本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「麭」です。
【Q】漢検1級配当漢字「麭」。「麭」の「だ」からはじまる訓読みは?
「麭」の読み方は?
部首は麥・麦部(むぎ・むぎへん・ばくにょう)。この部首には麦や麦でつくられたものに関する漢字が属しています。
麭には麦でつくられたものもありますが、現代ではもち米でつくられたものが多いかも。
※「漢検」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。
出典(読み・配当級):『漢検要覧1/準1級対応』(公財)日本漢字能力検定協会
正解は……
「だんご」です。
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【漢字解説】
「麭」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。
[字義]こなもち。だんご。
出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版
徳島県の名物「麦だんご」を食べたことありますか?
麦だんごはとは脇町(徳島県)に古くから伝わる郷土菓で、端午の節句の日に食べるお菓子です。
旧暦の5月5日は麦刈りの時期(麦秋)なので、収穫した麦をだんごにして、柏餅やちまきと一緒に子どもの成長を祝っていました。
麦だんごも柏餅のように葉っぱで包むのが一般的で、山で採った葉っぱ(サンキライ)に包んで食べていました。
日本人は麭(だんご)をいつ頃から食べていたの?
日本人にとってだんごは馴染み深く、日本を代表する食の1つと言っても過言ではないと思います。
日本人が団子を食べはじめたのは縄文時代からだといわれています。当時、クヌギやドングリを食べる際に粉にし、水にさらし、だんご状にしていました。
だんごと聞くと串ざしのものを思い浮かべる人は多いと思いますが、串ざしだんごが一般的になったのは室町時代。当時、だんごを5つ串にさしていたそうです。
江戸時代においてはだんごはより広まり、砂糖や醤油をつけて食べるようになりました。また、各地において名物団子が誕生したのもこの時代ですよ。
江戸っ子たちの間で白玉が人気を集めていました。
※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)
参考文献:青木直己 (監修)『美しい和菓子の図鑑』 二見書房 2021年