吉岡里帆×奈緒「人の優しさでしか解けない」暴力に苦しむ役で見出した救い 北村匠海らとの壮絶シーン&“実家のよう”な撮影裏も【「シャドウワーク」インタビュー】 | NewsCafe

吉岡里帆×奈緒「人の優しさでしか解けない」暴力に苦しむ役で見出した救い 北村匠海らとの壮絶シーン&“実家のよう”な撮影裏も【「シャドウワーク」インタビュー】

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モデルプレスのインタビューに応じた吉岡里帆、奈緒(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた吉岡里帆、奈緒(C)モデルプレス 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2026/09/20】映画「シャドウワーク」(9月25日公開)で初のW主演を務める吉岡里帆(よしおか・りほ/33)と奈緒(なお/31)。暴力と孤独の果てに辿り着いたシェルター<おうち>で交錯する2人の運命と、“完全犯罪”という危険な連帯。「人の優しさでしか解けない傷がある」——そう語る2人が、過酷な役に魂を吹き込みながら見出した“救い”とは。重厚な物語の裏側に迫った。<インタビュー>

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◆吉岡里帆×奈緒W主演「シャドウワーク」

配偶者や親からの暴力に苦しむ女性たちが集うシェルター<おうち>。夫から逃げてきた紀子(吉岡)はそこで穏やかな日常を取り戻していくが、その場所では密かに“あること”が行われていた。一方、事件を追う刑事・薫(奈緒)もまた、暴力に苦しみながら<おうち>の存在へと近づいていく——。

佐野広実の同名小説を、吉野竜平監督(※「吉」は正式には「つちよし」)が実写映画化。完璧な連帯が境界を越えていく重厚なサバイブサスペンスを、美保純、酒井若菜、ファーストサマーウイカら実力派キャストとともに描く。

◆吉岡里帆×奈緒、“完全犯罪”の裏にある救い「人の優しさでしか解けない傷がある」

― まず、佐野広実さんの原作を映画化した本作への出演が決まった際の心境を教えてください。

吉岡:<おうち>と呼ばれるシェルターで完全犯罪が行われているという非常に興味深い設定で、私が演じた紀子が<おうち>の人たちと出会うことで、人生がどんどん違う方向へ崩れていっているのか、再生しているのか分からなくなっていって。その曖昧さが非常にスリリングで、これは観てくださる方にも面白く感じていただけるのではないかと、ワクワクしながら原作を読みました。

奈緒:原作を読んだとき、実際に<おうち>という場所が存在するのではないかというリアリティを持ちながらも、一つの比喩として受け取れるような、読者との絶妙な距離感を保っている作品だと感じました。映画としても今までに見たことのないような新しい作品が出来上がるのではないかと期待が高まりましたし、同時に大変な場面も多くあるだろうとも思いました。信頼している吉野組で吉岡さんもいらっしゃって、みんなでこの作品に立ち向かえることがすごく待ち遠しかったです。

― 本作は、紀子と薫という異なる立場にいる2人の視点から物語が進んでいきます。それぞれご自身の役をどのような人物だと捉えていますか?

吉岡:私が演じたキャラクターはDVの被害者で、心を閉ざし、居場所のない人物です。<おうち>という完全犯罪を行っている集団が、自分にとって初めて家族と思える存在になるという、非常に皮肉が効いた悲しく切ない役どころ。<おうち>との出会いで紀子が人として根本的に変わっていく様子が、とてもやりがいがあるなと思いながら台本を読んでいました。

― 冒頭のやつれた姿から、<おうち>と出会って変化していく姿が印象的でした。

吉岡:初めは孤独な人なので、不安感や寂しさに毒されているような感じで。自分でも「もう再生できない」と思い込んでいるような、逃げ場のない空気感を大事にして演じました。でも、<おうち>の人たちと出会うシーンでは、人に受けた暴力は人の優しさでしか解けないのだという思いを大切にしています。みんなからもらう影響がどれほど大きいかということは意識していました。

― 奈緒さんはいかがですか?

