Snow Manラウール、個人活動をグループへ還元 揺るぎない信念にファンの存在「大切に想っている人の大切なものは僕も大切にしたい」【「赤羽骨子のボディガード」インタビュー】
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【写真】Snow Manラウール、初アクションで華麗な蹴り披露
◆ラウール主演「赤羽骨子のボディガード」
本作は、斬新で刺激的なストーリーで人気を集める週刊少年マガジンで連載中の丹月正光による同名コミックス(講談社)を映像化。
ラウール演じる威吹荒邦は、とある事情で命を狙われることになった幼馴染の赤羽骨子(出口夏希)を、ボディガードとして彼女にバレることなく守るというミッションを任されるヤンキー高校生だ。
◆ラウール、3年ぶり映画単独主演「常にマックスパワー」
映画「ハニーレモンソーダ」(2021)以来3年ぶりの単独主演を飾り、金髪&白制服姿のヤンキー高校生を演じるラウール。久々の映画出演に加え、人気マンガ実写作品の主演として抜擢されたことに、不安やプレッシャー抱くことはなかったのだろうか。
「プレッシャーを感じることも多少ありますが、“その分、乗り越えた時の充実感があるかもしれない”と、プレッシャーも込みで楽しみでした」と不安をポジティブに変換して回答。「この映画約2時間の中に、いろいろな方の頑張りがあるので、自分がいることでそれらを無駄にはできないなと。一人ひとりが労力を割いていますし、沢山の方が期待してくれている作品だと思うので、その期待に応えながら、少しでも貢献できたらいいなと思っています」と意気込んだ。
改めて自身演じる荒邦について聞くと「かなり分かりやすいキャラクターなので演じやすいです。逆に言ったら、分かりやすいキャラクターな分、カロリーが高めなので、自分がしっかりタフでいられたらいいなと考えていました。ずっと感情の波が0か100で、怒るときは怒るし、嬉しそうなときは嬉しそうだし、緊張しているときは極端に緊張しているし…みたいなキャラクターなので、常にマックスパワーで挑んでいました(笑)」と全力投球で挑戦しているという。彼が話す通り、ピュアな荒邦は単純で喜怒哀楽がはっきりしている表裏のない人物。ラウール自身は“0・100”で極端に振り切らないタイプだというが、「仕事に100向けるときの熱の感じは結構近いなと思いました。常にフルマックスです!」と仕事に懸ける情熱をのぞかせた。
◆ラウール、荒邦役で挑んだ新たな挑戦
ラウールといえば、今年6月に開かれたパリファッションウィークにて「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)」2025年春夏コレクションのショーに出演。前例に囚われず常に最前線で挑戦し続けているが、今作では役柄自体が新たな挑戦になったそう。「今まで僕が見せてこなかった面がかなり詰まっていると思うので、新鮮に受け取ってもらえるんじゃないかな。僕は普段、ほんわか系なのですが(笑)、荒邦はオラオラ系なので、コミカルな要素も含めて、これまで出してこなかった一面を楽しんでもらいたいです」と普段の自分とは異なる一面があると明かした。
たしかに、クリーンなイメージの彼とヤンキー高校生とでは、正反対のキャラクターに見えるかもしれない。ギャップがあるからこそ葛藤もあるというが、それでも役と正面から向き合い、荒邦の本質を理解し演技にも活かしていた。「原作を読んでいても感じたのですが、荒邦は決して怖く見えないんですよね。それよりは『おもろい奴だな』『可愛い奴だな』という印象の方が強かったので、一見怖そうな雰囲気は出しつつも、第三者から見たら『こいつ、何やってんだ(笑)?』と思うようなラインを意識していました。ただ『なんかかっこいいよね』と思えるところもあって、その塩梅が絶妙でした。石川(淳一)監督とお話できる機会が多かったので、シーンを撮る前に2人で集まって『ここはどれぐらいのテンション感かな?』とよく話し合っていました。
あと、“どこまで振り切れるか”という挑戦はありました。作品の現場でユーモラスなことをやるのは、その一手にかかっている気がして、すごく怖かったんです。テストの時は出来たのに本番だと出来なくて『さっきの方が良かった』と言われることは結構ありましたね。『さっきのあれやんないの?』と言われたら、僕も『え、やっていいの?』と出来る瞬間が多々ありました(笑)。“映画の撮影だ”と思ったら本当にビビっちゃうので、気にせずにやっていました」。
◆ラウール、刺激を受けた同世代俳優の存在
