子供たちの心に増大する「いじめ」への恐怖 | NewsCafe

子供たちの心に増大する「いじめ」への恐怖

ビックリ ニュース
先日、兵庫県・ひょうごユースケアネット推進会議が行ったアンケート調査に「いじめを受けても自分は命を絶つことは絶対にないか」という設問が含まれており、関係各所で話題となった。というのも、子供に自殺の可能性を問う調査は非常に珍しく、一歩踏み込んだ内容と評価されたためだ。
県内11校の小学5年生351人と中学2年生356人の計707人に、無記名でアンケートを実施。上記の設問には、小学5年生の計49.0%が「そう思わない」「その時にならないと分からない」と回答。中学2年生でも、自殺する可能性を否定できない生徒が計45.2%に上ったという。
一口に"いじめ"と言っても様々なケースがあり、すべてを同列に考えることは難しいだろう。しかし、子供たちの"いじめへの恐怖"が増大しているのは歴然だ。NewsCafeでは、学生から親世代まで幅広い年齢層のユーザーを対象に「教育の場での"いじめ"に対するアナタの率直な考えは?」というアンケートが実施されたらしい。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…921件

【いじめる側に問題がある(55.3%)】
■100%加害者。理不尽ないじめは、もはや犯罪。[男性/40代/会社員]
■子供も大人も関係ない。場合によっては、自殺や殺人に発展してしまうのに。[男性/20代/会社員]
■どんな理由であろうと、人を傷付ける行為は許し難いです。明日は我が身と思うべき。[女性/30代/主婦]
■経験上、家庭環境(兄弟が多い、いつも同じ服、毎日風呂に入れず不潔)、顔が残念(親も)、動作が鈍いなど被害者にもそれなりの要素があると思うが、それでもイジメる側が絶対に悪い![女性/40代/主婦]
■そりゃいじめてる人間が一番問題だ、いじめられてる人間も悪いと言う意見もあるけどそれは全く違うし責任転嫁。いじめにまったく気が付かない先生、親もいかがなものかとも思うし。[男性/50代/その他]

【教職員、保護者の対応に問題あり(18.3%)】
■加害者はもちろん悪いが、それを見てみぬふりをする大人はもっと良くない。[男性/10代/学生]
■些細なトラブルをイジメにするのも収束させるのも周りの大人の関わり方次第だと思う。[女性/40代/主婦]
■教師が中心となったいじめにあったことがあるから。[女性/10代/会社員]
■親の責任![男性/40代/会社員]
■生徒「やーい、貧乏!!」、担任「そんな事言っちゃダメでしょ!!」…はい、コレで生徒の貧乏を認めた事になり、貧乏ネタでいじめてもいいんだよ、のGOサインを担任が出したも同然。コメント採用して下さいね、経験者だから。[女性/30代/会社員]

【いじめられる側にも問題がある(9.4%)】
■私も中学生時分はいじめられてたが、学力と腕力と口で捩じ伏せた。放っておくとエスカレートしてただろうと思うから、やられっぱなしではイカンと思うんだよ。ただ今は陰湿極まりない。ネットもあるし。ヤレヤレ。[女性/40代/その他]
■いじめられないように対処できない奴がいじめられる。自殺しようなんて考える奴だからいじめられるんだよ![男性/40代/フリーター]
■友達の彼氏を取るのが趣味の女がいた。そりゃいじめられるわ。[女性/10代/会社員]

【分からない(5.8%)】
■ケースbyケース。イジメはなくならない。懲罰を付ければ減るかも。[男性/50代/その他]
■意地悪な子を避けてたらイジメと言われたり、イジメられたと嘘の申告をすると脅されたり、実際申告されたり。どちらがイジメなんだか。親は知っても我が子が悪いとは思わないので、教員が常に目を離さないようにすべき。[女性/20代/その他]
■相手の立場を想像できる人になろう。イジメが問題化する中学高校へあがる前の段階で人を思いやる心を育める環境作りを。まずは家庭から。子供は大人の言動を見てますよ。そして真似します。[女性/30代/会社員]

NewsCafeのアンケートは複数の設問からひとつの回答を選ぶ方式であるため、絞るのが難しいという意見も多かった。それでも「いじめる側に問題がある」に過半数、「教職員、保護者の対応に問題あり」に約2割の票が集まっている。寄せられたコメントも真摯な内容が多く、いじめ問題への関心の高さがうかがえた。
印象的だったのは「意地悪な子を避けてたらイジメと言われたり、イジメられたと嘘の申告をすると脅された」という意見だ。確かに、付き合う相手を選ぶことを"いじめ"と言われてはたまらない。約1割の「いじめられる側にも問題がある」という回答も、このあたりの線引きに迷っての部分はあるのだろう。
毎日毎日、いじめ関連のニュースは引きも切らない。現場の人には苦労も多いことだろうが、子供たちが「自分が同じ目にあった時を想像する」ことができるような教育が望まれる。

[文・能井丸鴻]

《NewsCafeアリナシ》

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