「さよならマエストロ」宮沢氷魚、“10歳下”芦田愛菜に感じる大人の魅力「僕は乗っかっていくだけ」<インタビュー>
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【写真】宮沢氷魚、トランペット演奏に女性たちうっとり
◆西島秀俊主演「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」
世界的天才指揮者・夏目俊平(西島)は、なぜか愛する音楽の世界から退くことに。そして、5年ぶりに娘・響(芦田愛菜)と再会。天才ゆえに娘の気持ちがわからない俊平が、父としてもう1度娘と向き合う中で、5年前から時間が止まってしまっていた“娘の人生”を少しずつ動かしていく。さらに、廃団寸前の市民オーケストラに俊平がきて、俊平にしかできないやり方で個性豊かな団員たちの悩みを解決していくとともに、オーケストラとしてもう一度立ち上がっていこうとするサクセスストーリー。宮沢が演じる森大輝は、スーパーポジティブなトランペッターという役どころだ。
第3話では、プロレベルの蓮(佐藤緋美)が、大輝らオケ団員と演奏を巡り口論に。そんな中で俊平は、蓮に「君がもし大輝くんのトランペットを好きになったら、君のその素晴らしい耳は、自然と美しいハーモニーを作りたくなるはずです」、大輝には「君のトランペットには優しい歌心がある。歌うトランペットには誰もかないません」と俊平がアレンジしたデュオの楽譜を渡す。大輝と蓮は見事に演奏し、音楽を通して絆で結ばれた。
◆宮沢氷魚、日曜劇場初出演に歓喜
― 今作のオファーが来たときの率直な感想を聞かせてください。
宮沢:素直に嬉しかったです。日曜劇場のレギュラー出演は初めてで、今までいち視聴者として観ていたのですが、いつかレギュラーで出てみたいという思いがあったので、念願が叶って嬉しかったです。その際にプロットをいただいて読んだのですが、すごく明るい話になるだろうなという予感がしました。日曜の夜に自然と笑顔になるような、温かい話になるんだろうなと。僕もその一部となってみなさんを笑顔にすることができればと思い、参加させていただけて光栄です。
― 物語の中でもまさに笑顔を届けるようなキャラクターかと思いますが、大輝という役柄について教えてください。
宮沢:僕が演じる森大輝という人物は、市役所の観光課で働いているすごくポジティブな青年です。普段の僕はそこまでスーパーポジティブというわけではないのですが、周りから僕といると笑顔になれると言われることが多々あり、そのあたりは大輝に近い部分もあるのかなと思っております。職場でもオーケストラでもとにかく前向きで、みんなを元気にする人物です。物語の中では多くの人物と関係性があり、台本を読んでいると出番が多いというか、あ、ここにもいるんだなと(笑)。大輝を通して物語が進んでいくところもあると思います。自分自身の物語を発信するところももちろんあるのですが、大輝の行動や言葉を通して、別のキャラクターの物語も進めているため、大事な役割だと思っています。
◆宮沢氷魚、西島秀俊&芦田愛菜との共演で印象的なこと
― 西島さんと共演してみていかがですか?
宮沢:西島さんとは今作が2度目の共演なのですが、前作では共演シーンがほとんどなく、今作のようにガッツリやらせていただくのは初めてです。マエストロ役が本当にぴったりですね。西島さんからにじみ出ている優しさと真面目さなどがリンクしており、普段の西島さんにも見える要素といいますか、その魅力が役にも反映されているのではないかと思います。西島さんが指揮をされているところを見ると、演奏している僕も楽しくなってきて、自然と僕たちから音を引き出してくれる感覚があります。本当にご自身も楽しんでいるからこそ、僕たちにもその想いが伝わってくるのではないかと思います。
― 今作では芦田さんとの共演が多いと思いますが、いかがですか?
宮沢:芦田さんとの共演は今作が初めてです。僕より年齢が10個違うのですが、すごく堂々とされていて、大人の魅力も持っていらっしゃって、もうなんでしょうね(笑)。安心感といいますか。芦田さんとのシーンはあちらがすごくしっかりされてるので、もう僕はそれに乗っかっていくだけです。役としても大輝は芦田さん演じる響に叱られたり、いろいろことを指示されたりということがあるので、純粋に僕はもう芦田さんについて行っているだけです。響さんからツッコまれることが多いのですが、そのツッコミも嬉しくて(笑)。僕も楽しんでいるのですが、観てくださるみなさんも楽しんでいただければと思います。
◆宮沢氷魚、注目ポイントは?
― 今作は楽器の演奏も大変かと思いますが、いかがですか?
宮沢:僕はトランペットを担当しております。トロンボーンを学生の頃に吹いていたので、金管楽器ということに関しては経験はあるのですが、全く別物です。経験ある方はご存知かと思いますが、トロンボーンは口にくわえる鉄の部分が大きいんです。唇全体が覆われる感じで、そこに空気を通して振動を与えることによって音が鳴るのですが、大きいから空気が漏れることがないんです。それに対して、トランペットのマウスピースってなんでこんなに小さいのってぐらい小さくて(笑)。まずそこに空気を通すことがとても大変で、音は出るけど、高音が出せなかったり逆に低音が出せなかったり。いろいろな課題があったのですが、クランクインする2ヶ月半前ぐらいから先生の方と一緒に練習をして、なんとかクランクインに間に合ったというかんじでした。
その中で演奏するにしても、大輝というキャラクターを考えたときに、ただ演奏しているだけではなく、やっぱりそこにキャラクターが乗っかって、楽しそうに吹いていなければ駄目だと思いまして。うまく演奏しようという考えは一度捨てて、大輝らしく、一生懸命楽しく吹いている姿が皆様に伝わればいいなと思っております。
― 演奏シーン以外にもここを観てほしいというポイントがあれば教えてください。
宮沢:観ていただきたいところはたくさんあるのですが、自分が出ているシーンでいいますと、玉山(鉄二)さん演じる古谷(悟史)さんとの絡みというのが個人的に結構好きでして(笑)。大輝と古谷さんは一緒のシーンが多いのですが、玉山さんがボケてくるといいますか、ちょっとコメディに振ったお芝居をすることがあるのですが、そこに乗っていくのがすごく面白くて。あまり言ってしまうとネタバレになってしまうので具体的には言えないのですが、ぜひ古谷さんと大輝のシーンを楽しみに観ていただければと思います。
◆宮沢氷魚、“ついつい熱くなってしまうもの”明かす
― タイトルの「アパッシオナート」にかけて、ついつい熱くなってしまうものを教えてください。
宮沢:子供の頃から野球少年だったので、球場に行くとアパッシオナートします。大きい声を出して応援するし、盛り上がってきたら立ち上がって応援団の皆さんと一緒に声を出します。球場にいる時間、野球を観ている時間はかなりテンションが上がります。
― 視聴者の方へメッセージをお願いします。
宮沢:このドラマはいろいろな形の愛情に対して考えさせられる作品だと思います。家族の愛情であったり、友達同士の愛情であったり。あとは自分のことをどれだけ大事にし、自分を愛することができるかという。いろいろな形の愛について考えるきっかけを与えてくれる作品だと思いますので、皆様にも是非そういった部分を感じていただければと思います。また、そこに音楽が乗っかってくると余計なことを考えなくても、すごく素直に自分と向き合うことができるかと思います。難しいことは考えずに、フラットな状態でぜひこのドラマをお楽しみください。
(modelpress編集部)
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