本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「頗」です。
【Q】漢検準1級配当漢字「頗」。「偏頗」の「ヘ」からはじまる3文字の音読みは?
「偏頗」の読み方は?
「偏頗」の「頗」は「顔」に見えるような気もしますが、よ~く見てみてください。ちょっと違います。
ここでヒントを。「偏」と「頗」には偏る(かたよる)という意味があります。
※「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。
出典(読み・配当級):『漢検要覧1/準1級対応』(公財)日本漢字能力検定協会
正解は……
「ヘンパ」です。
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【漢字解説】
「偏頗」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。
(ヘンバとも)かたよること。不公平。えこひいき。親鸞聖人御消息集「親鸞も-あるものと聞き候へば」。日葡辞書「ヒイキヘンバヲスル。「―な考え」
出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店
「頗」には片方へ寄る、公平ではない、かたむくといった意味があります。
「頗」の解字
形音。頁+皮(音)。音符の皮は、波に通じ、なみのように揺れ傾くの意味。頭が揺れ傾くさまから、かたよるの意味を表す。
出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版
「頗」を含む熟語をチェック
ここでは、「頗」を含む熟語を紹介します。
・頗側(ハソク)
かたよる。偏側
・頗牧(ハボク)
戦国時代、趙の名将、廉頗と李牧をいう。広く、名将の意
※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)