「3回とも産後うつに」なった3児の母を救い、子どもを難関中学「御三家」→東大に現役合格へ導いた…子育てがうまくいくようになる「寝る前5分の習慣」とは? | NewsCafe

「3回とも産後うつに」なった3児の母を救い、子どもを難関中学「御三家」→東大に現役合格へ導いた…子育てがうまくいくようになる「寝る前5分の習慣」とは?

お金 OTONA_SALONE/MONEY
「3回とも産後うつに」なった3児の母を救い、子どもを難関中学「御三家」→東大に現役合格へ導いた…子育てがうまくいくようになる「寝る前5分の習慣」とは?
「3回とも産後うつに」なった3児の母を救い、子どもを難関中学「御三家」→東大に現役合格へ導いた…子育てがうまくいくようになる「寝る前5分の習慣」とは? 全 1 枚 拡大写真
  

「今日もまた怒ってしまった」「子どものために何かしてあげたいのに、余裕がない」——そんなふうに自分を責めてしまう夜はありませんか?実は、子育てに必要なのは特別な習い事でも完璧な育児でもなく、寝る前のほんの5分かもしれません。

昔ばなし研究者/大学講師の沼賀美奈子氏は、3人の子どもを育てながら苦しい子育ての日々を支えたのが「昔ばなしの読み聞かせ」だったと語ります。

子どもの学力だけでなく、自分で考える力や生きる力まで育てるという昔ばなしの不思議な力とは――。本記事では沼賀氏の著書から、子育てを変える「昔ばなしの読み聞かせ」の魅力を紹介します。

※本記事は書籍『本当の頭のよさが育つ昔ばなしの魔法』(沼賀美奈子:著/青春出版社)から一部抜粋・編集したものです

「私だけができていない」――子育ての焦りと罪悪感に苦しんだ日々

「今日も動画ばかり見せちゃった…」子どもが寝静まったあとの暗い部屋で、ため息をつく。

「また怒っちゃったし、どうして私、いつもこうなんだろう」周りのお母さんたちは、英語教室に習字にと、毎日きちんとこなしているのに、私だけ足りていない。そんな焦りと罪悪感が、重くのしかかる夜。

そんな毎日を過ごしていた私。でも、今は大学で学生を教えたり、子育てで悩むママの相談にのったりしています。30年近く子どもの育ちと昔ばなしを研究して、わかったことがあります。

どんなに余裕がなくても、習い事に連れていけなくても、子育ては「たった一つのこと」をするだけで、驚くほど楽にうまくいくようになります。

それは、寝る前の5分間、子どもに昔ばなしを読むことです。

「えっ、それだけ?」そう思いますよね。読み聞かせがいいことなんて知っている。もうやっている。そんな方もいるでしょう。でも、間違ったやり方では大した効果はありません。ちょっとしたコツで、たった5分の昔ばなしが、子どもの中にAI時代を生き抜く力と、何度でも立ち上がれる折れない心を育ててくれます。

毎晩、「まだ寝たくない」「もう一回トイレ!」「お水!」とバタバタしていた家庭でも、昔ばなしを寝る前の習慣にすると、流れが変わっていきます。

「早く寝て!」と声を荒らげていた夜が、少しずつ「今日は何のお話?」と聞かれる時間に変わっていく。落ち着きのなかった子が、集中できるようになったというお母さんからの感想もよく聞きます。

ボロボロだった私を救った「寝る前5分」の昔ばなし

学生時代、語りの名手・伊藤明美さんのお話を聞きました。そこで目の前の子どもたちも、自分自身も、魔法にかけられてしまいました。昔ばなしが、人の心をこんなにも動かすのかと、ただ圧倒されたのです。

明美さんから、「お母さんは、みんな魔法使いだよ」と声をかけられて以来、私は、昔ばなしという魔法の杖を手にした魔法使いのつもりで、子どもたちと接してきました。実は私自身が、この魔法に一番救われた人間です。

私はフルタイムで働きながら、3人の子どもを育ててきました。子どもは0歳から保育園へ。慣れない仕事に追われ、帰宅後のわずかな時間と体力で家事と育児を回す日々。心身が追いつかず、3回とも産後うつになりました。

