「流行語大賞」で消える芸人 | NewsCafe

「流行語大賞」で消える芸人

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いよいよ今週の日曜日は「総選挙の投票日」。まれに見る多党乱立選挙である。
三年間の民主党政権の総括。自民党に政権は戻るのか…第三極は割って入れるのかが今回のテーマだ。不意打ちの解散で各陣営ともアタフタの準備で「最後のお願いです。あとわずかです」の絶叫が寒空に流れている。今後の日本の方向を決める「大選挙」であるが、とにかく必ず投票に行くべきだ。「棄権して後で文句はナシ」である。
そんな慌しいなか、一年間の世相やニュースを反映した言葉を選ぶ「2012年度ユーキャン新語・流行語大賞」の受賞作が発表になった。このイベントは、今や12月の風物詩になっている感がする。これが終わると京都・清水寺の僧侶が書く「今年の一字」で年末恒例の世相イベントは終了するのである。
今年のトップ10は次のとおり。

・ワイルドだろぉ【大賞】
・終活
・維新
・東京ソラマチ
・LCC
・手ぶらで帰らせるわけには行かない
・爆弾低気圧
・近いうちに
・iPS細胞
・第三極

一発芸人の言葉、格安航空会社、ロンドンオリンピックの男子水泳人の世代交代語や嘘つき用語などまさに世相を現す言葉たちである。
混迷した政治の世界から「維新・近いうちに・第三極」の3つが選ばれたのは、混迷を極めた政治の落し物と言うところか。
大賞に輝いた、芸人・スギちゃんの受賞の「ついに貰っちゃいました。複雑な気分です」は面白いコメントである。流行語大賞には「大賞を含め受賞した芸人は翌年には人気が落ち、やがてはTVから消える」と言う怖いジンクスがあると言われている。
1991年の「じゃありませんか=チャーリー浜」、1998年の「だっちゅうの=パイレーツ」、2003年の「なんでだろう=テツ&トモ」、2008年の「グー=エドはるみ」ら大賞受賞者以外にもレーザーラモン・Wコロン…など最近ではTVでは見る機会の少なくなった芸人が多い。
「一度レコード大賞をとれば、一度NHKの紅白歌合戦に出れば…それなりに一生食ってゆけるというのが歌の世界であるが「蓄積の少ない一発芸人」の世界は厳しいのがある。多くの芸人は「一発に次ぐ二発目」を狙うが殆ど上手く行かない。
昔の芸人は、一発芸の言葉を使い続けて、それを「神格化して終生使う」と言うパターンが多かったように思う。二発目を必死に考えるのも良いが「遣い続ける」のも大切。ビジネスの世界でも「ヒット商品を時代に合わせて改良して使い続け・ブランドとして確立し・ベストセラーからロングセラーになった」と言う商品も多い。スギちゃんがどう変るのかは「マーケティング」としてみても興味津々なのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

《NewsCafeコラム》

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