畑芽育、子役時代の悔しさから培った武器 WEST.濱田崇裕に助けられたこと・現実的な恋愛観も語る<「パティスリーMON」インタビュー>
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【写真】畑芽育、美貌際立つパティシエ姿
◆畑芽育主演「パティスリーMON」
原作は、2006年から女性向け漫画雑誌「YOU」(集英社)に掲載された、きらによる同名作。趣味のお菓子作りをきっかけにフランス洋菓子店「パティスリーMON」で働く、恋愛経験のない主人公と、MONの仲間によって繰り広げられていくラブストーリー。と同時に、スイーツに情熱を注ぐパティシエ仲間たちとの仕事を通じて、人間としても成長していく、甘いだけではない、パティシエ成長物語となっている。
畑は、趣味のお菓子作りをきっかけにフランス洋菓子店「パティスリーMON」で働く、恋愛経験のない主人公・山崎音女を演じる。
◆畑芽育、座長として心がけていること
― まずは出演が決まったときの心境、作品の印象を教えてください。
畑:純粋にすごく嬉しかったです。ありがたいことに去年も主演作をいただいた中、またこうしてドラマを任せていただけるんだという喜びでいっぱいでした。また、2024年1月期という新しく1年が始まるタイミングで、こんなにも胸がキュンとなるような作品に関わらせていただけることもすごく楽しみにしていました。原作は先が気になるお話であっという間に読み切ってしまったのですが、きっと映像になったとき、すごく可愛らしいドラマになるんだろうなと期待で胸が膨らみました。
― 2023年は、地上波連ドラ初主演となった「最高の生徒 ~余命1年のラストダンス~」(日本テレビ)をはじめ、様々な作品で活躍されていましたが、座長という立ち位置を務めることが増えてきた中で今回の現場で意識していることはありますか?
畑:特別意識を変えているということはありませんが、周りの皆さんと切磋琢磨して、監督の指示をいかに応えられるかということを考えながら動いています。ただ、主演を務めさせていただくときは、座長という一番大事な立ち位置になるので、お芝居に対するスタンスを高めながら、なるべく周りのみなさんとコミュニケーションをたくさんとることを心がけています。
◆濱田崇裕&中川大輔の印象語る
― 畑さんをはじめ、共演者の方々もすごく明るくて、現場での温かい雰囲気が会見でも伝わってきました。
畑:ありがとうございます!みなさん本当に明るいのですが、のんびりしている一面もあって、それぞれマイペースなんです。でも現場は、毎日めまぐるしくハイスピードで撮影が進んでいくので、遅れをとらないようにみんなで必死に監督にしがみつきながら頑張っています(笑)。
― 共演の濱田崇裕さん(WEST. ※「濱」は正式には異体字)、中川大輔さんのそれぞれの第一印象、また共演して変化したことがあれば教えてください。
畑:濱田さんとはケーキ作りの練習で初めてお会いしたのですが、最初はすごく“大人の方”という印象でした。特に厨房シーンは、女性が私1人だけということもあり、人見知りモードを発動してしまい、打ち解けられるかどうか不安でした。でも2回目にお会いしたときがちょうど取材日だったのでたくさんお話ができて、2時間後ぐらいには「濱田さんってこんなに気さくな方なんだ」「テレビで見たままの方だ」と気づきました。10歳以上離れていますが、私がありのままの温度感で話しかけたら、濱田さんも私に合わせたテンションで返してきてくださって、すぐに打ち解けることができました。お兄さんのように優しくコミュニケーションをとってくれて、濱田さんの明るさやテンション感に日々助けられています。お陰ですごく楽しく撮影できています。
中川さんは同じ事務所で一緒にレッスンを受けていたので、まるで身内のような、お兄ちゃんのような存在です。そんな中川さんが現場にいてくれたら、きっと和やかな現場になるだろうなと思い、共演が決まったと聞いたときはすごくホッとしました。実際現場に入っても、本当に思っていた通り、周りのみんなを温かくにこやかにしてくれるので心強いですし、安心感があります。
◆畑芽育の恋愛観
― 畑さんは、 “運命の恋”を信じる音女と同じように、運命の出会いを信じられますか?
