【鞘師里保&小西桜子「付き合ってあげてもいいかな」インタビュー前編】2人で向き合った繊細な役作り 自身と役柄もリンク「冴子と私は同志」「自分の中にもみわはいる」
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◆鞘師里保&小西桜子W主演「付き合ってあげてもいいかな」
国内で累計閲覧数1億view超えを突破、アメリカ・タイ・ドイツ・韓国・台湾で翻訳版が発売されるなど、国内外で合計約100万部超えを記録し、8年連載のロングランヒットを経て2025年完結を迎えた人気作「付き合ってあげてもいいかな」が実写化される。
「超モテるのに好きな人と両想いになったことがない」みわ(小西)は、大学入学を機にお調子者の冴子(鞘師)と急接近。互いに「女性が好き」という共通点と出会いの貴重さから、ノリで付き合うことになる。実際に「恋人がいる」楽しさや新鮮さを味わいながら関係を深めていくが、関係が深くなるほど、これまで抱えてきたトラウマや不安、思わぬ欲が浮き彫りになっていく。結ばれる前ではなく「付き合ったあと」に焦点を当て、恋愛において最も普遍的でありながら描かれてこなかった領域を、リアルな本音とほろ苦さとともに描く。
◆鞘師里保&小西桜子、作品の魅力語る
― 原作や台本を読んで作品にどのような印象を受けましたか?また、作品全体の魅力を教えてください。
鞘師:人間関係が深まっていく中で起きるすれ違いだったり、相手に近づこうとすればするほど自分の見たくない一面が現れてしまったり、そこに葛藤する主人公たちの姿がとても丁寧に描かれている作品だという印象でした。そばにいる人の人生や生活を見ているような気持ちになります。そうすると自分でも思い当たる節が出てきたりして、没入すればするほど「うっ」と苦しくなるというか。例えば冴子は、恋愛経験もあってみわを引っ張っていく関係性を築いていこうとしているのに、愛情が深まるにつれて嫉妬心が生まれてしまったり「大人でいたい」と思っているのに自分の子どもっぽさや幼さに直面してしまいます。そういう感情は恋愛に限らず、自分でも思い当たる節があったり、醜い気持ちになるなと思い出されて苦しくなることもありました。非常に人間らしく描かれている作品だなと思いました。
小西:たみふる先生がすごく広い視点で人物を描かれているんです。良い・悪いだけで決めつけるのではなく、綺麗な感情だけじゃなくて、醜さや愚かさみたいな部分もまっすぐ描きながらそれを否定しない作品なので、たくさんのファンの方がいるのも納得だと思いました。今回、出演が決まって初めて読ませていただいたのですが、本当に大好きな作品になりましたし、周りにも「この漫画がもともと好きだった」という人がたくさんいて。だからこそ、この作品に参加させていただけることに良い緊張感もありましたし、すごくうれしくて「頑張るぞ」という気持ちで臨みました。
◆鞘師里保&小西桜子、世界配信への意気込み
― 原作は海外でも人気を集めており、今作はGagaOOLala・friDayなどを通じて全世界に配信されます。世界中のファンへ作品が届くことについて、今の率直な思いを教えてください。
