本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「彽」です。
【Q】漢検1級配当漢字「彽」。「彽徊」の4文字の音読みは?
「彽徊」の読み方は?
「彽徊」の「彽」は「低」に似ていますが、少し違います。よ~く見てみてください。
亻(にんべん)ではなく、彳(ぎょうにんべん)ですね。
「彽徊」には考えをめぐらせるという意味もありますよ。
※「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。
出典(読み・配当級):『漢検要覧1/準1級対応』(公財)日本漢字能力検定協会
正解は……
「テイカイ」です。
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【漢字解説】
「彽徊」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。
思案にふけりつつ行ったりもどったりすること。また、いろいろと考えめぐらすこと。
出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店
なお、「彽徊」は「低回」と表記することもできます。
「彽」の解字
形音。彳+氐(音)。音符の氐(テイ)は、いたるの意味。行きつくの意味を表す。かえるの意味に重点をおいた徊(カイ)と熟して、彽徊は、ゆきつもどりつの意味を表す。
出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版
「彽徊趣味」の意味、知っている?
世俗的な苦労を避けて、余裕ある気分で東洋的な詩美の境に遊ぼうとする趣味。夏目漱石が高浜虚子(たかはまきょし)の「鶏頭」の序文で提唱。
出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店
人間社会にはつらいことが多く、現実のわずらわしさに嫌気がさしている人は多くいると思います。
現実の暗さやつらさを逃れ、情趣と感覚の世界での遊びに文学の救いがあるという考え方です。
※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)