畑:どうなんだろう…結構信じちゃうと思いますが難しいですね。運命って何ですかね(笑)?
― 難しいですよね(笑)。普段のご自身の考え方としては、現実的なタイプですか?
畑:現実的なタイプかもしれません。例えば今回の作品なら、第一印象で「皆さん本当にすごくいい方々だし、絶対にこの作品が成功するに違いない」と確信しましたが、「出会った瞬間にビビッときた」「この人と結婚するってわかった」というような恋愛的なキュンやビビッとくる感覚はいまいちピンとこないんです。自分自身にも当てはまりますが、人間誰しも初対面ではどこか猫をかぶっている部分や隠している一面が必ずあると思うので、第一印象ですごく素敵な人だと思っても、つい現実的に考えてしまいます。運命的な出会いだからといって、その人の全てを受け入れるのではなく、ダメなものはダメと言い合える関係でありたいです。今はお仕事集中期なのであまり考えたことはないですが、いつかそういうタイミングがきたときも、自分の生活リズムと一定の感覚で一緒に進める人がいいなと思います。
◆畑芽育がキュンとした共演者
― 撮影中や現場でお話する中でキュンとした共演者の方はいらっしゃいますか?
畑:パースさん(パース・ナクン/オーストラリア出身の俳優で、タイや日本でも活躍中)のカタコトが可愛らしくてキュンとしています。現場でいつも「芽育ちゃん、芽育ちゃん!」と話しかけてくださるんです。年齢的にはお兄さんですが、つい「年下なのかな?」と思ってしまうくらい弟気質で人懐っこい部分がある方なので、すごくお話しやすいです。また生まれ育った国が違うので、それぞれの文化や生き方を共有しながら話を進めていくと、知らないことや面白い発見がたくさんあります。パースさくんは高校生のとき、プロム(※イギリス・アメリカ・カナダなどの高校で学年の最後に開かれるダンスパーティー)でベストカップル賞を取ったという素敵なお話もしてくれてすごくワクワクしました。 あとは英語を教えてくださったり、逆に私が日本語を教えたりしています。
― 教えている日本語が「無理心中」や「当て馬」だと聞いてワードセンスがすごいと思いました(笑)。
畑:パースさんのボキャブラリーを増やすためにいろいろ考えました(笑)。どちらも映画とかを観ていたら出てくるかなと思って。それこそ「当て馬」はパースさんがラブコメが大好きだと知って教えました。日本の昔のラブコメや恋愛映画をおすすめし合ったりもしています。私がヒロインを務めさせていただいた映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(2023年)も「芽育ちゃんが出てるから観たよ」と言ってくれて、感想をすごく細かく伝えてくれました。とても嬉しかったです。
◆畑芽育が悲しみを乗り越えた方法
― 同作は、それぞれのパティシエ成長物語にもなっていますが、成長する過程では様々な困難が待ち構えていると思います。畑さんが困難や悲しみを乗り越えた方法は?
