地方の意識~東海地震に備えて~ | NewsCafe

地方の意識~東海地震に備えて~

社会 ニュース
私が住んでいるのは東海地区の東の端である伊豆半島。まだこちらに来て2年半ですが、移住した直後に群発地震を体験しました。
夜中に震度3~5程度の地震が頻繁に発生するため、枕元に靴を置き、眠りにつく日々。東日本大震災を体験し、4ヶ月以上経つ今も大きい余震が続く東北地方の方の気持ちを思うと居たたまれない気持ちになります。

地元民はある意味、良くも悪くも"地震慣れ"しているのが特徴的。幼いころから避難訓練も多かったようで、「このくらいなら大丈夫」と震度4くらいの地震に焦ってもいなく落ち着いた様子に危機感を覚えました。

しかし今年の東日本大震災を目の当たりにし、初めて今までの備え方だけでは足りないという意識が地元の中にも強く芽生え始めています。
予想外の津波の規模、観光客への対応、避難場所、津波が到達する場所にあるFMラジオ局、低地にある学校はこのままでよいのか…。海を挟んだ御前崎にある浜岡原発も私たちにとって大きな悩みの種です。

「地域全体でどう取り組んでいくのか」
「行政を待っていられない。民間から発信を」

横のつながりは強まっているものの、Facebook上の"伊豆コミュニティ"では連日に渡って議論が続いています。
あまり知られていませんが、伊豆半島は東京電力管轄。今回は地震の被害はなかったものの計画停電を体験したこともあり、よりリアルに今後について考えるきっかけになっているのです。

都心に住む方々とは異なり、私たちは住んでいる市と働いている市がほぼ同じ。地域の行政と自分の生活がどうしたって切り離せない状態です。よって次の市議会選では、市議がどんな震災の対策や原発に対しての考え方を持っているかで大きく票が動く可能性を感じています。

遠くない未来のこととして危機感を持ちつつ、地域の人と人とが連携し合い、助け合える風土を作ることは非常に大切。自然への敬意を忘れずにいたいという伊豆の人たちの思いも東海地区に住む住人のひとりとして感じています。

脅威だけではなく愛を持って自然と共存していく道を選択していきたいです。

[ライター 齋藤めぐみ/コンサルタント・キャリアカウンセラーとして企業、個人のクライアントへのコンサルティングを行う。ccE,Inc 認定 GCDF キャリアカウンセラー。詳細はオフィシャルサイトまで(http://www.megumi-saitou.jp/ )(PC専用)]

《NewsCafeコラム》

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