしました。2回目は7月17日(金)19時~、インスタライブでお届けします。オトナサローネのインスタアカウント@otona_saloneにアクセスしてください。どうぞお気軽にご参加を!

https://www.instagram.com/otona_salone/


《OTONA SALONE》

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