畑:私自身は、どちらかと言えばネガティブなタイプなので、壁に当たったらずーんと落ちてしまうことが多いです。でも落ちるところまで落ちた後に復活するエネルギーが強いと思っていて、嫌なことや悔しいことがあったらそれを受け止めて思いっきり落ち込んで、そこから壁を吹っ切るエネルギーが一気に湧き上がってきてメンタルを回復させて次に立ち向かっていきます。きっと、こうしたエネルギーは、小さい頃から芸能のお仕事をしてきてオーディションに何度も行っては落とされて…と悔しい思いをした経験を繰り返してきたことで培えたのだと思います。
◆畑芽育の夢を叶える秘訣
― 最後に「夢を叶える秘訣」についてお聞きしたいです。2023年9月のインタビューでは「今まで自分にとって大きな転機があったのは、運やタイミングだと思っていた」「見えないところでもコツコツやることが大切」とお話されていましたが、考えが変わったことや新たに加わった秘訣があれば教えてください。
畑:考えは全然変わらないです!やっぱり運やタイミングで惜しいと思うこともありましたし、きっと「あのときこうしていたら、このお仕事はできなかっただろうな」という本当に微々たる行動の差は大きいなと実感します。あとは、長い目で見て計画していくことも大切だと思います。1年後に何をしているかは分からないですし、綿密に計画を立てるのは難しいですが、アバウトでも「こうしていきたい」「こういう人間でありたい」という目標を掲げて、自分の好きなお芝居に対して失礼なく謙虚に、真面目にしっかりと1つずつ丁寧にこなしていくということだけをひたすらやっています。また一概には言えませんが、誰かに「今私は何をしています」「これを頑張っています」と声に出していくべきだとも思います。努力を認めてもらったり、褒めてもらったりすることでモチベーションにつながりますし、私自身も自然とお芝居で頑張ってきたことが、画面を通じて、視聴者のみなさんに届いて、褒めていただいたり、応援してくださる方が増えたことでお仕事に対するモチベーションがさらに生まれてきます。何事もしっかりやり続けることが大切だと思います。
― ありがとうございました。
◆こぼれ話
インタビューは「パティスリーMON」記者会見後に実施。会見では、畑を中心に濱田ら共演者が盛り上げたりツッコみを入れたりと、チームの一体感が垣間見えるやりとりが繰り広げられ、座長という存在の重みを改めて実感した。一方、インタビュー中には近くでインタビューを受けていた中川が畑の話をしていることに瞬時に気づくと「なになに?悪口言ってない(笑)?」と遠くからじっと睨みを効かせる(※中川本人は気付かず)など、お茶目にはしゃぐ一面もあった。
なお今回モデルプレスでは、2023年9月に実施したテレビ朝日系オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」ぶりのインタビューとなったが、当時も畑が取材を受けている様子を共演者の方々が楽しそうに見守っていたことが記憶に新しく、その愛されキャラぶりがうかがえた。畑は「環境に恵まれています」と謙遜していたが、彼女の持つピュアで一生懸命な天真爛漫さと、どこか独自の感性を感じさせるユニークな人柄が、あらゆる現場を照らしているのだろう。(modelpress編集部)
◆畑芽育(はた・めい)プロフィール
2002年4月10日生まれ、東京都出身。1歳から芸能活動を開始。テレビドラマシリーズ「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS系)に出演し話題を集める。その後、ドラマ「都立水商!~令和~」(MBS系)、「女子高生の無駄づかい」(テレビ朝日系)、「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(MBS・TBS系)など数々の話題作に出演。2022年放送のテレビドラマ」「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)では、HiHi Jetsの高橋優斗(※「高」は正式には「はしごだか」)演じる朝比慎太郎に一途に思いを寄せる女の子・園田莉子を等身大に演じ、演技力を評価された。2023年には、ヒロインを務めた映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」、主演ドラマ「最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜」(日本テレビ)、「女子高生、僧になる。」(MBS)に加え、「ノッキンオン・ロックドドア」(テレビ朝日系)、「たとえあなたを忘れても」(ABCテレビ)など様々なジャンルの作品で活躍し、注目を集めている。
◆「パティスリーMON」第4話あらすじ
音女(畑芽育)の前に突然現れた雪(山崎紘菜)。土屋(中川大輔)の彼女で、MONの元スタッフでもあるという雪は大門(濱田崇裕)不在の間にピンチヒッターとして店を手伝うことになる。仕事も完璧、スタッフからの信頼も厚く、土屋(中川大輔)との親密な様子を見せつけられた音女は動揺し、ある時大きなミスをしてしまうのだが…。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》