こんにちは漢方薬剤師の笹森有起です。
「コストコで売られている命の母シリーズは？」
「命の母にはどんな効果があるの？」
そんな疑問にお答えします。
命の母は、ホルモンバランス・自律神経の不調による諸症状に利用される代表製品の1つです。ラインナップも6種類と多岐にわたり、女性のゆらぎ・悩みにフォーカスした商品がそろっています。
「女性の悩みを解決するには、命の母！」という印象を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、コストコで販売されている「命の母シリーズ」をご紹介します。
結論から言うと、現在は「命の母A」と「命の母ホワイト」の2種類が販売されています。オンラインストアでの販売はなく、店頭販売のみです。
命の母の成分や効果だけではなく、更年期やPMS（月経前症候群）についても解説していますので、ぜひご覧ください。
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コストコで売られている「命の母」シリーズ
現在、コストコで売られている商品は、以下のとおりです。
- 命の母A
- 命の母ホワイト
他にもいくつか種類がありますが、コストコで売られているのは上記の2つのみ。
それぞれの効果は、以下にまとめます。
✓命の母A：更年期の不調に（40〜50代女性）
- 「イライラ・不安感・倦怠感」などの精神症状が辛い
- ほてる
- 肩こりや頭痛が辛い
- 急に汗が出る
- 体が重だるい
✓命の母ホワイト：生理の不調に（20〜40代女性）
- 生理痛や頭痛が辛い
- PMS（月経前症候群）などによるイライラや憂うつ感がある
- 生理が不順
- 冷え性
- 体がだるい
命の母Aは「更年期」に効果があるのに対し、命の母ホワイトは「生理前〜生理中」に効果的です。
では、それぞれの詳細を解説していきます。
命の母A
はじめに、命の母Aの概要は以下のとおりです。
| 効能・効果 | 更年期障害、血の道症 |
| 用法・用量 | 1回4錠、1日3回毎食後（12錠/日） |
| 成分 | トウキ末、シャクヤク末、センキュウ末、カノコソウ末、ブクリョウ末、コウブシ末、ハンゲ、ニンジン末、ケイヒ末、ダイオウ末、ソウジュツ末、ゴシュユ、コウカ、チアミン塩化物塩酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、葉酸、タウリン、dl-α-トコフェロールコハク酸エステル、ビオチン、精製大豆レシチン、パントテン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物 |
| 服用可能年齢 | 15歳以上 |
| 販売価格（840錠） | 3,268円（税込） |
命の母Aに含まれる生薬は、3大婦人薬と言われている「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」の構成生薬を参考にしているようです。
その数なんと、13種類。バラエティに富んでいるため、幅広い症状に対応できるようになっています。
また、配合されている成分は生薬だけではありません。更年期では栄養バランスも重要なため、ビタミン・ミネラル等も配合されています。
元々、「病に悩む女性を助けたい」という想いから作られた命の母。120年以上の歴史があり、信頼のある信頼と実績のある商品です。
コストコでは、今のところ店頭販売のみとなっております。
命の母ホワイト
一方で、命の母ホワイトの詳細は、以下のとおりです。
| 効能・効果 | 月経痛、月経不順、ヒステリー、腰痛、頭痛、貧血、冷え性、血の道症、肩こり、めまい、動悸、こしけ |
| 用法・用量 | 1回4錠、1日3回毎食後（12錠/日） |
| 成分 | トウキ末、シャクヤク末、センキュウ末、ブクリョウ末、 ニンジン末、ソウジュツ末、ダイオウ末、タクシャ末、ボタンピ末、トウニン末、ケイヒ末 |
| 服用年齢 | 15歳以上 |
| 販売価格（360錠） | 3,180円（税込） |
命の母ホワイトには、11種の生薬が配合されています。そのなかには、命の母Aと同じ生薬も含まれます。
となると、「効果は一緒なの？」と気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、違いますね。配合成分の違いにより、効果も異なります。
命の母Aは、更年期症状にフォーカスを当てた商品です。一方で、命の母ホワイトは月経前症候群（PMS）などの、生理周期の悩みで飲まれることが多いです。
効果を実感するまでは、個人差があります。すぐに実感できる方もいれば、時には実感できないケースも。
漢方は「体と心のバランスを整える」ためのお薬です。体質改善を目的としているので、効果が出るまで時間がかかることがあります。
したがって、3ヶ月ほど服用を続けるのをおすすめします。
生理前から生理中の不調を感じる方は、「生理が来る直前〜生理期間終了」の期間に飲み、効果を確認してみましょう。
命の母ホワイトも、コストコでは店頭販売のみとなっております。
更年期とPMSの違いとは？
更年期とPMSには、似た症状があります。頭痛やめまい、動悸などの身体的な症状だけではなく、「理由もなくイライラしてしまう……」という心の症状も見受けられます。
そもそも、何が原因で更年期とPMSは起こるのでしょう？
解明されていない点もありますが、原因は「女性ホルモンの変動」と言われています。
更年期とは、一般的に「閉経する前後5年間」のことです。日本人の平均的な閉経年齢は50歳と言われているので、45歳〜55歳あたりが更年期と言われています。
この10年間は卵胞ホルモン（エストロゲン）の分泌量が急激に低下します。それに伴い自律神経が乱れ、諸症状が出やすくなると言われています。
一方でPMSは、「月経前症候群」と言われています。生理の3〜10日前によく見られる症状で、生理がはじまると緩和する傾向があります。
排卵〜月経までの期間に、卵胞ホルモン（エストロゲン）と黄体ホルモン（プロゲステロン）が急激に低下することによって、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。
30代〜50代の女性には、エクオールもおすすめです！
「命の母」は歴史が長く、多くの方に飲まれている商品です。しかし、他の商品も比較してみたいと考えられる方もいるでしょう。
そんな方にピッタリなのが、 kampo（プラス漢方）の「エクオール バランスビューティ」です。
主成分となるのは、商品名にもある「エクオール」。エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌で変換されて生成されます。
エクオールを体内で生成できる人もいますが、それは日本人女性の約2人に1人。1日10mgほど作れるのがベストですが、ほとんどの方は3mg程度しか作れていません。
したがって、エクオールを作れる人でも、サプリメントで補完するのが理想です。
エクオール バランスビューティは、1日3粒飲むことで、理想とされる10mgが摂取できます。
また、海外でも評価が高く、健康のバランスを整える生薬成分である「フアイア®」や、肌によいとされる食品漢方成分ハトムギ・クコシ・ベニバナも配合しています。
「この商品1つで、女性の悩みをもっと軽くしたい！」という想いから、葉酸やマルチビタミンも加えている商品です。
毎日飲むものなので、「錠剤の大きさ」にも力を入れています。無理なく飲めるサイズまで小さくし、「飲むことがストレスでつらい……」とならないような工夫もあります。
私の運営する kampoでは40代、50代の女性を中心に更年期、PMSなどの女性ホルモンの影響する症状に対し、カウンセリングと漢方薬の提供や、オリジナル漢方製品の開発も行っております。
エクオール バランスビューティは、コストコオンラインでもお取り扱いがあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、コストコで販売されている「命の母シリーズ」をご紹介しました。
現在は「命の母A」と「命の母ホワイト」が店頭販売されています。それぞれ効果が異なりますので、症状・年齢に合うものを選んでくださいね。
コストコには、30代〜50代の女性におすすめの商品が豊富にそろっています。 kampo（プラス漢方）もその中の1つです。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
