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「新しい日本語表現」

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日本は「言葉の国」である。色の表現でも「あか」を赤・朱…と20以上に分けて表現するのは日本語だけである。その表現力は「日本人の知性」であると思う。同じ日本語を表す言葉に「ウラル・アルタイ語系言語」がある。会話の最後に目的語が来る・最後を聞かないと何を言いたいのかわからない」と言う通訳泣かせの言語体系なのである。

畏友は『日本語のつながりは、日本人の奥ゆかしさ・敵を作らない気質を表した言語体系である。英語や中国語は「私・愛する・あなた」であり、日本語は「私・あなた・愛する」である。中国人のアメリカ好きは言語体系が同じことによる』と大胆な説を唱える。真に「ごもっとも」と思うのである。そんな素晴らしい日本語も「最近ではカタカナ・日本的英語の氾濫」である。「きれいな日本語を使うべき立場のNHKなのに和風英語やカタカナ語が多いのはけしからん」と訴訟が起こる始末である。しかし「言葉は世につれ」でもあると思う。文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果からも国民の国語に対する意識や理解の程度がうかがえるのである。

第一の傾向は『多様な擬音語・擬態語』の氾濫である。調査では「きんきん冷えたビール:聞いたことがある=75%・使ったことがある=35%」「パソコンがサクサク動く:聞いたことがある=39%・使ったことがある=20%」「ザックリとした説明:聞いたことがある=70%・使ったことがある=38%」「ウルウルとした瞳:聞いたことがある=85%・使ったことがある=50%」「気持ちがホッコリする:聞いたことがある=70%・使ったことがある=30%」である。一般的に使われて市民権を得るのは「使ったことがある=30%越え」の様である。最近のスマホでみると「サクサク」と言う概念ではないような気がするのである。何れは「○○と動く」が出てくるのだろうと思うのである。

第二の傾向は「間違い使用」である。「言葉や慣用句の使い方調べ」では「噴飯もの=腹立たしくてしょうがない=49%・潮時=物事の終わり=36%・役不足=本人の力量に対して役目が重すぎる=51%・流れに竿をさす=傾向に逆らって事柄の勢いを失わせる=60%・気が置けない=相手に気配りや遠慮をしないといけないこと=48%」と言う事である。意外に逆の意味で使う人が多いのである。正しい答えは??識者は「同じ間違い使用は経年で追うと年々少なくなる傾向がある。多分飲む席の「ウンチク話」で正しい意味が伝わって行くのでは?と言われている。

そんな日本語話の中で「手紙やハガキを手書きする人が減っている関連の調査」も行われている。最近では当方に来る年賀状の宛名の70%は「電子文字&シール」である。調査では「手紙やハガキの宛名を手書きする人=67%・10年前の調査に比べて13%減・年賀状の宛名の手書き=51%・本文の手書き=63%・全体では40歳以上が減り・若い人では増えている」と言う事である。高齢者がパソコンで・若い人が手書きの意義を…面白い傾向である。昨今では「メールで年賀挨拶」も増えているが「年賀状文化」は大切にすべきと思うのである。いざ「手書きで本文も」となると「字を忘れている事・字が下手になった事」に愕然とするのである。「脳トレには字を書くことが一番」との説もある。日本の文化を大切に…。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

《NewsCafeコラム》

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