毎日3か所の保育園を回って子どもたちを迎えに行き、疲れきった足で台所に立ち、泣き叫ぶ3人に夕食を食べさせ、お風呂に入れる。かわいいはずのわが子を、かわいいと思えない。私は母親失格かもしれない。

3人が同時に泣き始めたとき、何かが折れて自分も一緒に泣いた夜も、数知れず。そんなボロボロの私をギリギリのところで、つなぎとめてくれたもの。それが、「昔ばなしの読み聞かせ」でした。

学生時代の恩師が、こう言ってくれていたのです。「お話さえ聞かせておけば、子どもはちゃんと育つよ」私は、その言葉に救われました。どんなに余裕がなくても、どんなに心が荒れていても、寝る前のほんの5分だけ、子どもたちの体温を感じながら昔ばなしを語る。

子どもたちにやさしい言葉もかけられず、怒ってばかりだった日々。「今日もお話を聞かせることができた」という事実だけが、不完全な私の、唯一の免罪符でした。

すると、どうでしょう。昔ばなしを浴びるように聞いて育った3人の子どもたちは、自ら育っていきました。長女と長男は希望していた御三家の中学へ入学し、長女はその後、東京大学へ進みました。

でも、それよりもずっとうれしかったのは別のことです。自分の頭で考えて動く力、人の痛みに気づける想像力、壁にぶつかっても諦めない粘り強さ。そういう人として生きていく力が、3人それぞれの中に育っていったことです。点数では測れない成長こそが、何よりの宝物。

昔ばなしは、長い歴史の中で、世界中のおじいちゃんやおばあちゃんが語り継いできた、知恵のかたまりです。子育ての大変で大切なところは、先人たちの知恵である昔ばなしに、丸ごと頼ってしまえばいい。親がすべてを教えようとがんばる必要はないのです。

なぜ今、昔ばなしなのか? AI時代にこそ必要な力を育てる理由

「でも、今の時代に昔ばなしなんて、時代遅れじゃないの?」

そう思う方もいるかもしれません。実はその逆で、昔ばなしが力を発揮するのは、AIが当たり前になった今この時代なのです。

昔ばなしの読み聞かせが、スマホ育児の解毒剤になることが、さまざまな研究によってわかってきました。動画やゲームの強すぎる刺激にさらされている子どもに、昔ばなしは、たくましく生きる力を与えます。

なぜ、寝る前5分の昔ばなしが、学力も、生きる力も育て、子どもの人生まで変えてしまうのか。それをひとことで言うと、昔ばなしを読み聞かせすることで、子どもの中にたくさんの選択肢が育つからです。

その結果、周りの人や時代に流されず、自分で考え、選び、人生の主導権を握ることができるようになるのです。今夜、あなたの声で始まる一つの昔ばなしが、子どもの人生を変えるかもしれません。

ここまでの記事では、「昔ばなしの読み聞かせ」の魅力についてご紹介しました。関連記事では、昔ばなしが子どもの頭と心にもたらすメリットをお届けします。
つづき>>スマホの見せすぎは「待てない子ども」になるかも…研究者がすすめる、子どもの落ち着きを取り戻す「スマホ育児の解毒剤」とは

著者:沼賀美奈子(ぬまが・みなこ)
昔ばなし研究者/大学講師。3児を育てながら、研究活動とITベンチャー経営に携わる中で、どんなに忙しい日々でも「寝る前5分」の昔ばなしが、子どもの心と頭を育ててくれることを実感する。小澤昔ばなし研究所に所属し、昔話研究の第一人者・小澤俊夫 に33年間師事。全国の昔ばなし大学受講者や研究仲間とともに、昔ばなしの力を現代につなぐ活動を続けている。大学では保育者を目指す学生たちを指導するほか、子育て中の保護者の相談にも数多く携わる。さらに、個人起業家や企業経営者のコンサルティングにも従事し、「人の可能性を育てる」ことを教育・子育て・ビジネスの現場で実践している。著書に絵本『じゅうにしのはじまり』(世界文化社)ほか。


《OTONA SALONE》

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