「ストーカー被害・DV被害」が最多
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詳報を見ると『平成24年中に全国の警察が被害者からの相談などで認知したストーカー事案は前年比5302件増(36・3%増)の1万9920件で、ドメステイックバイオレンス(DV)事案は同9621件増(28%増)で4万3950件に上り、統計開始以来ともに過去最多。ストーカー規制法に基づく警告は2284件(前年比77・3%増)・禁止命令など69件(同25・5%増)・摘発351件(同71・2%増)となった。被害者とストーカー行為者との関係は、交際相手(元を含む)が52・5%と半数以上だった。ストーカー事案を同法以外で摘発したのは1504件(同91・3%増)と大幅に増加。殺人(未遂含む)は3件(同57・1%減)にとどまったが、脅迫277件(同207・5%増)・住居侵入270件(同116%増)・傷害243件(同102・5%増)・暴行141件(同127・4%増)と増加した。DV事案では、DV防止法に基づき、被害者の転居先など住所を知られないようにするなどの援助は1万3059件(前年比26・9%増)▽保護命令違反での摘発121件(同68・1%増)など。被害者は9割以上が女性で、双方の関係は73%が婚姻、15・3%が内縁だった。
同法以外でDV事案を摘発したのは4103件(同69・3%増)で、内訳は傷害1942件(同70・1%増)、暴行1609件(同65%増)など。脅迫は121件(同348・1%増)と急増した』ということである。識者は『警察庁はストーカー事件などで保護観察が付いた執行猶予者について「保護観察所と情報を共有する制度」を4月から開始する。これまでの状況を踏まえ、さらなる事件の発生が危惧される場合には検察庁を通じて執行猶予取り消しを裁判所に請求することもあるという。さらに「DVは加害者が身内のため被害申告をためらわれていた」が身の安全のためという観点から積極的に通報するようになってきている』と言う。いまや「ストーカー行為とDVは完全に犯罪の域に達している。直ちに警察に通告が最大の防御」と思われるのである。泣き寝入りは犯罪を助長するのである。
[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
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