なぜ彼は子供に手をかけたのか? | NewsCafe

なぜ彼は子供に手をかけたのか?

社会 ニュース
「先生が変なことをする」「胸を触られた」。

平成の時代に入って間もない頃、広島県のとある小学校の女子生徒の間ではこのような話でもちきりになっていたとう。
精神的発達の早い女子特有のいわゆる「おませ」な想像話かと思われがちだが、これが事実だとしたらどうだろう。

広島県で小学校教諭だったK(当時38歳)はクラスの女子生徒の体を触る、キスをせまるなどのわいせつ行為をしていた。
中でも特別な感情を寄せていたHさん(12歳)には執拗なほどのわいせつ行為をせまり、精神的・肉体的に苦しめていたという。

そして時は3月、卒業生を送り出した後のある春の日、Kはお気に入りだったHさんの自宅まで車で出向き、ドライブに誘った。
この時点でKのわいせつ行為は教育委員会で問題となり、辞職している。
Hさんを近くの海岸に連れて行き、KはHさんの首に手をかけた。

「お前がばらしたのか?」
「なぜ俺の気持ちがわからない?」
「死ぬならお前と一緒に」

こんなことを考えながらHさんの首を絞めたのかもしれない。
Hさんは帰らぬ人となってしまった。

二人の子供にも恵まれ、学校でも優しくて教育熱心だと評判だったK。
そんなKも小児性愛の傾向がある男であることは間違いない。

それにしてもなぜKは

教師を職業に選んだのだろうか?

自分より力も経験も、知識もない子供を相手に教える仕事には「教え諭す」喜び以上に、「小さき者に対する万能感」をもたらすのかもしれない。この万能感は教師によって過度な体罰や暴言、いじめの無視といった形で出てくるのだろうが、Kの場合はそれが小児性愛癖に拍車がかかる形で出てしまったのだろう。

考えてみれば「教師」ほど、相反する二つの評判で意見が分かれる職業もない。
「国の礎になる教育に携わるエリート」「子供を第一に思う人格者が多い」「聖職だ」と評価する人もいれば、
「でもしか教師」「教師にしかなれなかったから」「教師になるやつは実際ろくでもない」

など、意見が真っ二つに分かれる。身近なのに実態が掴みきれない職業なのだ。

あなたはこの事件に対して何を思うだろうか?

NewsCafeでは犯罪コラムの連載します。

皆様のご意見をもとにした内容となりますので、コメントポストにてコメントを募集します。
皆様からのご意見、お待ちしております。

※1広島県教え子殺害事件とは
複数の女子生徒に性的いたずらを繰り返していた当時38歳の男性教諭が、教え子の女子生徒の首を絞めて殺害した事件。
教諭Kには妻子があり、学校・保護者からの評判もよかったという。
教育委員会の内部調査によりわいせつ行為発覚後に辞表を提出し、辞職。
辞職後、春休み中に特にかわいがっていた元教え子宅へ向かってドライブに連れ出し、首を絞めて殺害した。
裁判では実刑で懲役13年の判決が下った。


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