[第6回] セカンドチャンス(前半)少年が「何もかもおしまいにしたい」時 | NewsCafe

[第6回] セカンドチャンス(前半)少年が「何もかもおしまいにしたい」時

社会 ニュース
少年院出身者の全国サポートネットワーク「セカンドチャンス」(代表、津富宏・静岡県立大学国際関係学部准教授)がNPO法人化したことがニュースに取り上げられました。



少年院を出院した後、少年たちは就職がなかなか見つからなかったり、昔の仲間に誘われたり、家族とうまくいかないという状況が出てきます。

そんなとき、誰にも相談ができない悩みがあります。

そこで、セカンドチャンスは、同じような経験をした先輩たちとつながり、その後の生活を立て直して行くヒントをともに探していこうというものです。



「生きづらさ」をテーマに取材をしていると、少年院のことと関係してきます。

生きづらさや居場所の喪失によって、自暴自棄になった時、暴力衝動・破壊衝動が生まれることがあります。

言葉にすると「何もかもおしまいにしたい」「周囲の世界を壊してしまいたい」といったものです。それが「自分に向く」と、自殺や自傷、依存症と関連します。一方で、「他人に向く」と、暴力や犯罪とつながります。

少年犯罪を取材していると、どこかのタイミングで暴力衝動・破壊衝動が生まれるのです。

最近では、事件が起きると、どのように処罰すべきか、といった論点が多いような気がします。

もちろん、処罰のあり方は重要な問題です。

しかし、同時に、なぜ、彼ら彼女らが事件を起こしたのかを含めて考えなければなりません。特に少年院は、社会復帰させる支援の場なのです。



警察に補導されずに犯罪を繰り返す少年たちにも会ったことがあります。

彼ら彼女らは犯罪の環境でしか、居場所を作り上げることができないのです。

居場所を得て、安住の地を得ているのですが、それが著しく他人に迷惑をかける行為であれば、相手の居場所を奪うのです。

彼ら彼女らはそれでしか居場所を感じられないのです。(続く)

《NewsCafeコラム》

アクセスランキング

  1. 梅宮アンナ「更年期障害が始まりました」。ペットボトルが開けらない、靴ひもが結べない「情けなくなることも」

    梅宮アンナ「更年期障害が始まりました」。ペットボトルが開けらない、靴ひもが結べない「情けなくなることも」

  2. 乃木坂46岩本蓮加、一定期間活動自粛を発表「軽率な行動をしっかりと反省」プライベート写真流出を謝罪

    乃木坂46岩本蓮加、一定期間活動自粛を発表「軽率な行動をしっかりと反省」プライベート写真流出を謝罪

  3. ギャル曽根が“お店の味”と大絶賛!【ファミマ】辛ウマ冷凍食品「麺めっちゃ美味しい」

    ギャル曽根が“お店の味”と大絶賛!【ファミマ】辛ウマ冷凍食品「麺めっちゃ美味しい」

  4. あの、人気芸能人夫妻の婚姻届の証人になっていた「ようやく友だちなんだなって」

    あの、人気芸能人夫妻の婚姻届の証人になっていた「ようやく友だちなんだなって」

  5. アイリスオーヤマ、吉沢亮のタレント契約継続を発表「共に頑張っていきたい」【発表全文】

    アイリスオーヤマ、吉沢亮のタレント契約継続を発表「共に頑張っていきたい」【発表全文】

ランキングをもっと見る