「西園寺さんは家事をしない」西園寺さん(松本若菜)&楠見(松村北斗)、ラストのハグから想像裏切る展開へ 新たな表情に注目「とても愛おしく感じられます」【第9話プロデューサーコメント】
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【写真】松村北斗、娘役見つめる密着ショットも
◆松本若菜主演「西園寺さんは家事をしない」
本作は、ひうらさとる氏による同名コミック(講談社「BE・LOVE」連載)が原作。徹底して家事をしない主人公・西園寺さん(松本)と、年下の訳ありシングルファーザー・楠見(松村北斗)&その娘・ルカ(倉田瑛茉)による風変わりな同居生活を通して「幸せって何?家族って何?」を考えるハートフルラブコメディ。
第8話では、本彼氏に昇格したカズト横井(津田健次郎)と西園寺さんの順調な交際が描かれつつも、ニューヨークからやって来た橘エリサ(太田莉菜)が楠見と西園寺さんの関係に影響を与える風を巻き起こした。ラストで楠見が涙ながらに語った「数式を解いたら先に進める、先に進むしかないんだと分かった」という亡き妻・瑠衣(松井愛莉)から受け取った言葉が、第9話以降の展開に布石になるのか?今後の物語を、岩崎愛奈プロデューサーに予告してもらった。
◆「西園寺さんは家事をしない」プロデューサーコメント
◆楠見を抱きしめた西園寺さんの感情とは「ひとつの言葉では括りきれない」
第8話では、号泣しながら自分の気持ちを話す楠見を西園寺さんが抱きしめるというラストを描きましたが、ここはやはりすごく難しい場面でした。というのも、言葉ではなく、西園寺さんが行動でその気持ちを見せ、受け止める場面でしたし、楠見もまだ整理できないまま溢れる思いをそのまま話しているので言葉が明確ではない。でも、西園寺さんはそんな楠見を丸ごと全部受け止める。若菜さんも「すごく難しい」とおっしゃって何度か一緒にお話をしました。今までで一番、この場面を撮る意味を考えたかもしれません。
脚本を作っている最初の段階では、子どもみたいに泣きながら一生懸命話す楠見を抱きしめる西園寺さんにあるのは“慈愛”なのかなと考えていたんです。でも、これまでの物語を振り返ってみると、ひとつの言葉、既存の単語では言い表せないような感情が西園寺さんに出てきたからこその行動なんじゃないだろうかと思うようになりました。そこにはおそらく、愛情も友情も、家族愛も絆も、もちろん慈愛もある。西園寺さんの中にある楠見への感情は、きっともう、ひとつの言葉では括りきれない大きなもの。だから、どの感情も内包されているので、観てくださった方がそれをどう受け止めてもどれもがきっと正解なのだと思います。
そういう意味で、第8話はすごく難しいお話でもあったのではないかと思います。言葉にできない表現、既存の単語では表現できないものがたくさんありましたから。でも、観てくださった方の感想を拝見していたら、私たちが描こうと思っていたその「ひとつの言葉では括りきれない大きなもの」をそのまま受け取ってくださった方がたくさんいてくださって、とてもうれしかったですし、ホッとしました。
◆西園寺さん&楠見、またしても“ちょっとヘンテコな方向”へ
そんなラストから続く第9話、そこにはやはり、一筋縄ではいかない西園寺さんと楠見の姿があります。あのエモーショナルなラストから「こんなことになる!?」という展開になります。2人はどうしてもヘンテコな方向に行ってしまうんだなと。いい意味で想像を裏切るちょっと変な2人を、愛おしいと思って観ていただけたらうれしいです。
もうひとつの見どころは、西園寺さんの本当の気持ちがどこにあるかを知ってしまった横井がどう動いていくか。横井は今、視聴者の方をはじめ、多くの皆さんに愛されているキャラクターに育っているので、そんな彼がどんな答えを出すのか注目していただきたいです。西園寺さんを想う気持ちが本物だからこそ、横井には彼女の全てを受け止める覚悟がある。昔の横井だったら違ったのかもしれませんが、今では、自分の気持ちを態度と言葉で示せる人になってきてもいる。それはやっぱり、西園寺さんと再会したからなんですよね。だからこそ、西園寺さんの心の中に誰がいても、何があっても受け止められる横井を描きたかったんです。
