韓国で急増するメイク男子
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これは世界中の不文律、見方によっては女性が生まれながらに課せられた重荷なのであるが、今の時代、もはやこの「重荷」、男性も背負わなくてはならなくなってきたようだ。
「外見が命」な、お隣・韓国では最近、男性も化粧品を使うようになってきており、男性向け化粧品市場が大盛況なのだそうだ。
それも髭剃り後のケア等のスキンケアだけではない。日本でもおなじみのBBクリーム、アイシャドー、アイライナーなどのメイキャップが売れているのだ。
「昔はリップクリームを塗るのだって女っぽくてイヤだったのに今では・・・」と語るのはチェ・ジュンワンくん(24)だ。
今ではちゃっかりグロスまで持っているのだ。丁寧に塗り、最後に唇をすり合わせて「ンパンパ」である。
ちょっと前までメイクは芸能人がするもの、との認識があったが、最近ではごく普通の一般人でもメイクをする人が多いらしい。
銀行員のキム・ウユンさん(30)もお堅い職業にも関わらずメイクをする一般人の一人。
「上司にいつも第一印象が大事!って言われてるんですよ。特にお客様と接するセクションに移ってからは・・・」。
なのでスキンケアとメイクをするように。肌を整え、BBクリームで肌の欠点と色を補正、明るく見せている。「今では仕事以外でもメイクしてます。自分に自信が持てるんですよ」とちょっとうれしそうだ。
メイク男子が急増する一方で女子の一部には「あ?メイクとか面倒くさい」と完全にメイクを放棄する者もおり、段々と「女性が男性化、男性が女性化」する傾向が透けて見える気がする。
こんなメイク男子増加傾向、韓国の女性はどう見ているのだろうか。
「彼氏にBBクリームを買ってあげたら喜んでつけてますよ。肌がきれいになってかっこよくなってます。デートと時はそんなイケメンな彼と一緒で鼻高々ですよ」
とウェルカムな女性もいる一方、
「アイラインとかはやり過ぎ」
「若い頃はメイクも自己表現の一つで別にいいじゃん!って思ってましたけど、今ではやり過ぎメイクは子供っぽく見えると思ってます」
などやはり抵抗感のある女性もまだいるのだ。
しかも中には
「キモいですね。よくSNSでカップルでゴテゴテメイク、まるでバービーとケンみたいにして写真を投稿してるけど。あれ、日本のアニメの影響もあるんでしょうね」
という意見も。
日本のアニメの影響ですか…。
まだまだメイク男子には険しい道のりがありそうだ。
それにしても女性にはメイクという顔面補正手段があるのにも関わらず、男性にはその手段がないというのもこれ、いかがなものか。
「男は生まれたままの姿で、小細工しないで素で勝負しろよ」ということか?
それでは「素ではちょっとキツイ」という男性には敗者復活戦もないと?
そして素直に素で勝負した結果「ちょっとはオシャレに気をつかえよ」「鏡を見ろ」と返されるのだ。
男はつらい。
【執筆者:猫紫】
参照:THE KOREA TIMES
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/culture/2013/08/399_140586.html
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