「西の魔女が死んだ」前田美波里&生駒里奈出演で舞台化決定 東京・秋田で上演<コメント>
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◆ベストセラー作品「西の魔女が死んだ」
梨木香歩原作の『西の魔女が死んだ』(新潮文庫刊)は、1994年の単行本発売から時代を超えて読み継がれており、実写映画も公開。累計発行部数は260万部を超え、2022年には電子書籍としての配信もスタートした。
いつの時代も「お守りのような存在」として読み続けられており、「自分の居場所が見つけられない」「生きにくい」と感じる人の背中を押す物語として親しまれている同作。新型コロナウイルスの蔓延で学校や仕事などに行けずに1人で過ごす時間が増えたことも重なり、より切実に人々の胸に響いている。
「置かれた場所で咲く花はたくましい。けれど、咲く場所を求め続ける花も尊いはず。大切なのはどこで咲くかではなく、どのように咲くか。そして、そのことを決めるのは自分自身だということ」。
◆「西の魔女が死んだ」前田美波里&生駒里奈出演で舞台化
今回発表された舞台はリーディングドラマとなっており、西の魔女役は前田、魔女の血をひく孫・娘まい役は生駒に決定。6月25日から27日まで東京都・草月ホールにて、6月29日に秋田県・由利本荘市文化交流館カダーレにて上演される。
出演にあたり、前田は「鎌倉生まれ、山あり海ありの素敵な場所に育った私は、自然に触れることが当たり前にナチュラルに生きてきました。だから『西の魔女』の役はやってみたいなーとすぐに思いました」とオファーを受けた当時を振り返り、「この歳になってミックスいうことを活かして表現ができるというのは、自分をもう一つ違った形でお見せできるという期待感もあります」とコメント。「演じていく中でまた新たに感じることも出てくると思いますし、まいの生駒さんと演出の笹部さんとの出会いもとても楽しみです」と生駒との共演にも期待を寄せた。
さらに、生駒は中学時代に同作品を読んだと明かし「当時、そして今もですが、ファンタジーの世界に没頭するのが大好きで、小説も漫画も、とにかく現実にはない世界を描いたり、日常生活から離れている作品を読む子でしたので(笑)、初見で読んだ時に、『え!タイトルとだいぶ印象が違う!』という感想を持ちました」と回顧。「観劇してくださる皆様に、色んな感想を持って頂けるよう務めたいと思っております。よろしくお願いいたします!!」と意気込みを語っている。(modelpress編集部)
◆前田美波里コメント全文
鎌倉生まれ、山あり海ありの素敵な場所に育った私は、自然に触れることが当たり前にナチュラルに生きてきました。だから「西の魔女」の役はやってみたいなーとすぐに思いました。さらに、この歳になってミックスいうことを活かして表現ができるというのは、自分をもう一つ違った形でお見せできるという期待感もあります。朗読劇なのでいつものように身体を使わず、想像して台詞だけで表現するので、想いを自然に伝える為には自分の孫娘が出てくれればぴったりなのにと思ったりもしました(笑)。「西の魔女」はとても丁寧な人だと思います私も祖父母に叱咤激励されながら温かく育てられましたので、子供の頃を思い出して穏やかに演じようと思います。人間なんて自然の中では本当にちっぽけなものだよと自分が感じた想いをそのまま孫に向かって伝えたいです。演じていく中でまた新たに感じることも出てくると思いますし、まいの生駒さんと演出の笹部さんとの出会いもとても楽しみです。
◆生駒里奈コメント全文
今回まい役を務めさせていただきます、生駒里奈です。この作品は、私が中学生の時、一度図書室から借りて朝読書の時間に読んだ事がありました。当時、そして今もですが、ファンタジーの世界に没頭するのが大好きで、小説も漫画も、とにかく現実にはない世界を描いたり、日常生活から離れている作品を読む子でしたので(笑)、初見で読んだ時に、「え!タイトルとだいぶ印象が違う!」という感想を持ちました。そんな少し妄想にふけるのが好きな子が、まだまだですが役者として、この作品を台本に上がってから読ませて頂き、原作も読みながら考えた事は、どのようにまいを演じるかと言う仕事の部分、そして「あぁ、こんな事を伝えていたんだな」という生駒自身の素直な感想で、大人になったからか、感じるものは様々ですが心休まる時間になりました。観劇してくださる皆様に、色んな感想を持って頂けるよう務めたいと思っております。よろしくお願いいたします!!
◆笹部博司(台本・演出)コメント全文
前田美波里という女(ひと)に大きな意志の力を感じる。あの若さ、美しさ、そして輝き。『西の魔女が死んだ』の上演を考えた時、まず前田さんが思い浮かんだ。1994年の発売から時代を超えて読み継がれている特別な作品である。その特別をどう説明すればいいのか。一編の小説を超えた何かとでもいえばいいのだろうか。その作品に出会うことによってその人の人生が変わる、『西の魔女が死んだ』には確かにそんな力がある。本作は一人の少女と、そのおばあさんの物語である。少女の名前はまい。おばあさんはまいに言う。「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」。前田さんはまさにこの言葉の実践者であると思う。まいを演じるのは、生駒里奈。生駒さんも自分の居場所を探し求め、今の場所にたどり着いたのではないだろうか。演劇とは、今起こっていること、ドキュメンタリーであると思っている。前田さんと生駒さんの人生が重なり合う『西の魔女が死んだ』。特別な舞台になる、そんな予感がする。
◆「西の魔女が死んだ」ストーリー
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、森で暮らす西の魔女のもとで過すことになった。西の魔女ことママのママ、つまり大好きな英国人のおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けることになる。早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動し、規則正しい生活をすること。まいは戸惑いながらも、料理、掃除、洗濯、庭づくり…と、毎日懸命に励んでいく。そこでの生活は他とは全く違う時間が流れていた。命は単純で素朴な法則のもと、淡々と生きている。まいは、その時間の中で命の再生を感じる。そして魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決めるということだと気づく。喜びも希望も、幸せも。自分の生きる道は自分で決めるということも。おばあちゃんとの魔女修行を通して、成長してゆくまいの心の物語。
◆リーディングドラマ「西の魔女が死んだ」上演概要
・原作:梨木香歩『西の魔女が死んだ』(新潮文庫刊)
・出演:前田美波里、生駒里奈
・台本・演出:笹部博司
・上演時期:
2024年 6月25日(火)~27日(木)東京公演:草月ホール
2024年 6月29日(土)秋田公演:由利本荘市文化交流館カダーレ
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《モデルプレス》