「ハリー・ポッター」スタジオツアー東京お披露目、魔法界に迷い込み映画製作の裏側を学ぶ<体験レポ>
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◆映画「ハリー・ポッター」シリーズ製作の裏側を巡る「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
「スタジオツアー東京」は、J.K.ローリング原作の人気映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」シリーズの製作の裏側を実際に体験できる、ウォークスルー型のエンターテイメント施設。チケットは日時指定の予約制となる。
大広間、9と3/4番線・ホグワーツ特急、ダイアゴン横丁、禁じられた森をはじめとする息を呑むような映画のセット、箒に乗ったりクィディッチを応援したりと様々なインタラクティブな体験ができるエクスペリエンス、世界最大の「ハリー・ポッター」のショップ、レストランやカフェも常設され、映画製作の裏側を学びながら、魔法界に迷い込むワクワクを全身で体感することができる。
同シリーズのスタジオツアー施設は、イギリスの「スタジオツアーロンドン」に次いで世界で2番目。アジア圏初進出となり、開業前から大きな話題を呼んでいた。
◆「スタジオツアー東京」に潜入!スクリーンに迷い込んだかのようなセットの数々
「スタジオツアー東京」でのハイライトとなるのが、映画「ハリー・ポッター」シリーズのセットのウォークスルー体験。これらのセットや小物、衣装は、実際に映画に携わったイギリスの世界最高峰のクリエイター達の、オリジナルの手法と技術により製作された。
スタジオツアーは、映画でも特に印象的なホグワーツ魔法魔術学校の大広間のセットからスタート。ブロンズ色の重厚な扉の前に立つと、“インタラクター”と呼ばれる案内役のスタッフの合図に合わせて扉がオープン。
組分け儀式、クリスマス・ダンスパーティ、魔法対決など、映画の印象的なシーンの舞台となった大空間が目の前いっぱいに広がり、一気に魔法界の世界へと誘われるような高揚感に包まれる。
伝統的な英国建築にインスパイアされたというこの大広間には、石畳の床や細長い窓、木製の羽目板の壁、そして美しいテーブルウェアが輝く長机が置かれ、4つの寮の制服に加え、檀上にダンブルドア校長、マクゴナガルやスネイプら教師陣の衣装も展示。
教師陣のテーブルの後ろには寮別ポイント計も置かれており、魔法生物を模した壁の松明やステンドグラスに至る細部まで丁寧に細かく作りこまれていている。ぜひ隅々まで時間をかけて鑑賞してみてほしい。
◆ハリー・ポッター達の成長を見守った談話室&男子寮
大広間を抜けるとその先には、グリフィンドールの談話室と男子寮のセットが続く。
ゴシック様式で建てられたというグリフィンドール談話室は、寮のカラーである赤色を基調に快適さを追求した空間。あえて使い古された家具が置かれ、クッションは叩いて使い古した感じを表現するなど、居心地の良さを感じられるようデザインされている。
タペストリーの上から絵画を重ねる一風変わった飾り方も、魔法界のユニークさを演出するためのポイント。絵画の中の女性は、在りし日のマクゴナガル先生が描かれている。
また男子寮には、ハリーやロン達が日々休息を取っていたベッドが円形状に均等に並べられ、それぞれのキャラクターの個性を表現すべく、個人スペースには装飾が施された。
シリーズが進むにつれ男子寮のセット自体には変更が加えられたものの、ベッドは同じものが使われ続け、俳優たちの成長に伴いベッドのサイズがオーバーしてしまったため、カメラのアングルを工夫して撮影が行われたという裏話もあるそう。
◆魔法界の玄関口、9と3/4番線ホーム
シリーズを象徴するセットといえば、真っ赤なホグワーツ特急が発着する9と3/4番線のホームだ。ここに展示されているホグワーツ特急の基礎として使われているのは、1929年に作られた“ダンブルトン・ホール”と呼ばれるイギリスの蒸気機関車。