「ハニーレモンソーダ」出演当時のリアル高校生から月日が経ち、20代でまた違った高校生を演じたラウールは「現場の高校生活がすごく楽しくて『うわ、もっと高校生活楽しんどけば良かった』みたいな後悔が出てきました(笑)。実際の高校生活は、多分トータル10秒ぐらいしか喋ってなかったです。それぐらいガードが硬く、“陰なる道”を極めていたので『自分、何してんだ!?』と思いました(笑)」と思わず実際の高校生活を振り返るほど充実した現場だったことを回顧。自然体な共演者が多かったからこそ、自身も素でいられたと言い、「皆が人間味溢れていて、表裏のない方ばかりが集まっていた現場だと強く感じていました。だからこっちも構える必要がなく、ものすごく気楽でしたね。皆さんのキャラクターも極めている分野もバラバラだったので面白かったです。俳優さんたちとは、どういう役をやりたいのかなどお芝居の話をしていて、すごく勉強になりました」と話した。
特に、同世代であり共演シーンも多かった出口夏希、奥平大兼、高橋ひかる(※「高」は正式には「はしごだか」)について「若者らしい瞬間もありながら、仕事の時はプロフェッショナルで、本当に皆さんしっかりしているなと思いました。やっぱり同年代だからこそ刺激を受けることも多くて『自分も負けてられないな』と強く感じました」と切磋琢磨し合える関係性であることを明かす。
刺激を受けた同世代の仲間の一人であり、本作のヒロインでもある出口が演じる骨子を幼い頃からずっと想い続けている荒邦。どこか曖昧な2人の関係性は「幼馴染という元々の関係性があるので、クラスの中にいても、ただ一人心から繋がっているような唯一無二の感覚がありました」という。一方で「恋仲でもあって“両片想い”みたいな感じがあって、第三者から見たら、すごく可愛くてずっと見ていられるような2人だなと思います。もし自分が荒邦と友達だとしたら、全部教えてあげたいですよね。『絶対向こうは好きだと思うよ!』『大丈夫!本当に大丈夫だから!』と安心させる係になりたいと思います(笑)。逆に骨子側には『もうちょいアピってみたら?あいつ結構好きらしいぜ』と言うタイプかもしれないです(笑)」と無邪気に答えていた。
そんな中、3年前と比べて変化したこととして「最近、そもそも自分は、あまり人見知りではないっぽいということに気づきました。当時はきっと思春期だったんです(笑)。お年頃だったので、そういう側面はあったかもしれないです」と照れ笑いを浮かべる姿もあった。
◆ラウール、個人活動をグループに還元
また同じく、刺激を受ける存在として挙がったのはSnow Manのメンバーたち。様々な記録を生み出し、日々グループとして大きくなっているが、個々での活躍も目覚ましい。しかし個人仕事は、メンバー一人ひとりを尊重し「それぞれが純粋に応援していて、よっぽどのことがない限りは相談し合うことはないです」と己の力で戦っている。「ただ根本としては、グループに少しでも貢献できたらいいなという想いが常にあります」と言うように、9人の想いが一致しているからこそ、それぞれが最大限の力を発揮しグループに還元しているのだろう。
本作でも3年4組のクラスメイトの気持ちが一つになる瞬間があり、グループ活動と「かなり重なる」という彼は「チームメイトと1つのものを成し遂げることがどれだけ素晴らしいことなのか、心が重なる瞬間の奇跡、尊さみたいなものが映画を通して伝わったら嬉しいです」と伝えた。
一方、グループの話では、個人仕事の時期が被っていることが多いという中、「すごく印象的だったのは、僕の撮影中、同じ建物の中に目黒(蓮)くんが本読みか衣装合わせか何かをしていて、そこに遊びに行ったりしました(笑)。その後はグループで仕事があったので『この後一緒だね』と話したりしていました(笑)」とほっこりエピソードも飛び出した。
◆ラウール、譲れない信念・ファンへの想い
「誰かを守るってのは、その人が大事にしているもの全部を守る」――これは劇中の荒邦のセリフだ。この言葉の通り、次第に骨子だけではなく3年4組も荒邦にとって大事な存在になっていく。そんな想いに強く共鳴したと話すラウールの心には、ファンへの想いがあった。
「自分が大切に想っている人の大切なものは、僕も大切にしたいなと思っています。こういう仕事をしていると、自分はいわゆる“商品”みたいな感覚があって、自分の中だけだったら『この要素はいらないかも』『この良さは大切にしたい』というアイデンティティが人それぞれあると思いますが、自分が『いらない』と思っている部分をファンの方が大切に想ってくれているなら自分も大切にしようと思っています」
決して自分よがりにはならず、自分を客観的に見つめ、応援してくれる人の声に耳を傾けるラウール。そんな彼にとって譲れない信念とは。
