内田有紀、約30年ぶりフジドラマ主演に躊躇も踏み切れた理由 当時と比べて“1番変わった”思いとは【「ラストノート」インタビュー後編】
芸能
モデルプレス/ent/wide/show3
【写真】timeleszメンバー、50歳女優の手を取りエスコート
◆内田有紀&寺西拓人W主演「ラストノート」
本作は、環境も積み重ねてきた人生も全く違う、交わるはずのなかった歳の差の男女が静かに惹かれあい、やがて人生で最も激しい恋へと導かれていく姿を完全オリジナル脚本で描く、大人の純愛ドラマ。香水の最後に残る特別な余韻“ラストノート”のように、今までしまっていたはずの想いが香る、大人の純愛を描いていく。
内田演じる一瀬葵(49)は、香料メーカーの営業部で働く女性。年齢を重ねるにつれて臆病になり、自分の思いを飲み込んで息を潜めるように生きている。対する寺西拓人演じる樋口澄晴(30)は、父のトラブルによる示談金を工面するため、恋愛感情を利用して高額で絵画を売りつける“恋愛商法”に手を染めている。
◆内田有紀、約30年ぶりフジテレビドラマ主演への思い
― フジテレビでの主演は1996年の「翼をください」以来、約30年ぶりとなります。ご自身の中で30年前と比べて1番変わった部分はどこですか?
内田:10代の時は前を走ってみんなを引っ張っていくリーダーシップのある元気な女性の役が多かったのですが、実際の私の性格は真逆で、誰かについていきたいタイプでした。そうした性格からか、近年は主演の方から学びながら、縁の下の力持ちとして脇役を極めたいという思いがとても強かったです。正直なところ、今回主演として真ん中に立たせていただくことには躊躇もありました。でも、若い時は責任感からプレッシャーを感じていたのですが、今は「1人じゃない、仲間がいる」と視野が広がりました。「みんなで作っているから大丈夫」と思えているので、プレッシャーというより、とにかく素敵な作品を届けたいという気持ちが勝っています。そこが、30年前と比べて1番変わったところだと思います。
― プロデューサーの方との話し合いなどが背中を押してくれたのでしょうか?
内田:プロデューサーの三竿(玲子)さんをはじめ、関わってくださるすべての方々が、「ドラマを楽しんでほしい」という純粋な思いを伝えてくれたのが大きかったです。こうしてまた主演を務めさせていただけることは本当に感慨深いですし、自分が今まで培ってきたものをすべて出せるように日々頑張ろうと思っているので、今の環境には本当に感謝しかありません。
― ファンの方々も今回内田さんが主演を務めることを楽しみにされています。
内田:応援してくださっている方の中には、私と出会った当時は小学生だったという方もいます。中学校、高校、大学と進学されて、大人になった今、「ラストノート」にたどり着いてくださった方もいらっしゃいます。このお仕事は“点”ではなく“線”なのだなとつくづく実感させられました。その時その時の現場で必死に取り組んだものが、のちに良い影響となって繋がっていく。だからこそ、その瞬間を全力で頑張らなければいけないなと改めて実感しました。
◆内田有紀、撮影現場の“職人技”に感嘆
― 撮影が進んでいく中で感じた本作の魅力を教えてください。
内田:恋することを大切に描いていて、大人の方々が恋してきた記憶を少し巻き戻せるようなラブストーリーを届けられたと思います。スタッフの皆さんの温度感にも支えられており、視聴者の方が心地よく観られる作品を目指しています。アングル1つに対しても、一丸となって視聴者の方に真心を持って届けたいという思いの強い現場です。技術スタッフ皆さんの熱意が、とてもいい形で現場に浸透していると感じます。
― 現場でディスカッションなどされたりするのですか?
内田:撮影ペースがすごく早いんです(笑)。かなりの凄腕スタッフさんが集まっていて、難しく話し合うというより、「この感情を撮りたいなら、この絵だよね」ということがパパッと感覚で決まります。多くを語らずとも「素敵な方向はこっちだよね」というのが共有されていて、皆さんの経験値の賜物だと思います。
若い時は仕事相手が年上の方ばかりということが当たり前でしたが、今は現場によっては私が最年長のときもあります。そんな中で、本作は私と世代が近い人たち、そして何よりドラマが好きで長く作品に携わってきた人たちが集まっています。この真心はきっと視聴者の方にも伝わるのではないかと思います。
― 台本を拝読するだけでも、すごくときめきました。
内田:ありがとうございます。老若男女さまざまな方に「こんな風に恋愛が進んでいったら素敵だな」と思ってもらえたら嬉しいです。たとえ障壁があったとしても、「人と出会うことを諦めてはいけない」と思えるような、観る人の心に寄り添ってくれる作品になっていると思います。
― 撮影に向けて体調管理などで意識されていることはありますか?
内田:頸椎や脇などの大きな血管が通っているところを冷やせるように、保冷剤をたくさん撮影現場に持っていっています。食生活では、シャキシャキしたものを食べると私は元気になるので、夏にはミョウガやキュウリ、スイカなどさっぱりしたものを食べています。
◆内田有紀、自身のキャリアを香りに例えるなら
― 劇中で葵はピオニーに心を惹かれていますが、内田さんご自身が心を奪われているものはありますか?
内田:富士山です。小学生の時に登ったことがあるのですが、富士山を見ていると勇気づけられます。人を勇気づけるというのは私のお仕事にも通じることだと思うので、おこがましいですけれど、富士山のような人間になりたいという憧れがあります。キャンプが好きなので、富士山の麓に行っては挨拶をしますし、本作への出演が決まった時も、富士山に「頑張ります」と誓いを立ててきました。
― 本作は「香り」がテーマになっていますが、普段どのように香りを取り入れていますか?
内田:悪女を演じるときは色っぽい香りを付けたりするなど、役柄によって香りを変えています。部屋の中ではホテルのロビーにあるような良い香りに包まれたくて、自分で近い匂いを探して、ディフューザーなどを置いています。
― 第1話では「ピオニーの香りは、夏への淡い期待を運んでくる」という表現がありましたが、内田さんにとっての「夏の香り」は何ですか?
内田:夏といえば柑橘系の爽やかな香りをイメージします。特にベルガモットの香りが好きです。
― 人生のキャリアにおいて、ご自身は今どんな香りの段階にいると思いますか?
内田:ミドルノートからラストノートへ移行している状態だと思います。トップノートのような勢いのある時期を過ぎ、視野が広がってきたミドルノートの時期を経て、今は自分の中で変化をしている時期だと思います。最終的には穏やかで柔らかいアンバーのような香りになりたいです。光に例えると、遠赤外線のように周りの人の芯まで温められる人になりたいです。
― ありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆内田有紀(うちだ・ゆき)プロフィール
1975年11月16日生まれ、東京都出身。ドラマ「その時、ハートは盗まれた」(フジテレビ/1992)で女優デビュー。1993年度ユニチカ水着キャンペーンガールに選出され、1994年には「時をかける少女」(フジテレビ/1994)でドラマ初主演。同年10月に「TENCAを取ろう!~内田の野望~」で歌手デビューを果たす。以後、ドラマ・映画・舞台を中心に活動。主な出演作は「最後から二番目の恋」(フジテレビ/2012)、「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ(テレビ朝日)、「連続ドラマW 華麗なる一族」(WOWOW/2021)、「燕は戻ってこない」(NHK/2024)など。近年の出演作には、映画「劇場版ドクターX FINAL」(2024)、「劇映画 孤独のグルメ」(2025)、ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ/2025)などがある。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》