鞘師:発表直後からいろんな言語で反応をいただいて、本当にすごいスピード感だなと思いましたし、改めて原作の大きさを感じました。Instagramでも「これはスペイン語かな?」というような言葉でタグ付けしていただいて、世界中に届いているんだと実感しています。だからこそ、私たちが全力で向き合ってきたものがそのまま皆さんに率直に届いてほしいという思いです。原作を大切に守りながら、ドラマとしても一つひとつ丁寧に作り上げてきたので、その思いごと届いたら嬉しいです。
小西:原作が海外でも人気だということは知っていたのですが、情報解禁の時点でたくさんの反応をいただけて本当に嬉しかったです。国境を越えてたくさんの方に届きましたら、本当に嬉しく思います。
― 原作のある作品ならではの難しさや魅力について教えてください。
鞘師:髪型やギターなど、原作ならではの目印になる部分は大切にしつつ、冴子の人間性をしっかり咀嚼することを意識しました。明るく振る舞う冴子も、心に余裕をなくした冴子も、ただ「真似をする」だけではドラマ化する意味が少し違うと思ったので、とにかく心に寄り添い、共に歩む気持ちを大切にしました。「自分の心がちゃんと動いてから言葉にする」ということは絶対にやめないようにして。もし違う方向に行きそうになっても、スタッフの皆さんが教えてくださると信頼していましたし、自分の中でも柔軟に受け入れる部分と絶対に原作を守るべき部分の区別をしっかりつけながら役作りに臨んでいました。
小西:台本や原作の中に描かれている心情を大切にしていました。みわのいじらしさは、自分が本当に恥ずかしいと思ったり、自信がなかったり、そういう感情から作っていこうと心がけていました。その結果として雰囲気や空気感が自然に立ち上がって、原作とリンクする部分を作っていけたらと思っていました。
◆鞘師里保&小西桜子、役との共通点
― お2人が演じられた役柄への印象と、役作りで意識したことを教えてください。
鞘師:冴子はグループの中でもお調子者だったり、ムードメーカーだったり、人当たりの良さがまず特徴なのかなと思っています。そういう意味では、私はみんなの空気を引っ張って場をキラッと明るくするような役割に立つことがあまりなかったので、先頭に立つ人のエネルギーはすごく大きなものなんだろうなと思っていました。正直クランクインしてからも模索していた部分はあり、物理的には朝ごはんを食べるようにしたり、激しい音楽を聴いてから現場に向かったりしていました。でも、内面的な部分で言うと、自分の弱さを明るさでごまかそう、人を心配させないようにしようという優しさから生まれているものでもあると思います。そういう内側を抱えながらエネルギーを使って明るくいることは、本当にしんどいことだろうと思いました。そうやって冴子について色々と考えているうちに冴子を愛おしいと感じ、「冴子を愛して、全力で演じたい」という気持ちが高まっていきました。
小西:監督とも顔合わせの時にお話したのですが、みわは不器用でいろんなものに対する免疫があまりなくて、そんなところも可愛らしくてチャーミングですよね。本人は至って真面目に頑張っているという部分をどう表現するか意識しました。私自身も、冴子がみわに対して思うのと同じように、「もう少し器用にやればいいのに」と思うこともあるけど、それでも放っておけないし、守りたくなる。原作を読んでいても、本当に心を振り回されるくらい魅力的な子だなと思いました。
― 小西さんは「最初は自分とは似ていないと思った」ともおっしゃっていましたが、お2人はそれぞれ演じていくなかでご自身と共通すると感じる部分はでてきましたか?
