夫の赴任先で孤独になる妻
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夫の転勤や転職に合わせて会社を辞め、赴任先に付いていく女性は未だ多いことでしょう。特に子どもがいない家庭だと単身赴任してもらいたくても、なかなか会社からいい顔されないという話もちらほら聴きます。
私の周りにもインドネシア、オーストラリア、NY、シンガポール、フランスなどの海外、そして新潟、京都、仙台、広島など、地方で暮らすことになった友人が多いです。夫婦ともども縁もゆかりもない土地で暮らす…夫側は会社というコミュニティがありますが、妻側はコミュニティは自ら作ったり、既にあるコミュニティに参加しなければ孤独化してしまうケースも珍しくありません。
海外などでは「赴任妻の会」のようなコミュニティがあったりするそうですが国内ではあまり聞きませんね。むしろ国内での赴任の方がコミュニティに参加しづらいかも知れません。
私も夫の転職により、住み慣れた東京を離れ伊豆高原(静岡県)に住むことになりました。
が、知人など1人もいないわけです。
田舎であればあるほど、地域のコミュニティや「自治体」などに移住者、いわゆる新参者、よそ者が入ることは難しい…また田舎は妻が仕事を探すにも雇用も少ないですし、「やりたいこと」を選択することも非常に厳しくなります。
私の場合は特に転勤ではなく、夫の転職で来ているので、夫が会社を辞めない限りは伊豆に永住。短期的なものではないからこそ、地元の方との関わりは大事になります。仕事を探そうにも、そもそも雇用は少なく、自分のやりたいことを仕事にしようにもそんな求人あるはずもなく、最初の3ヶ月は途方にくれました。
娯楽施設や買い物する場所などもありません。ただひたすら家にこもりテレビを見たりPCを見たりする日々でした。そのうち、「どんな仕事でもいいから、地元の方と関われる仕事に携わろう」「少しでも地元の友人を増やさないと」と、キャリアカウンセラーとして東京に行く傍ら、伊豆のカフェでアルバイトをすることを決意しました。
今考えるとその思い立ちは正解で、カフェで出会う地元の方々と非常に仲良くなり、カフェを辞めた今でも一緒に地域活性に取り組むほどのネットワークができました。そして自分の本業ができる人脈とのコミュニティが出来ました。
去年からはTwitterやFacebookで更に地域のつながりが加速してきて、伊豆の方々も私がキャリアカウンセラーという仕事をしていることもよく理解してくれています。
ある日突然、夫がまた違う土地に転職や転勤しても、とにかくその土地でどんな仕事でもよいから働くつもりです。地元の人たちと関わってみて、その上で自分のやりたいことを実現するための準備ができると今では自信があります。
ご主人の赴任先で淋しい思いをしている方がもしいらっしゃったら、是非参考にして頂ければ幸いです。
[ライター 齋藤めぐみ/コンサルタント・キャリアカウンセラーとして企業、個人のクライアントへのコンサルティングを行う。ccE,Inc 認定 GCDF キャリアカウンセラー。詳細はオフィシャルサイトまで(http://www.megumi-saitou.jp/ )(PC専用)]
《NewsCafeコラム》
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