伊藤沙莉、朝ドラヒロイン抜擢で母から“声”の助言 共演者が魅力語る<虎に翼>
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【写真】伊藤沙莉「虎に翼」で袴姿
◆伊藤沙莉、演じるヒロインへの印象明かす
伊藤の他、寅子の母・猪爪はる役の石田ゆり子、寅子の父・猪爪直役の岡部たかし、制作統括の尾崎裕和氏が出席した同取材会。モデルとなる日本初の女性弁護士・三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんの印象について「すごくかっこいい人」と即答。「法律だと難しい、固いイメージがあるが、ご本人の人生やプライベートは結構面白い方で、私が演じる寅子もそんな風に描かれていたらいいな、演じられたらいいなと思っています」と話した。
実際に台本を読んだ伊藤は「演じていて難しくない。ポップに頑張る人として描かれていて楽しんで見れると思う。これは三淵さんの素敵な部分のおかげかな」とコメント。「1話から『面白い!』と思い、いただいた台本は即読み終わりました。話し言葉的にも聞き取りやすい、ライトなテンションで色々なことがわかりやすく描かれつつ、軽すぎず丁寧に描かれている塩梅がとても素敵でした」といい「クランクイン直前の緊張と戦う中で救いだった。『早くこのシーンをやりたい』と思えて支えだった」と笑顔を浮かべた。
続けて「(法律を)勉強しているシーンは難しい言葉もあるが、やっていて学べる、知識として単純に面白い」とも口に。「演じていてセリフに詰まることがあるかもしれないけど、その時は色んな方が支えてくれると信じて(笑)、今は激しく心配はしていない。楽しみです」と話した。
また、台本の感想について岡部は「ト書きやナレーションも面白い」、石田は「リズムがあって幸せな気持ちになる。キャラクター1人ひとりがかわいらしい」とそれぞれ明かした。
◆伊藤沙莉の魅力とは?共演者が語る
キャスティングについて、「ずっと気になっていて、母親役が石田さん、父親役が岡部さんと聞いて飛び上がりました!」と声を弾ませた伊藤。「お2人とも共演経験がなく、勝手にテレビやスクリーンで見ていた方々だったので、今でも2人を目の前にすると『うわー』ってなります(笑)。これからの3人でのシーンが楽しみ」と話した。
一方伊藤の印象について岡部は、撮影前の本読みでの出来事を挙げ「本読みで目を見てセリフを言ってくれた。それがとても印象的で緊張が溶けた。『いい娘を持ったな』と思います」とはにかみ、「噛んだり、間違ったりしない。声が良くて魅力的だし、演じていて見習うべきこともある」と語った。また、石田は「夢と希望が詰まった弾んでいるボール」と伊藤の印象を表現。「一緒にいると“ぱーん”と飛んでくる、ぶつかってきてくれるところが刺激になっていい芝居を返せる方で尊敬している」とそれぞれ伊藤の魅力を明かした。
共演者からの絶賛の声に恐縮気味だった伊藤だが、自身の特徴的な声について「悩んでいることもあったが、声はどうにも変えられない」とした上で「母に『これ以上は(声を)枯らすな。朝に聴きたい声じゃなくなるから。でも、きっと声についての書き込みをする人もいるだろうけど、気にするな』とすごく言われた」と告白。岡部が声を褒めてくれたことを喜び「共演者の方に不快感が無かったら、それだけで十分です」と笑顔が弾けていた。
◆伊藤沙莉、主演としての心構えは?
主演として、現場に入る時の心構えについて問われると「正直あまり何も考えてないです(笑)」と一言。「これだけ長い期間の撮影だと、どこかでボロが出てしまうから最初に取り繕ってもって。まずはお互いを知るところから。(そういった気持ちで)現場で人との出会いをたくさんしている」と答えた。
また「現場の雰囲気がとても良い。和気あいあいと和やかで、スタッフやキャストの色んなものが派生してそういう雰囲気になっていると思う」と現場の雰囲気についてコメント。「いる人がみんな良い人で楽しいから、そのままの状態でいる」とキャストやスタッフがともにリラックスした良い状態で日々の撮影に臨めていると説明した。
◆伊藤沙莉ヒロイン朝ドラ「虎に翼」
同作は、現在放送中の「らんまん」、2023年度後期「ブギウギ」に続く、110作目の朝ドラ。同作のモデルは日本初の女性弁護士・三淵嘉子さん。激動の時代を生きた1人の女性法曹とその仲間たちの波乱万丈の物語として大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。伊藤は主人公・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じ、脚本を吉田恵里香氏が務める。(modelpress編集部)
◆物語
昭和のはじめ、日本初の女性専門に法律を教える学校ができます。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、溢れ出す何かを抱えた女性たちでした。この物語の主人公・猪爪寅子も、そんな収まれない女性。周囲から“魔女部”と陰口を叩かれた女性だけの学び舎で、彼女たちは自らの道を切り開くため法律を学んでいきます。
昭和13年(1938)、卒業生から日本初の女性弁護士が誕生します。寅子もその一人として日本中から注目され憧れの的になります。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本でした。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまいます。
昭和20年(1945)、焼け野原に立つ寅子は全てを失っていました。明日生きるため頼れるのは、かつて学んだ法律だけ。彼女は裁判官になることを決意。戦争で親を亡くした子どもや苦境に立たされた女性たちのため、家庭裁判所の設立に奔走することになります。
そして、寅子はついに裁判官になります。彼女とその仲間たちは、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5メートルの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合っていきます。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》