9月1日を前に、不登校の子を持つ親が「今すぐ始めたほうがいい」訓練とは?不登校親2人が出した「意外な結論」の全経緯【不登校ラジオ・ダイジェスト】 | NewsCafe

9月1日を前に、不登校の子を持つ親が「今すぐ始めたほうがいい」訓練とは?不登校親2人が出した「意外な結論」の全経緯【不登校ラジオ・ダイジェスト】

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9月1日を前に、不登校の子を持つ親が「今すぐ始めたほうがいい」訓練とは?不登校親2人が出した「意外な結論」の全経緯【不登校ラジオ・ダイジェスト】
9月1日を前に、不登校の子を持つ親が「今すぐ始めたほうがいい」訓練とは?不登校親2人が出した「意外な結論」の全経緯【不登校ラジオ・ダイジェスト】 全 1 枚 拡大写真
  

オトナサローネでエッセイ『シングルファーザー小説家の子育てと社会日記』を連載中の作家・仙田学さんと、オトナサローネ編集部井一が、8月21日にインスタライブで「不登校ラジオ#3」を配信しました。

9月1日は子どもの自殺が多いと言われます。この日を前に、親が何をどう考えておくとよさそうか、ヒントになるお話を伺えました。

現在は京都芸術大学で小説の創作を指導する教員でもある仙田さんは、中学2年生のお嬢さんが不登校状態にあります。仙田さん自身も15歳から18歳まで学校にまったく通わなかった「不登校経験者」。中高一貫校に中3の1学期から行かなくなり、高校には一日も登校しないまま、その後は大学入学資格検定(大検)を経て大学へ進学しました。同じく中2娘が不登校状態にある井一との「記事に書いていない裏話」をお届けします。

【不登校ラジオ・ダイジェスト】#3

スクールカウンセラー、医師、相談員。医療や福祉の手を「上手につかむ」心得とは?

井一:主婦の友社大人サローネ編集部の井一(いのいち)です。作家の仙田学さんと配信している不登校ラジオ、3回目です。私は55歳で、中2の一人娘が小5の頃から休みがちになり、中1の9月から完全に不登校になっています。

仙田:作家の仙田学です。小説を書いています。井一さんと同じ中2の娘がいて、小6の3学期の2月頃から少しずつ学校に行かなくなり、中学に入って1学期も休みがちで、6月頃からほとんど行かなくなりました。1年の2学期以降は全く行っていない状態で、今2年生の8月を迎えています。

井一:今日は1つめのトピックスとして、8月に配信された仙田さんの連載5話目をもとに、スクールカウンセラーさんへの相談について伺います。5回目を読んで、正直びっくりしたんです。私自身も抑うつ傾向があって3年休職した経験があり、カウンセラーさんには何人もかかってきたんですが、正直あまり助けていただく経験ができなかった。でも仙田さんの5回目の作品を読んで、私は心理職に何を求めるか、その役割を理解していなかったのかな、という驚きがあったんです。先生はカウンセラーさんに何人もかかってこられたんですか?

仙田:そうですね。自分自身が不登校だった子どもの頃から通っていた記憶があります。京都大学の中に子供の心理相談をしてくれる部屋があって、親に連れられて通っていました。それ以来、困ったことがあると心理の専門家に相談するというのが、ずっと選択肢の1つとして人生の中にありました。

井一:私は傾聴してもらうことよりも、いまどうしたらいいのか、具体的に助けてほしい、ラクになる方法を教えて欲しかったんだなといま感じています。うんうんと聞いてもらっても、それだけでは私はラクにならなかった。この違いは不登校になった子どもへの向き合い方にも表れているかもしれません。仙田さんは連載で、子どものあり方を完全に許容して「生きていてくれるだけでいい」という原点に戻られていた。これは、いちばん望ましい援助を、助けの手から引き出せたということなんだろうな、と。

仙田:自分が不登校だった時に、友達など身近な人に相談したことはなかったですね。ただ、東京から京都に引っ越してシングルファーザーになった頃、子どもが3歳と5歳で、保育園の送り迎えで周りのお母さんたちと仲良くなったんです。何でも話せるママ友のような人が5、6人できて、悩み事を相談できました。父親同士である程度仲良くはなりましたが、父親同士で語り合うということは確かになかったですね。

井一:男性同士だとやっぱり違うんですね。相談するという行為関しての日常的な男女の差がありそうです。

仙田:確かに、いま思い出したのですが、朝井リョウの小説『イン・ザ・メガチャーチ』に、40代、50代の男性が仕事の用事もないのに友達を誘って昼間にお茶を飲みに行くことはないよな、という話が出てきます。でも女性はありますよね。男性が平日の昼間に友達を誘ってお茶しに行くのはあまり考えられない。何のためでもなく、単なる雑談をする機会が、男性同士だとあまりないのかなと。