35年以上に渡り実際に運行されていた蒸気機関車をイギリスで改装した後、日本に運搬され「スタジオツアー東京」に展示。ホグワーツ特急へ実際に乗り込み、車両内の個室のセットも見て歩くことができる。
9と3/4番線へと繋がる壁へ向かってトローリーを押すワンシーンを撮影できるフォトスポットもあり、自分自身もキャストになったかのような気分を味わえる。
加えてこのエリアでは、「スタジオツアー東京」だけのオリジナルセットとして「ファンタスティック ・ビースト とダンブルドアの秘密」に登場するグレート・ ウィザーディング・ エクスプレスを展示。
車両は、作品の時代設定に合わせたアールデコ調のデザインで、バーズアイ・メープル、エボニー、ブラス・インレイ・ストリップといった素材で 外観が再現され、細部にわたって華やかに装飾されている。
ニュート・スキャマンダーが、魔法使い、魔女、パン屋を営むマグルの勇敢なチームを危険な任務に導くシーンが描かれ、ニュートとその兄テセウス・スキャマンダー、ジェイコブ・コワルスキー、バンティ・ブロードエーカー、ユスフ・カーマ、ユーラリー・“ラリー”・ヒックスの衣装も展示されている。
◆「スタジオツアー東京」だけ!フルスケールの魔法省は壮観
「スタジオツアー東京」でしか体験できないもう1つの見どころが、世界初となるフルスケールの魔法省のセット。「スタジオツアーロンドン」にも魔法省のセットは存在するが「スタジオツアー東京」と比較すると規模が小さく、実物大スケールのセットはここでしか見ることができない。
セットの面積は900平米を超え、大理石の柱の上に乗る魔女と魔法使いの重さに押しつぶされるマグルたちを描いた「魔法は力なり(Magic is Might)」の像がセットの中央に置かれ、存在感を放つ。
ビクトリア朝建築にインスパイアされたという建物の壁の高さは9メートルを超え、緑と赤のつややかなタイルが何千枚も張り巡らされている。
また、魔法省の職員たちがフルーパウダー(煙突飛行粉)で移動時に使用する暖炉もあり、実際にこの暖炉の中に立つとフルーパウダーが立ち込め、魔法のような体験の写真や動画を撮影することができる。
◆魔法使いの杖、書籍、箒まで何でも揃うショッピングストリート「ダイアゴン横丁」
活気あふれる魔法界のショッピングストリート「ダイアゴン横丁」のセットは、映画でも何度も登場したカラフルな専門店街。
グリンゴッツ魔法銀行にはじまり、イーロップのふくろう百貨店、フローリシュ・アンド・ブロッツ書店、高級クィディッチ用品店、オリバンダーの店、そして突き当たりにはウィーズリー家の双子の店、ウィーズリー・ウィザード・ウィーズと、ひしめき合うように連なる。
正面からの横丁全体の風景ばかりに目を取られがちだが、注目すべきは横丁の突き当たり地点。実はここから後ろを振り返り、グリンゴッツを正面に望む角度の景色が映画でも登場した“正解”の画角なんだとか。ウィンドウに飾られた小物にも着目しつつ散策を楽しんで欲しい。
◆魔法の世界により一層没入できるエクスペリエンス
「スタジオツアー東京」では、セットの見学のみならず、箒に乗ったり、ホグワーツ魔法魔術学校の動く階段エリアで実際に動く肖像画になってみたりと、魔法界に自分自身も入り込めるような多数のエクスペリエンスも用意している。
その1つ、クィディッチの試合が観戦できるエクスペリエンスは、グリフィンドール対スリザリンのクィディッチ戦のスタンドを再現したセットにゲスト自ら立ち、まるで映画のキャストになったような映像体験ができるというものだ。
ゲストは複数名のグループで固まってスタンドに立ち、インタラクターの掛け声に合わせて、クィディッチ観戦中のように声援をあげ、ブーイングをとばし、ボールを避け…と、俳優さながらの演技に挑戦。
そのエクスペリエンスの様子は、実際のクィディッチの試合シーンに使用され、スタジアムの熱気あふれる世界に1つしかないクィディッチ観戦シーンが完成。完成した映像はQRコードよりダウンロードして、SNSでも楽しい映像をシェアすることができる。
◆世界最大の“ハリポタ”ショップ、東京限定アイテムはぜひゲットしたい!
