「2050年問題」そのうち、コーヒーが飲めなくなる!? 今、私たちが知らない裏側で何が起きているのか。原因とこれから訪れる影響は? | NewsCafe

「2050年問題」そのうち、コーヒーが飲めなくなる!? 今、私たちが知らない裏側で何が起きているのか。原因とこれから訪れる影響は?

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「2050年問題」そのうち、コーヒーが飲めなくなる!? 今、私たちが知らない裏側で何が起きているのか。原因とこれから訪れる影響は?
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「コーヒーの2050年問題」を知っていますか?毎日何気なく飲んでいるコーヒーですが、実は今、気候変動の影響によって将来の生産が危ぶまれているといわれています。お気に入りの一杯の裏側で何が起きているのでしょうか。

こうしたコーヒーを取り巻く変化について伝えるのは、 SNS戦略の第一線で活躍する傍らスペシャルティコーヒーブランド『Beans. Coffee&Roasters』を創業した坂本翔氏。コーヒーをより深く楽しむには、その背景や生産の流れを知ることも大切だと語ります。

本記事では坂本氏の著書から、コーヒーの2050年問題と、一杯のコーヒーが私たちのもとに届くまでの工程をご紹介します。

※本記事は書籍『毎日がちょっと楽しくなる コーヒーのはじめ方』(坂本 翔:著/ Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
  
※イラスト:山本あゆみ

コロナ禍以降のコーヒーシーンと「2050年問題」

コロナ禍をきっかけに、自宅でコーヒーを楽しむ人が増え、コーヒーは私たちの生活により身近な存在となった。その一方で、世界の産地では、気候変動によって、コーヒーの未来をめぐる新たな課題も浮かび上がっている。

コロナ禍で広がった「家でコーヒーを淹れる」習慣

2020年以降のコロナ禍は、在宅時間が長くなったことで、自宅でコーヒーを楽しむ人が増えていった。コーヒーチェーン店では、保存性を重視して、豆の水分をしっかり飛ばした深煎りのコーヒーが採用される傾向にあり、日常の中でも深煎りの味わいに触れる機会が多かった。

一方、コロナ禍以降、自宅でコーヒーを淹れたり、豆そのものに関心を持つ人が増えたことで、浅煎りや中煎りによる、果実味や酸味を生かした味わいが、少しずつ親しまれるようになってきた。

コーヒーが直面している「2050年問題」

現在、コーヒーは「2050年問題」と呼ばれる課題に直面している。世界で生産されるコーヒーの約6割を占めるアラビカ種は、冷涼な気候や標高の高い土地を好む品種。しかし、地球温暖化をはじめとする気候変動の影響で、こうした条件を満たす土地が年々減少しており、2050年には栽培に適した地域が半減する可能性があるといわれている。

こうした状況を受け、これまで高温多湿に強いロブスタ種の生産が中心だったベトナムでは、アラビカ種の栽培に挑戦する動きが見られるようになった。ほかにも品種改良や栽培技術の進歩、病気に強い品種の研究や、日陰を利用した栽培方法など、さまざまな工夫が重ねられている。

私たちが日常的に楽しんでいる一杯の裏側で、いま何が起きているのか。コーヒーを飲むときに、少しだけ思いを巡らせてみてほしい。

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2050年問題の解決に向けて

2050年問題の解決に向け、気候変動に適応できる品種を研究するなど、収穫量を維持するための取り組みが進められていると同時に、離農を防ぐために、生産者の収入を支える工夫も大切とされている。

その一例が、これまで捨てられてきたコーヒーチェリーの果肉(カスカラ)を、お茶や粉末として活用する試み。さらに、コーヒーの葉からお茶をつくる動きもあり、資源を無駄にしない循環的な取り組みとしても注目されている。

コーヒーが自分たちのもとに来るまで

コーヒーの世界では、一杯がカップに注がれるまでの流れを「フロム・シード・トゥ・カップ(From Seed to Cup)」と呼ぶ。コーヒーは種を植えてから、カップに抽出されるまで、多くの工程と人の手を経て完成する。

種から一杯のコーヒーへ

一杯のコーヒーは、まず農園での栽培から始まる。コーヒーノキは、種を植えてから実をつけるまでに約3〜4年を要し、気候や土壌、日当たりなどの条件に気を配りながら育てられる。やがて赤く熟したコーヒーチェリーが実る。続く収穫では、完熟した実だけを選んで手摘みされることもあれば、広い農園では機械によって収穫される場合もある。

収穫後は精製工程へと進み、果肉や皮を取り除いて種(のちのコーヒー豆)だけが取り出される。精製方法にも種類があり、その違いが味わいの個性を生み出す。精製後の豆は、天日や機械でゆっくりと乾燥され、水分量が整えられていく。

乾燥を終えた豆は選別され、欠点豆を取り除いたうえで等級分けされ、袋やコンテナに詰められて世界各地へと出荷される。

こうして届いた生豆は、焙煎士が豆の状態や特徴を見極め、個性を引き出す焙煎方法を考えて火を入れていく。焙煎によって、香りや甘み、苦味といった風味が立ち上がり、豆の魅力が形になる。

最後に、コーヒー専門店や家庭で抽出され、ようやく私たちのカップに注がれる。

〈コーヒーができる工程〉

1.栽培

育つ環境によって、コーヒー豆の味わいや香りの個性が形づくられる。

2.収穫

3.精製・乾燥
さまざまな精製方法があり、同じコーヒーでも異なった風味に仕上がる。

4.選別・出荷
欠点豆を取り除く際は、人の手で選別するほか、機械による選別をしているところもある。

5.焙煎

焙煎の度合いによって、酸味や苦味のバランスが、大きく変化する。

6.抽出

ここまでの記事では、「コーヒー2050年問題」について主にご紹介しました。つづく関連記事では、専門店のコーヒーが高い理由についてお届けします。
つづき>>「コーヒーが一杯600円…⁉」専門店とコンビニは何が違う?スペシャルティコーヒーって結局なんなの?【プロが解説】

著者:坂本 翔(さかもと・しょう)
1990年生まれ、神戸市出身。行政書士を経て、SNSマーケティング事業を創業。SNS専門書を中心に商業出版を重ね、著書は累計20万部を突破。SNS戦略の第一線で活躍する傍ら、全国のコーヒー店を巡り独学でその理論と技術を確立。起業10周年の節目に、スペシャルティコーヒーブランド『Beans. Coffee&Roasters』を創業。オンラインショップから開始し、5ヶ月後には神戸に実店舗を、1年4ヶ月後には2店舗目をオープン。著書に『SNSマーケティングは7日間でわかります。』(Gakken)、『SNSで宣伝するな』(KADOKAWA)などがある。


《OTONA SALONE》

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