地域課題に挑む高校生を募集、支援金最大15万円
子育て・教育
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同プログラムは、高校生が日常の中で気付く「地元の魅力が伝わっていない」「使われていない資源がある」といった地域の「もったいない」という課題意識を起点とする。一方で、同じ関心をもつ仲間が校内に少ない、活動資金がない、相談できる大人がいない、といった理由で、その思いが行動に移る前にとどまってしまうことも少なくない。そこで、このプログラムでは、活動資金、社会人メンター、学校を越えた仲間の3つを提供し、高校生の「気づき」を「実装」まで支援する。
2025年度に実施された1回目のプログラムには、全国19校から約100名の高校生が参加し、構想を地域で実際に形にした。熊本県立小国高等学校のチームは、温泉の蒸気を活用した茶碗蒸しを開発。調理の際にできてしまう小さな穴や気泡「す」を、商品の個性として捉え、強みに変えた。
茨城県立水海道第一高等学校のチームは、坂東市を好きになるきっかけをつくるため、地域全体を対象としたクリスマスマーケットを企画。市役所への訪問や、小中学校6校へのチラシ2,000枚の配布など、自ら行動し、目標300名に対し416名の集客を実現した。近畿大学附属豊岡高等学校のチームは、豊岡市の知られざる魅力を伝えるため、地域の人々の声を集めたスタンプラリーアプリをAIを活用して開発した。
実際に参加した高校生からは、学びや気付きの声が寄せられている。熊本県立小国高等学校の生徒は「実際に試作品を作る中で自然を相手にすることの難しさと、地域の大人の支えがとても励みになることを学びました」と語る。茨城県立水海道第一高等学校の当時2年生だった生徒は「クリスマスマーケットに人を集めるうえで、最初はSNSで発信していれば集まると思ったけれど、実際に大切なのはチラシを学校で配ったり、直接周りの人に声をかけたりする『泥臭い行動』だということに気づけました」と振り返っている。
参加する高校生は4~6名のチームを組み、オンラインで全国の仲間やメンターと対話しながら、地域の現場で調査、企画、実践を重ねる。成果物は「イベント型」「ICT型」「商品開発型」の3つから選び、実際に地域で使われる段階まで進めることを目指す。メンターから「それは誰のための企画か」「次に何をすべきか」といった問いを投げかけられる中で、正解のない問いを立てる力、立場の違う人と協働する力、失敗から学び直す力を育む。
同プログラムは、教員の運営負担をかけずに、生徒が地域の現場で課題に取り組む経験を得られるよう設計されている。学校側の運営業務はなく、応募や選考、メンタリング、活動支援金の管理はすべて運営側が行う。
活動は、オンライン中心(隔週土曜日午後7時30分から)のため、授業や部活動との両立も可能。また、他校の生徒とチームを組むこともできるため、校内で仲間が集まらなくても参加できる。2025年度の参加校からは、生徒が「総合的な探究の時間」で扱った地域の課題を、実際に形にする場として活用されたケースもあったという。
最終報告会は2027年3月21日に都内近郊でオフライン開催され、全国の高校生の前で成果を発表する場が設けられる。
応募は全国すべての高校の生徒が対象で、「地域みらい留学」参画校に限らない。4~6名のチームで応募でき、他校の生徒とチームを組むことも可能。プレエントリーと本エントリーの2段階方式で、最終エントリーの締切りは2026年10月10日。選考は書類と動画で行われ、募集状況によってはオンライン面接も実施される。
◆ふるさとイノベーションプログラム(第2期)
日時:2026年11月上旬~2027年3月(オンラインは隔週土曜19:30~)、最終報告会2027年3月21日(日)
会場:オンライン中心(最終報告会は都内近郊)
対象:全国の高校1~3年生
募集人数:20チーム程度
締切:2026年10月10日(土)
参加費:無料
申込方法:公式サイトのエントリーフォームより
《吹野准》
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