奈緒:作品には紀子さんと薫さんの2つの軸があって、その軸が交差するという大きな柱を任せていただいたので、薫さんが1人で戦っているんだという孤独感を強く感じながら現場にいました。薫という人物は、傷つけられた過去の自分をどこかで救いたいという気持ちを抱えていて、それがトリガーとなり、睦美さんの事件を他者から見れば執拗に追いかけているような行動に出てしまいます。その事件から始まった一つひとつの出会いがきっかけとなって<おうち>にたどり着くのですが、そのときに薫は<おうち>のみなさんに共鳴する部分がある一方で、何かが怪しいとも感じる。すごく複雑な気持ちを抱いて、その狭間でずっと揺れ動いているような感覚がありました。

◆吉岡里帆&奈緒、北村匠海らと挑んだ壮絶シーン秘話

― 薫の夫・晋一役の北村匠海さんは、今作の撮影について「こんなにも話し合えて、こんなにも試せて、全員が良い方向に行こうと邁進する。リハーサルも本番もずっと楽しい現場でした」とコメントされていました。実際に、監督や共演者の方と役やシーンについて話し合ったことや、役作りのヒントになった言葉があれば教えてください。

吉岡:匠海くんがおっしゃっているのは、おそらく最後にみんなで作り上げたアクションシーンのことだと思います。アクションシーンというのは、アクション監督やアクション指導の方が動きをつけてくださり、その通りに演じればシーンが成立することが多いのですが「シャドウワーク」はそこが少し違っていて。アクション映画ではないので、動きも形になっていない方が味が出るし、切実さが増すということで、みんなで意見を出し合い、どのような動きにすればこの乱闘シーンが必要不可欠なものに見えるかを考えました。俳優だけでなく、さまざまな部署の方と円陣を組んで話し合える現場だったので、レアなケースだったと思います。あのシーンの撮影は私もすごく楽しかったです。

奈緒:最後にみんなで戦うシーンに関しては、リハーサルの時間をいただけたことがとても大きかったと思っています。個人的には、これだけ素敵なキャストの方々が集まり、信頼を置けるスタッフのみなさんがいらっしゃるので、どうやってもうまくいくだろうという気持ちで現場にいました。実際に部署に関係なく話し合える空気ができていて、一つひとつの提案や、どう崩していくかというところも含めて、非常に豊かな時間をみんなで過ごすことができました。それが完成した作品を観たときにもこのシーンに凝縮されていると感じ、とても思い出深いシーンになりました。

◆<おうち>はまるで実家?吉岡里帆&奈緒、劇中とは真逆のほっこり撮影裏

― 緊張感のある物語ですが、<おうち>での撮影など、カメラが回っていないところではどのように過ごしていましたか?

吉岡:休憩時間は本当に実家のような雰囲気でした。撮影させていただいた<おうち>自体も、セットではなく実際の大きな一軒家だったので、空気がリアルで温かく、周囲にも自然が多く、とても穏やかな気持ちでそこにいることができました。奈緒ちゃんが来てくれたときは、ニコニコと過ごしてくれていたので嬉しくて「ウェルカム!マイホーム!」というような気持ちでした(笑)。とても和やかな時間でした。

奈緒:実際に<おうち>に行ったときに、みなさんが「ようこそ!」と迎えてくださったのですが、それまで1人で撮影をしていて、警察のシーンでは腫れ物扱いを受けるようなシーンを重ねていたこともあり「こんなに温かく迎えてもらえる場所があるんだ!」と感じました。<おうち>という場所の温かさと尊さを、皆さんが作り上げた雰囲気や現場の空気感から実感させていただきました。あと、吉岡さんはグミがお好きで、グミを分けてくださったことがすごく思い出に残っています(笑)。私もグミが好きなので、吉岡さんがグミを好きということを知れただけで嬉しかったです。

― 貴重なお話をありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆吉岡里帆(よしおか・りほ)プロフィール

1993年1月15日生まれ、京都府出身。連続テレビ小説「あさが来た」(NHK/2016)に出演し注目を集める。映画「正体」(2024)で第48回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。近年の主な出演作は、ドラマ「ガンニバル」シリーズ(Disney+/2022、2025)、「御上先生」(TBS/2025)、「イクサガミ」(Netflix/2025)、映画「ハケンアニメ!」(2022)、「九龍ジェネリックロマンス」(2025)など。現在放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)に出演中のほか、映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」(12月25日公開)、ドラマ10「デンジャラス」(NHK/2027)など待機作を多数控える。

◆奈緒(なお)プロフィール

1995年2月10日生まれ、福岡県出身。連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK/2018)でヒロインの親友役を演じ脚光を浴びる。2025年には橋田賞新人賞、東京ドラマアウォード2025主演女優賞などを受賞。近年の主な出演作「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ/2023)、「春になったら」(カンテレ/2024)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024)、「東京サラダボウル」(NHK/2025)、映画「傲慢と善良」(2024)、映画「死ねばいいのに」(2026)など。2027年には主演映画「あをの情」を控えている。初のフォトエッセイ『いつか』が好評発売中。

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《モデルプレス》

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