どうなったの? 石川遼
スポーツ
ニュース
それにしてもだらしない日本人プロたちだ。女子はレベルが違いを感じる。先週のゴルフ5レディース。18番で先に上がった李知姫は-14。同じスコアーでアン。-13には最終組の有村智恵が追う。テレビでは有村が18番でスコアーを伸ばせばプレーオフと囃し立てる。その一組前でプレーするアン。17番でボギーにし、李知姫と並んだ。18番の2打目は残り100ヤード。そこからの2打目は、なんとピンそば50cmにつけるスーパーショット。有村のプレーオフの夢も打ち砕かれた。その精神力、集中力は凄い。男子のフジサンケイクラッシク。最終日を迎えてピーター・マークセンが首位。またかと思ったら、久々に池田勇太が出てきた。一時首位にたつが17番で池ポチャ。18番バーディでキム・キョンテに並ぶ。そのキョンテ。18番1打目はバンカー。残り215ヤード。しかも左足が砂、右足は芝生、さらにつま先下がりのピンチ。そこからピン奥4mにつけるスーパーショット。それをカップのど真ん中から入れた。パー3で池に入れる池田。バンカーからスーパーショットのキョンテ。この差は何か。
今年もゴルフの視聴率で2桁が無い。原因は色々あるだろうが、日本選手の目覚しい躍進が無い。中でもこの数年、救世主のように出現した石川遼がパッとしない。先週は2週続けての予選落ち。これではテレビ局もどのように番組を編成してよいか、頭が痛かっただろう。もっと頭が痛かったのは本人だ。このフジサンケイは過去に2連覇し、昨年3位と相性のいいコース。そこで予選落ちとは、よほど調子が悪いのだろう。これで2年近く優勝がない。それでも去年はプレーオフなどがあったが、最近は悪くなる一方だ。専門家の見立てでは、ドライバーとパットが悪いと言う。この2つが悪くては、ゴルフにならない。ドライバーは石川遼の見せ所だったが、昨年から肝心のところでOBが出てしまう。大人の体になり、スイングスピードと体のターンが合ってないとも言われる。一番の問題は、スイングをいじりすぎることだ。パットは石川の生命線だった。こんなにパットの上手な選手は余りいない。それが今や見る影が無い。パターを色々試したり、打ち方を変えたり。ここにも一貫性が無い。そろそろ父親離れをして専門のコーティングプロの門を叩く時だ。
石川が眠っている間は、他の日本人選手には大きなチャンスなのに、ミスミス外人に美味しいところを持っていかれている。このご時勢、外人にシャブラレっぱなしでは、日本が舐められているようで精神的によくない。救世主よ早く出て来い!
[ビハインド・ザ・ゲーム/スポーツライター・鳴門怜央]
《NewsCafeコラム》