本作は、自分の居場所を探す孤独な少年が、息をのむような大きな愛を知るまでの20年間を描いた作品。内山監督が『佐々木、イン、マイマイン』よりも前から執筆を続けてきた構想十余年のオリジナル脚本となっている。
内山監督とは以前から知り合いだったという北村。早い段階から完成前の脚本も読ませてもらっていたという。
「その頃から『しびれ』は内山監督にとっての分岐点になると感じていて、これまでの作品に通底する言葉や傷が結晶化する予感がありました。主人公の大地は声を失っていますが、監督の叫びが別の形で刻まれている。『佐々木、イン、マイマイン』と『若き見知らぬ者たち』、そしてひとつの集大成としての『しびれ』――この三作を総称して“内山拓也”と呼びたくなる感覚があります」と述懐。オファーを受けた時の心境について「作品とどう向き合うか以前に、どう監督と向き合うかということを考えた」と北村は語る。そうして辿り着いた結論は「自分からはノーを絶対に言わない」だったという。
「監督の故郷・新潟での撮影を通して、監督が見てきた景色、監督が味わってきた空気みたいなものを信じるーーそこだけをピュアにやり続けようと。一方で、ただひとつやったことは“何を見逃さないか”ということ。カットがかかったあとの監督の かすかな機微みたいなものも、僕は見逃してはいけなかった」と語る。
それを証明するかのように、撮影風景を収めたメイキングスチールでは、じっと監督を見つめる北村の姿が映し出されている。
「彼の目を大事に撮りたい」内山監督そして撮影現場を収めたメイキング動画では、監督が北村に対し、“まばたき”について演出している様子も。
「僕ら大地は声を発することができないし、純粋に物事や相手や景色を見つめることしかできない。内山監督とずっと話していたのは“何を見るか”。僕ら大地の目を監督は信じるしかない。ちなみに僕は子役の時、『目が死んでいる』と言われて20テイクほど撮り直したことがあります。あの頃の僕に『大丈夫だよ』と言ってあげたい。『しびれ』は自分の目を愛するきっかけの一本にもなりました」と語る北村。
北村の“目”に対し、内山監督は「僕が想像するに、幼い頃から俳優やアーティストとして、様々な角度から物事を見てきた稀有な人だからこそ、生も死も感じるような、引き込まれるような目をするんです。形容しがたいのですが、その目の先に想像もしていない部分がある感じがして、とにかく彼の目を大事に撮りたいと思っていました」とふり返る。
今年デビュー20周年を迎えた北村。その記念すべき1年に主演作『しびれ』が公開されることについては「死生観や愛情にまつわる自分の想いが全部ここに詰まっていたし、脚本を読むだけで監督と共鳴し合えた。これまでの20年間があったからこそ、この作品に出会えた。『しびれ』は自分にとってものすごく大きな存在です」と語っている。
そんな北村と監督は、来る9月25日(金)に揃ってTOHOシネマズ シャンテとユナイテッド・シネマお台場にて初日舞台挨拶を行うことが決定。TOHOシネマズ シャンテには、幼少期から少年期の大地を演じた穐本陽月、加藤庵次、榎本司も登壇し、魂のバトンリレーを繋いだ“4人の大地”が、昨年末の東京フィルメックス以来に集結。
さらに翌26日(土)には監督が都内各所を回るほか、27日(日)にはロケ地となった新潟での監督による凱旋舞台挨拶も決定した。
入場者プレゼント決定!全62PパンフやコラボTシャツも完成
全ての来場者に、イラストレーター・坂内拓描き下ろしによるオリジナルポストカードをプレゼント。第1弾は9月25日(金)~10月1日(木)、第2弾は10月2日(金)~配布予定(予定枚数に達し次第、終了)。

劇場公開を目前に、全62ページのパンフレットも完成。監督のロングインタビューや北村、宮沢りえをはじめとする主要キャストのインタビュー、設定資料集やレビュー、海外映画祭渡航記、未公開写真などを網羅する。また、東京・恵比寿にある映画特化のアパレル/古着店「TRAVIS」とのコラボTシャツ(ロングスリーブ)、新潟・古町にある古着・ヴィンテージセレクトショップ「ONE DAY STORE」とのコラボTシャツ・ステッカーも販売。
Tシャツ、ステッカーは9月19日(土)よりそれぞれのECサイトおよび店舗で、9月25日(金)より一部劇場で販売開始となる。
『しびれ』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。


