歴史的勝利の裏側 | NewsCafe

歴史的勝利の裏側

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これまで幾度となく日本の前に立ちふさがった韓国。昨年の南アフリカW杯前の1戦では日本は何もできないまま敗れた。71戦12勝21分38負の通算成績が物語るように韓国が相手となるとどうしても苦手意識が先入観として浮かんでしまう。

日本は6月のキリンカップでテストした3-4-3の布陣から慣れしたんだ4-2-3-1のシステムに。Jリーグで好調を続ける李忠成をワントップにトップ下に本田、右に岡崎、左に香川と負傷の長友を除けば現時点で考えられるベストメンバーで宿敵韓国に挑んだ。

結果はご存知の通り3-0の完勝。いろいろと調べて驚いたが日本が韓国から3点をとったのは実に37年ぶりのこと。さらにはホームで勝利したのは98年のダイナスティ杯以来13年ぶりのことだった。こちらが思っていた以上に今回の勝利は歴史的と言っても大げさではないのかも知れない。

ではなぜここまで圧勝することができたのか?いくつかの要因を検証してみたい。

まず最初に今回に関しては試合への入りが非常によかった。日本と同じくポゼッションサッカータイプの韓国に先に嫌なイメージを植えつけることができたのは大きい。韓国にとっての誤算は前半早々にDFのキム・ヨングォンが退いてしまったことで守備陣に混乱が生まれたことだろう。変わって投入されたパク・ウォンジェも日本の先制直後に遠藤のシュートが顔面を直撃し前半37分に交代となってしまった。

次にコンディションの問題。ブンデスリーガの開幕戦でもキレのある動きを見せた香川、岡崎。さらにはリーグ戦で好調を続ける本田など試合をみても動きにまったく問題がなかった。一方の韓国はエース・パク・チュヨンが試合から遠ざかっていることもあり本来のパフォーマンスには程遠い内容。守備陣の連携もあいまいでイ・グノ、チャ・ドゥリが何とかしようと突破を試みていたが怖さを感じる場面は少なかった。

ひいき目なしにみてW杯16強の成績が示すとおり今の日本と韓国の実力はほぼ互角。今回の勝利は日本が自分達のサッカーをできたことに加えフィジカル面で大きく差があったことが最大の要因だろう。確かに3点差で圧勝の内容に変わりはないが油断禁物だ。後半には日本のミスから決定的な場面もいくつか与えていた。選手達はすでに気持ちを切り替えていると思うがこの1戦だけで韓国に勝ったと思わないほうがいい。

とはいえ日本には新たな発見もあった。この日代表初見参となった清武弘嗣。岡崎の負傷で急遽ピッチに送り込まれたが冷静な判断で2アシストを記録する鮮烈なデビューを飾った。親善試合とはいえ日韓戦という独特の雰囲気にのまれることなく期待通りのパフォーマンスを見せた。ザッケローニが宇佐美でなく清武を先にA代表でデビューさせた意味がはっきりと分かる内容だった。

そしてもうひとつは手薄といわれるサイドバックのバックアップにメドが立ったこと。この日長友に代わって先発した左サイドバックの駒野は攻守にわたって存在感たっぷりの動きをみせた。どうしても長友のイメージが強烈過ぎるため影に隠れてしまう選手ではあるがW杯に2度出場した経験豊富な存在はこれから始まるW杯アジア3次予選でも重宝することになりそうだ。

就任以来ついに無敗のままW杯予選を迎えることになったザッケローニJAPAN。このチームはどの領域までサポーターを連れて行ってくれるのだろうか…。

《NewsCafeコラム》

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