Snow Man・目黒蓮が月9初主演を務めたフジテレビ系ドラマ『海のはじまり』が、9月23日に最終回を迎えた。目黒ら出演者の熱演や重厚なストーリー展開が話題を呼び、SNSを席巻した同作。本記事では、最終回での印象的なシーンと視聴者の反響に触れながら、物語を彩った目黒の演技の魅力を紐解きたい。
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『海のはじまり』は、社会現象級の大ヒットとなったドラマ『silent』(フジテレビ系/2022年)のチームと目黒が再びタッグを組み、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品。目黒が演じたのは、大学時代に交際していた同級生・南雲水季(古川琴音)の葬式で7年間存在を知らされていなかった娘・海(泉谷星奈)と出会う主人公・月岡夏役だ。目黒は父親役は初挑戦ながらも、葛藤の中で徐々に成長していく夏を繊細に演じ、“ハマり役”と高い評価を集めた。
最終回で特に注目を集めたのが、これまで夏に対して辛辣な言葉を投げかけることもあった、亡き水季の母の南雲朱音(大竹しのぶ)とのやりとりではないだろうか。物語終盤、朱音は夏に対して“言えていないことがある”と切り出し、「娘が自分より先に死ぬこと想像してみて」「私たちはね、娘の遺影の写真を選んだの。それがどんなに辛いか、今なら少しはわかってくれるかなと思って言いました」と胸のうちを吐露する。さらに朱音から、「意地悪ばっかり言ってごめんなさい」と謝罪を受けると、夏は静かにその言葉を聞いて目を潤ませ、首を横に振って答えるのだった。このシーンに対し、SNSでは、「朱音さんのセリフで涙が出る夏くんはしっかりパパの顔だった」「夏くんの心に静かに刺さってた矢が一本スーって抜けてった音がした」「夏くんと朱音さんの絆が芽生えて感動しました」などの声が寄せられており、2人の関係性の変化や、夏の父親としての成長が、目黒の台詞のない演技からも滲み、視聴者の胸を打ったと言えそうだ。
なお、大竹は最終回の放送後に自身のInstagramアカウントで今作の撮影を振り返る中で、目黒が父親役に真剣に向き合っていたとしつつ、「蓮君が、『朱音さんに信頼してもらえるように、つまりはしのぶさんに信頼して貰えるように。 海ちゃんを、つまりは星奈ちゃんを任せて貰えるように頑張りますね』と言ってくれたのが終わる1ヶ月前くらいかなあ。夏と蓮君も完全にリンクしてた」と称賛の言葉を寄せている。さらに目黒自身も、テレビ番組に出演した際、今作で娘役を演じた泉谷との交流について、「ひたすら話したり。抱きかかえて、どっかふらふら歩いたりとか」と休憩中のエピソードを明かしており、本番以外でも心がけていた丁寧な役作りが、徐々に父親として成長していく月岡夏というキャラクターにより説得力を与えたのではないだろうか。
秋クールに放送されたドラマの中でも大きな注目を集めた『海のはじまり』は、視聴者にとっても心に残る作品になったと言えそうだ。なお、今後の目黒は、来年2月14日より公開予定の劇場版『トリリオンゲーム』への出演も決定している。月9ドラマでも好演が光った彼の俳優としてのさらなる活躍に注目だ。