井一:心理士さんに相談する際には雑談をしたいのではなく、答えが欲しいわけです。友人に相談するとアドバイスをしようと一生懸命聞いて一生懸命話してくれる。でも、聞いてもらうだけというのも、いろいろな人に同じ話を何度も説明することになって、自分がしんどくなってだんだん相談しなくなっていく。親の会のように、お互いフラットな関係性の場ですともう前提がわかっているから説明がいらなくなって気持ちが軽くなる、という話もよく聞きます。心理職の支援の手は私にも仙田さんにも平等に差し伸べてもらっていたはずなのに、なぜ私はうまく受け入れられなかったのかなと。相性?

仙田:相性は確かにあると思います。長女がスクールカウンセラーさんに小1からこれまで4、5人、中学も入れると5、6人関わってきましたが、すごく良かった人もいれば、全然合わなかった人もいました。

井一:実は2週間前、不登校をよく診ていらっしゃる小児科の先生にインタビューした際、「相性のいいお医者様に巡り合うまで時間がかかりますよね」と何気なく申し上げたら、先生は「相性というのは本来はないはずなんです」とおっしゃったんです。精神科や児童精神科の医師は、一定の治療構造の中で物事を組み立てる練習を高度に続けてきた集団だから、誰にどう診てもらっても一定の反応が戻るはずだ、と。だから相性という言葉が出てくること自体が疑問だ、とおっしゃっていて。となると、私もよほど患者力が低いのかな、うまく身を委ねられていなかったのかな、と思いました。

仙田:小児科医としてはそう言わざるを得ない面もあると思います。ですが、風邪で内科に行っても病院によって違う薬が出されることもあるので、そういう好みの差のようなものはあると思うんですよね。僕がカウンセラーさんと話すときに意識していたのは、子どもを赤ちゃんの頃に抱っこしていたような感覚です。自分が赤ちゃんの側になって、カウンセラーさんに会いに行くときも、暴れているところを抱きしめてほしいという気持ちで行く。抱きしめてくれなかった時は相性が悪かった、ぎゅっと抱きしめられて安心できた人は相性がいい人、という感覚ですね。

井一:カウンセラーさんは鏡のようなもの、というコメントをいただいたことにも通じますね。

仙田:そうですね。外出前に顔を見てメイクチェックするように、自分の心をこの1週間チェックする。おかしなところがあれば自分で直す、という感じです。僕は自分のことを喋っていても、カウンセラーさんが返してくれることはあまり聞いていなくて、自分が放った言葉を「こんなことを思っていたんだ」と追認していく。それは一人ではできないし、友達もそこまで壁打ちの相手には徹してくれません。

井一:うちの娘は小1から大きな病院で診てもらっていたのですが、担当の先生が転勤になり、小5のときに地元のクリニックに転院しました。そこでは月1回の診察に加えて、週1回30分のカウンセリングも2年ほど続けていましたが、先生が「カウンセリングが奏功していないようだ」と診たてて、カウンセリングが打ち切りになったんです。娘はカウンセラーさんに話を聞いてもらうこと自体が楽しかったので、それを打ち切る先生は私を理解しておらず困る、クリニック自体に通うのをやめると言い出しました。小1のときの病院ではADHD/ASDの診断を受けたのが、転院先では「発達障害性はなく重度の抑うつ」という診断で、私がいまひとつそれを納得していなかったのも娘によくない予断を与えていました。結果、娘が主治医なしの状態になってしまった、どうしようと。

仙田:娘さんが、主治医の「効果がない」という判断に対して「私は違うと思う」と、ちゃんと大人と対等に意見を戦わせているわけですよね。それってすごくかっこいいと思うんです。小学生の子が、大人の専門家の判断に対して違うと思える、ということは、そのカウンセリングを受けていた2年間が、娘さんにとってそれだけ大事な時間だったということだと思います。

井一:そういう捉え方は自分になかったので、家に帰ったら娘に話してみようと思います。「かっこいい」って、大事ですよね。よそのお家から見たらどう見えるか、というフィードバックも、親子2人だけだと煮詰まってしまって「またそのことやってるの?」という反応になりがちなので、そこは変えていかなきゃいけないなと感じました。

つづき>>>あまりに難しい…不登校の子を持つ親が「できるといい」努力、「期待をしない」という究極の達観


《OTONA SALONE》

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