「スタジオツアー東京」には、世界最大のハリー・ポッターの常設ショップがあり、特別に調達した小道具で飾られた14のテーマ別セクションに7,000点を超えるグッズをラインナップ。
グッズのショップは9と3/4番線にあるレイルウェイショップとエントランス横のメインショップの2か所で、その広さは世界最大規模を誇る。
アパレル類、アクセサリー、箱菓子、食器、ぬいぐるみ、文具、約50種類もの杖など様々なグッズが展開され、4つの寮の生徒になりきれるローブや制服、カチューシャなどの身に着けグッズも豊富。友達や家族へのお土産としてはもちろん、自分でも欲しくなるようなものばかりだ。
各寮の紋章入りのローブ、ユニフォーム、一部の杖、入学許可証、トランク、シルバーのキーチェーン・チャーム、ノートブックは名入れサービスも受け付けており、自分の名前やアルファベットを刻印してカスタマイズし、自分だけの思い出の品として持ち帰ることができる。
さらに「スタジオツアー東京」のためだけに特別に開発された、“TOKYO”のロゴ入りの東京限定グッズコーナーもあるのでこちらも見逃せない。
◆レストラン&カフェで魔法界の食を体験
「スタジオツアー東京」には、4つの業態の飲食店「チョコレートフロッグカフェ」「バックロットカフェ」「フードホール」「バタービールバー」があり、セット見学の傍らお腹が空いた時には、味覚でも魔法の世界を堪能できる。
「バックロットカフェ」には、どれを食べるか迷ってしまうような、色鮮やかなグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの寮別のスペシャルプレート4種をはじめ、食べるのがもったいなくなってしまうほどキュートなヘドウィグのケーキが登場。
「フードホール」には、9と3/4番線のロゴが特徴的なブレックファーストメニューや、魔法薬学の先生であるホラス・スラグホーンが率いるスラグ・クラブのディナーで提供された、みんなでシェアして食べられるスラグホーンサプライズのパフェのほか、フィッシュ&チップス、ローストビーフ、イングリッシュ・ブレックファストなどイギリスの伝統的な料理も楽しめる。
また「チョコレートフロッグカフェ」では、「ファンタスティック・ビースト」シリーズで登場した魔法生物・ニフラーのムースや、ハリーが生まれて初めてハグリッドからもらった誕生日ケーキ、賢者の石のティラミス、ブラウニーボックスの他にもカップケーキやドーナツなど、寮の色があしらわれた甘くカラフルな各種ケーキを提供。
そして世界最大の「バタービールバー」では、有名な魔法界の飲み物、バタービールを開放的なテラスで飲むことができ、飲んだ後のグラスは洗い場で洗浄し、そのままお土産として持ち帰ることができる。
なおこのテラスに面した屋外エリアでは、プリベット通り4番地のダースリー家と空飛ぶ車、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」に登場するナイト・バス、ホグワーツ魔法魔術学校の廊下、巨大チェス盤のセットも展示されている。
映画「ハリー・ポッター」シリーズ製作の裏側をセットや設定資料から学び、魔法界に迷い込んだかのようなワクワク感も味わえる「スタジオツアー東京」。シリーズ第1作目の公開から20年以上が経ったタイミングということもあり、親子3世代でそれぞれの思い出を辿りながら“魔法ワールド”を探検してみるのも楽しいかもしれない。(女子旅プレス/modelpress編集部)
■ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター
所在地:東京都練馬区春日町1-1-7
アクセス:西武豊島線「豊島園駅」、または都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩5分
チケット料金:大人6,300円、中人5,200円、小人3,800円
※中人=中・高校生、12~17才、小人=幼児・小学生、4~11才
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《モデルプレス》