「ニートは親の責任だと思う」過半数
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しかし、日本におけるニートの定義は「若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち、通学、家事を行っていない者)」だ。平成14年に34歳でニート状態だった人が、平成27年現在47歳で無職だったとしても、ニートの数には入っていないということである。政府は若年雇用対策を強化しているが、同時に、大きな問題点が露見しないよう誤魔化しているようにも見える。
ともあれ、若者の数が減っているにも関わらずニートの数が減っていないことは間違いない。その原因はいったいどこにあるのか…NewsCafeのアリナシコーナーでは「ニートは親の責任…アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…55.7%】
■働けるのに働かず、家に居させてやってるのは、親の責任。
■いつまでもあると思うな親と金(怒)。
■だって食わせてくれる親がいるからニートなんてできるんじゃない。
■何もかも心配頼りない不安って過保護にするからだ。
■学生生活を終えても働かず、勉強もしない子供は叩き出せ!
■ひとりになっても生きていく強さを親が教えないで誰が教えるの!
■我ガ家ハ(体ガ健康ナラ)働カザル者食ウベカラズ(学生ノ仕事ハ勉強)。
■社会的に労働が無理な若者以外は100%親の躾の責任!
■甘やかしてばかりは本当の愛情じゃないのでは?
■一概にそうとまでは言えないけれど、一因かもなぁ…。
【ナシ…44.3%】
■同じ親から生まれてもニートになる子とならない子がいる。
■教育だけの問題じゃない。本人次第。
■成年の子供を、いつまでも親に責任を押し付けるのも考えもの。
■18過ぎたら自分の責任。ニートなんて呼ぶなプー太郎でいい。
■本人5割、社会3割、親2割くらい? 親の責任だけではない。
■親半分本人半分。政府が介入するから責任転嫁する馬鹿が増える。
■いろいろなパターンがあると思う。
■親に問題があっても、まともに育つ子供はいる。
■人のせいにするな。バカ親だとしてもニートは本人の責任。
■働ける年齢にまで育てて貰って親のせいとかふざけるなよ!
結果は【アリ派】過半数…「すべての責任が親にあるとまでは思わないけど」と前置きつつ「アリ」、という声が最も多い。ただ、一方の【ナシ派】も「親の責任もあるだろうけど、それだけではないと思うからナシ」という意見が最多と、両派の境界は曖昧である。「同じ親から生まれてもニートになる子とならない子がいる」という声は至極もっともに感じられるが、兄弟姉妹をまったく同じように育てるのはもちろん不可能だ。
また「精神疾患は甘え病ではありません。本人も社会復帰したいのです!」という意見も寄せられていた。コメントにもあるように、メディアが不用意に"ニート"という名称を広めてしまったことにも問題の一端があるのではないだろうか。日本の"ニート"の扱いは、「働かない人」と「働きたくても働くことができない人」の両者に悪影響を及ぼしているように感じられるのだ。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》