本作は、南極観測隊の料理人として赴任したひとりの男と、その料理を楽しみに生きる隊員たちの悲喜交々を描いた作品。ラーメンやおにぎり、伊勢エビフライにローストビーフと思わずお腹が鳴る料理の数々と、遠く離れた家族への想いをユーモアと温かなまなざしで描き出し、公開から17年を経たいまもなお多くの観客に親しまれている。
今回のリバイバル上映では、映像を4K高画質化し、音響も5.1chへとアップグレード。当時の魅力はそのままに、劇中に登場する数々の料理や南極の風景を、これまで以上の臨場感で楽しむことができる。
なお、ファン投票企画は最終集計(回答総数4,043票/のべ得票数8,669票)の結果、1位『南極料理人』(964票)、第2位『この世界の片隅に』(886票)、第3位『花束みたいな恋をした』(575票)という結果に。その他の人気上位作『さかなのこ』『日日是好日』『ぼくのお日さま』『片思い世界』『そこのみにて光輝く』『ちょっと思い出しただけ』『あのこは貴族』を含めた10作品は、「あなたが選ぶテアトル映画」特集上映として、11月13日(金)よりテアトル新宿・テアトル梅田で上映される。
併せて解禁された4Kキービジュアルは、「おいしいごはん、かえってきます。」というコピーと共に、公開当時の復刻ビジュアルとなっており、作品が再びスクリーンに帰ってくる喜びと、変わらぬ魅力を感じさせる仕上がりとなっている。併せて予告編も公開となった。監督・脚本を務めたのは、本作が商業映画デビュー作となった沖田修一。『横道世之介』『キツツキと雨』『さかなのこ』など、唯一無二の温かな視点で多くの観客を魅了してきた沖田監督の原点ともいえる一本だ。今年9月には、自身が完全オリジナル脚本を手掛ける最新作『さとこはいつも』の公開も控えており、時代を超えて愛される沖田作品の魅力に、改めて注目が集まる。
さらに、作品を彩る料理の数々を手掛けたのは、『かもめ食堂』などで知られるフードスタイリストの飯島奈美と榑谷孝子。映画音楽は「ユニコーン」のABEDONが担当し、主題歌には「ユニコーン」の「サラウンド」が起用され、南極という極限の地で繰り広げられる、温かくユーモラスな物語を包み込む。南極観測隊の料理人・西村を演じるのは、当時すでに確かな演技力で高い評価を受けながら、その後、国民的俳優としてさらなる飛躍を遂げることになる堺雅人。飄々とした佇まいの中に繊細な感情をにじませる唯一無二の表現力で、料理を通して仲間たちの心をつなぐ料理人・西村の温かな人柄を見事に体現している。
彼が胃袋と心を満たす観測隊員たちには、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛、豊原功補ら、個性豊かな実力派キャストが集結。ヒトクセもフタクセもある、愛すべき“最強のチーム”が、本作ならではの味わい深い人間ドラマを生み出した。そして今回、観客から寄せられた熱い声に応え、17年ぶりとなる劇場公開を迎えるにあたり、キャストと沖田監督からコメントも到着した。
〈堺雅人〉西村:調理担当
先日、とある仕事で立川にある国立極地研究所を訪れました。『南極料理人』の撮影前、勉強にうかがったのは板橋の古い建物でした。施設の立派さに17年の歳月を感じました。南極での越冬経験もある先生から、「ドームふじ基地では、到着した最初の夕食のとき『南極料理人』をみんなで鑑賞するのが慣わしになってるんです」と聞かされ、とても光栄に思いました。
そのあと、お台場の「大南極展」にも足をはこびました。僕の南極熱は最高潮に達しております。
ことしは南極観測70周年なんだそうですね。映画『南極料理人』も、愛してくださる皆さんのおかげで、こうして再会の機会をいただきました。みなさんに感謝しながら、記念の年を祝いたいと思っています。
〈生瀬勝久〉本さん:雪氷学者
基本的に男ばかりの俳優陣で、とても居心地が良かった事を覚えています沖田監督からも、「学生時代から、生瀬さんの舞台も、ドラマも拝見していたのでこうやって一緒にお仕事出来るのが夢のようです」と、おだてられたのを覚えています
あれ以降出演依頼がありません…
やはり、私の芝居が監督の理想に届いていなかったのでしょうか?
あれから、私も精進しているので、きっとお力になれると思っております
是非ともキャスティングして下さい
この映画は、何度観ても飽きません
私の髪を切ってくれている美容師さんは、12回観たと言ってます
皆さんも何度も観てください
〈きたろう〉タイチョー:気象学者
17年前の作品と聞いて驚いている。ビートルズは何度もリマスターされて色あせない。南極料理人もビートルズと一緒か?まあ、比較の対象が間違っているが色あせていないということだろう。作品完成後、身近な人の反応が面白かった。「楽しかった」という人と「う~ん」という人に分かれた。反応を分析してみると、心にストレスをためてる人は反応がにぶく、心穏やかに生きてる人は「最高だ!」と評価してくれていた。この作品はまさに心のリトマス試験紙だ。撮影現場は南極という厳しい環境に拘わらず、優雅で穏やかな時間が流れていたことを思い出す。
〈高良健吾〉兄やん:雪氷サポート
南極料理人の現場で僕は1番年下でした。先輩達にとにかく優しくしていただいた記憶があります。現場での先輩達の会話が面白くて、ふざけていて、最初から最後までただただ楽しかった現場です。僕はみんなに甘えて、心から美味しいと思える料理を食べて、本気で美味しい~と言っていただけです。
南極料理人をまたスクリーンで観ていただける事が嬉しいです。
男達のむさ苦しい共同生活。唯一の楽しみは食事。舞台は南極。映画館に涼みに来て下さい。
〈豊原功補〉ドクター:医療担当
おにぎりがおいしかった。味噌汁は熱くて唇が腫れたけれどおいしかった。毎度のごはんも撮影もひたすら楽しく、実のところほとんど遊んでいた記憶しか残っていないのだけど、あれから17年を経た今にして4K上映+ファン投票1位とのこと。この映画らしくのんびりとした幸せがディレイなサラウンドで漂ってくる感覚にしばし時が浸りました。南極料理人を好きでいてくれるみなさまに心から感謝します。またスクリーンでお会いしましょう。
〈監督・脚本:沖田修一〉
このたびはファン投票1位、そして4Kリマスターでの上映おめでとうございます。と言われましたが、17年も経っているので、なんだか嘘みたいで、昔のアルバムを引っ張り出したような、気恥ずかしささえ感じます。撮影中は無我夢中で、飯の味さえ覚えていません。みんなに助けられながらの撮影でした。おかげで長生きする映画になりました、一人で観てもいいですが、みんなで観たほうが楽しい映画なので、もう一度、劇場の大きなスクリーンで、笑ったり泣いたりしながら、ポップコーンとか食べながら、みんなで集まってわいわい観てもらえたら、最高です。
『南極料理人 4Kリマスター』は11月13日(金)より全国4Kリバイバル上映。