「楽曲だったりビジュアルだったり、ファンの方々が求めるものがあるじゃないですか?そういうものはしっかり掴んだうえで、生み出していこうという気持ちは強くあります。仮にそれが自分の好みじゃなかったとしても、自分を好きでいてくれている方の好みだと思ったら、僕も大切にしたいです。応援してくれている方々の期待に応えつつ、挑戦するというバランスがすごく大事だと思いますね。自分の挑戦だけを求めていたら、きっとその挑戦を応援してくれている方も離れていってしまうと思いますし、逆に何も挑戦せずファンの方の声に応えることにしかフォーカスしていなかったら、自分の成長がないので、どちらかだけを極めるのではなく、バランス良くやっていきたいです。最近チャレンジしすぎたなと思ったら、ファンの方の声に耳を傾けて求められている要素を取り入れていくということは、意識的によくやります」。
◆ラウールの夢を叶える秘訣
昨年、20代に足を踏み入れたことで「自分の判断で自分の人生が決まっていくような感覚があって、責任感が芽生えました。自分のことは自分で決めていく仕事スタイルなので、本当に責任を持って1個1個やっていかなきゃなと強く思います。もちろんファンの皆さんや、スタッフの皆さんが助けてくれる瞬間はありますが、根本的に支えるのは自分なので、地に足をつけて進み続けられたらいいなという想いはあります」と心境の変化を語る。
「何かを手に入れるために何かを諦める必要なんてない」と何事にも全力で最後まで諦めない荒邦。前述したモデル活動をはじめ、次々と夢を掴み進化し続け、様々なフィールドで活躍するラウールともどことなく重なる。そんな彼が考える“夢を叶える秘訣”には、やはり、どんな不安もポジティブへと化していく力があった。
「自分もどっちかと言ったら、荒邦と同じように考えるタイプです。ただその分、一筋縄ではいかないと思います。最終的に成功している人は、きっと1回は挫折の期間があると思うのですが、ここで諦めなかった人が上手くいっているのかなと。だからきつい時こそ、出来ることをやることが成功に繋がると考えます。きつい時も『これも何かのきっかけかも!』みたいに、ポジティブすぎるくらいの捉え方ができたらいいなと常に意識しています。まだまだこれから、もっときつい挫折もきっとあると思うのですが、その都度それを良い運命に変えていけるような存在でありたいです」
最後に、自身の“武器”について尋ねると、「自分が持つ武器に対する理解は強い方なので、逆に言ったらその武器をどういう風に形にして表現していくのか極めることも1つの武器だと思います。自ら自分の長所を全面的に出すのって結構恥ずかしいじゃないですか?もし滑ったら、自分の強みだと思っていたことが全否定されてしまうような感じになってしまう恐怖もあるのですが、そこは無理矢理にでも自信を湧き立たせて、自分を表現することは忘れないようにしていきたいです」と力強く言葉に。
「20代も怖がらずに進んでいきたい」と目を輝かせて真っ直ぐ語る姿はとても眩しく、挑戦を恐れず突き進む彼の芯の強さが垣間見えた。
(modelpress編集部)
◆ラウール プロフィール
2003年6月27日生まれ、東京都出身。2020年1月22日、Snow ManとしてCDデビュー。2021年「ハニーレモンソーダ」で映画単独初主演を、2022年には映画「おそ松さん」でグループとして主演を務める。モデルとしては、2019年3月30日、当時15歳で「第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」にて「東京ガールズコレクション」(TGC)初出演を果たし、2024年3月の「TGC 2024 S/S」までで男性ゲスト最多の11回連続出演の記録を持つ。さらに、2023年1月「ヨウジヤマモト プールオム(Yohji Yamamoto POUR HOMME)」2023-24年秋冬コレクションでパリコレのランウェイデビューを果たし、2024年6月に開かれたパリファッションウィークでは、「メゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)」2025年春夏コレクションに出演した。
◆ストーリー
とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子(出口夏希)。大好きな幼馴染の彼女のために、ボディガードとなった威吹荒邦(ラウール)に与えられたミッションは…彼女にバレることなく守ること!そしてまさかのクラスメイト全員がボディガードだった!クラスメイトには司令塔の染島澄彦(奥平大兼)、空手家の棘屋寧(高橋ひかる)そして…罠師、スナイパー、ハッカー、詐欺師、柔道家、鑑識官、運転手、鍵師、配信者、スプリンター、技師、ギャンブラー、忍者、変装家、調教師、新体操、潜水士、剣士、医師、拷問官など、超絶濃いキャラが大集結!そして、そこに骨子の父で国家安全保障庁長官の尽宮正人(遠藤憲一)や、骨子を敵視する正人の長女・尽宮正親(土屋太鳳)も加わって大騒動に!果たして、ミッションを無事にクリアすることはできるのか…!?
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