なかでも、私自身が原作の中でも大好きなエピソードがあります。彼の人柄と生き方と、そして他者への愛情の注ぎ方を全て表しているようなとても素敵なエピソードです。それを津田さんに演じていただけるのがうれしい限りです。津田さんの声の美しさは皆さんご存知の通りですが、丁寧に思いを紡ぐ言葉が津田さんのお芝居と声で語られることで、より横井の誠実さや優しさがじんわりと伝わったと思いました。「横井さんって本当に素敵な人だな」と思っていただけると思いますので、ぜひご期待ください。
◆西園寺さんの“人間らしさ”を松本若菜が熱演
そして、グランピングのシーンも第9話の見どころ。「レスQ」のチームワークも見える楽しい場面ではありますが、その“楽しい”の裏にあるそれぞれの想いが随所に感じられると思います。若菜さんも松村さんも津田さんも、役の中にある想いをふとした表情ですごく素敵に演じてくださっていて。どのキャラクターにも、綺麗事ではない想い…やきもちや戸惑いみたいなものがあって。すごく人間らしい表情が見えた気がします。
たとえば、予告にもある西園寺さんが楠見にイライラしてしまう場面。自分の中の感情を自覚してしまった西園寺さんが、今までみたいにとことんポジティブにまっすぐに振る舞うことが難しくなったんだろうなと思うんです。自分でもうまく消化できないような感情と出会った時って、自分自身でも戸惑うし余裕もなくなるし、いつもだったら怒らないような場面で怒ってついもやもやイライラしてしまうことってあると思うんです。そして「本当はそういうことを言いたかったわけじゃないんだけどな」と思うところまでがセット。そういう葛藤って誰もが感じたことあると思います。自分の中に生まれた新しい感情と向き合うことは、西園寺さん自身に更なる“人間らしさ”を加える1つの要素になっているのではないでしょうか。そんな心の変化を若菜さんがとてもチャーミングに演じてくださっています。怒っている西園寺さんもイライラしている西園寺さんも、どれも可愛くて面白い。これはやはり、若菜さんのなせる技ですね。
◆怒られる楠見が「とても愛おしい」松村北斗の新しい表情に注目
西園寺さんが怒る一方で、怒られる楠見もとても可愛いんです。子どもみたいにも見えますが、それって、西園寺さんと一緒にいることでそんな表情が出るように変わってきたんだなと。そう思うと、なぜか感慨深いです(笑)。そんな楠見がやたら空気の読めない発言をしてしまうのは、西園寺さんと同じく、彼も自分の中に生まれた感情に戸惑っているから。そう思うと、怒られる楠見も空気の読めない楠見もとても愛おしく感じられます。そんな楠見を、松村さんがまた新しい表情でとても素敵に面白く見せてくださっているので、ぜひ楽しみにしていてください。そして、そんな楠見を見ていたルカの反応もまた絶妙で!まるで父と娘の立場が逆転したかのようにも見えて、あまりにも可愛いくて笑ってしまいました。私も子どもの送り迎えで保育園に行くと、年上クラスの子が話しかけてくれることがよくあるんですが、ルカと同じぐらいの女の子って、時にとても客観的に物事を見ているなと思ったことがあって。それにおしゃべりがとても上手なんですよね。とはいっても子どもらしい独特の言い方がある。ルカの言い回しは、脚本の宮本武史さんが語尾などをうまく書いてくださっていて。それがルカのキャラクターとマッチしていて、絶妙な“ルカ語”ができあがっています。
一筋縄ではいかない西園寺さんと楠見の関係性や横井が出す答えなど、たくさんの注目ポイントがありますので、第9話もぜひ楽しみにしていてください。
(modelpress編集部)
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