時間の無駄? 徹夜での行列に8割が「バカみたい」
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テレビのニュースでいつも取材される有名な店舗が東京・中央区の「アップルストア銀座」。今回も例外ではなく「iPhone5」は予約なしでも購入できるとあって、20日午後10時の時点で300人もの人たちが長蛇の列を作った。テレビの取材記者に並んだ理由を質問されると、行列の人たちは「新製品にワクワクするから」、「誰よりも早く手にしたいから」などと満面の笑みを浮かべながら語った。こういった「徹夜組」が出るのは何も日本ばかりではない。アップルの本拠地、アメリカでも同様だ。日本同様によくテレビニュースに登場するニューヨーク、5番街のアップルストアの前にもやはり熱狂的なアップルファンが徹夜で行列を作る光景が映し出される。行列する人たちを見込んでホットドッグの街頭販売業者が出るのも、もうすっかりお馴染みの風景になったようだ。NewsCafeのアリナシコーナーでは「徹夜で行列。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…15.9%】
■私はムリだけどそういう人もいる。徹夜どころか数日前からとかは仕事しろとは思うけど。
■そこまでしても欲しい物ならいいんじゃない?
■嵐のコンサートに並んだことがあるよ。
■時間が有れば良いんじない?私は時給五千円でもイヤですけど…。
■昔はしてました(笑)。
■割り込みよりは全然いいよ。「ここに入りな」は後ろに失礼だから。
【ナシ…84.1%】
■そこまで情熱を注げる対象がない。費やす時間もない。
■行列に並ぶのがイヤ。
■暇な人の行動。わざわざ並んでまでとは思わない。
■TVで見るけど都会の欲しがり族ですよね。そこまでするか、と笑えます。
■ニートだからこそ出来る事。働けと言いたい。
■時間の無駄。並ぶくらいなら布団で寝る。
■近隣に迷惑では?
■バカみたい。得意げにしてる奴らが信じられない。
【ナシ派】が、8割以上を得票をする圧倒的な結果に。【ナシ派】の意見を見てみると、「ヒマな人がやる事」、「時間の無駄」など、冷たい反応だ。そのほかには、「そこまで熱中できるものがない」という声も聞かれた。熱中の度合いについては例えば、やはり「iPhone5」に関連する話題だが、アップルから新しいiPhoneが登場するたびに、毎度徹夜で列に並んで新製品を購入しているスティーブ・ウォズニアックという有名人がいる。彼が有名なのは世界で誰よりも早く新製品を手に入れるために、必ず行列の先頭に並ぶからだ。アメリカに住むウォズニアックは、今回はなんとオーストラリアで列に並んだ。時差の関係で「世界最速で手に入れる」ためには、オーストラリアに遠征するしかなかったのだ。行列に並んでいる彼はツイッターで、「世界最速でiPhone 5をゲットするために」と発信。見事に目論見通り、世界中で最も早く入手する人となった。わざわざ行列に並ぶことについてなぜかと問われた彼は、次のように応えている。「徹夜で並ぶことには慣れている。そして並ぶことに意味はあると思う。こうしてみんなと列に並ぶことで、その製品が素晴らしいものであることを再認識できるんだよ」とのことだ。
[文・羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》