鞘師:冴子は、自分の気持ちを素直に伝えることが少し苦手な部分もあります。でも、ライブでパフォーマンスをしている時だけは自分の心をフラットにできて、「ここが自分の居場所だ」という強い気持ちをぶつけているのだと思います。私も素直に思いを伝えることを器用にできるタイプではなく、そういうことがあった時の自分の救いは、やっぱりライブやパフォーマンス。気持ちを歌声に乗せて届けることが生き甲斐の1つだったりもするので、そういう意味では冴子と私は同志です。
小西:はじめは自分とはあまり似ていないと思っていたのですが、演じていくうちにみわの不器用さみたいなものは、きっと私の中にもあったものだと気付きました。自分の弱さや恥ずかしい部分を隠すようになってきてしまったけれど、きっとみわはそれがまだできないのではないかなと。自分の中で恥ずかしいと思っていた部分も少し肯定された気がしましたし「自分の中にもみわはいるんだな」と気付けたことが、自分にとって、すごくいい出会いだったなと思っています。
― 向き合って演じたからこそ、それぞれがお互いの役に感じた魅力も教えてください。
鞘師:小西さんご自身がいろいろな経験を重ねて今がある方だと思います。だからこそ、みわのピュアさが強さやまぶしさに見える瞬間があるんだなと。ご本人も「そういう時期もあった」とおっしゃっていましたが、その経験値をもって作品や人に真摯に向き合っている姿を、今回間近で見せていただきました。 また、現場でお話しすればするほど、漫画や音楽などご自身の好きなものについてたくさん話してくださって、すごくアンテナを張っている方なんだなとも思いました。 そういうピュアな素直さと、築き上げてきた強さがある小西さんだからこそ、みわを一人の生身の人間として演じられているのだと強く感じています。
小西:冴子というキャラクターは、第一印象では軽やかで明るくて、友達も多い子なんですけど、それだけではない奥行きのあるキャラクターです。その奥行きは、鞘師さんがこれまで重ねてこられた経験や、豊かな感受性があってこそ生まれているものなんだろうなと思いました。明るく楽しそうに見える冴子の奥にある、層の厚さというか、さまざまな揺らぎのようなものがお芝居から自然とにじみ出ていて。鞘師さんご自身の繊細さや純粋さ、まっすぐさが役を通して伝わってくるので、きっと映像にも映っていると思いますし、演じていて本当に助けられました。
◆鞘師里保&小西桜子、1番苦労した部分とは
― 演じる上で一番苦労したことはなんでしょうか?
鞘師:各シーンに入る前に気持ちを作っておかないと、そのトーンをキープするのが難しいシーンが多かったです。ずっと心の中のコップの水を表面張力いっぱいに保っておかなければいけないような感覚で、それをあふれさせる瞬間をコントロールするのが本当に大変でした。小西さんとお互いに気持ちを送り合いながら作品に向き合っていました。
小西:感情の裏側の部分が少しずつほつれていってしまうようなシーンは、監督や鞘師さんをはじめ、皆さんと相談しながら一緒に作り上げていった部分でもありました。親密なシーンを撮ったと思ったら喧嘩するシーン、その次はまた出会った頃のシーンというような撮影順もあったので、感情表現がすごく繊細な作品だからこその難しさがありましたね。
★後編では初共演でのお互いの印象や第1話ラストシーンの撮影秘話について語っている。
(modelpress編集部)
◆鞘師里保プロフィール
1998年5月28日生まれ、広島県出身。2011年にモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。グループ卒業後のニューヨーク留学を経て、圧倒的なパフォーマンスを武器にソロアーティストとして活動する傍ら、俳優としても独自の表現を深めている。2023年にはBS松竹東急「めんつゆひとり飯」にて連続ドラマ初主演を果たす。近年の主な出演作品は「推しを召し上がれ ~広報ガールのまろやかな日々~」(2024年/テレビ東京)、「ワタシってサバサバしてるから2」(2025年/NHK総合)、映画「十一人の賊軍」(2024年)など。
◆小西桜子プロフィール
1998年3月29日生まれ、埼玉県出身。2019年、三池崇史監督作『初恋』のヒロインオーディションにて、3,000人の中から抜擢。同作はカンヌ国際映画祭「監督週間」に選出されるなど国内外で高く評価された。近年の主な出演作品に、ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(2025年/TBS)、「サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~」(2026年/テレビ東京)、映画『終点のあの子』(2026年)、『2126年、海の星をさがして』(11月13日全国公開)など。
◆「付き合ってあげてもいいかな」概要
2026年9月10日(木)より順次放送スタート【24分・全8話】
MBS 9/10より毎週木曜24:59~ ※初回放送は25:04スタート
テレビ神奈川 9/10より毎週木曜23:30~
チバテレ 9/11より毎週金曜23:00~
テレ玉 9/16より毎週水曜24:30~
とちテレ 9/17より毎週木曜23:30~
群馬テレビ 9/17より毎週木曜24:00~
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》


