子供の習い事、親の負担は「送迎・費用」地域差も
子育て・教育
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調査は2024年10月1日から9日にかけてインターネットで行われ、全国の小中学生の子供を持ち、子供に習い事をさせた経験のある保護者550名が回答した。国の調査によれば、子供の学校外での体験活動は心身の成長に良い影響を与えるとされている。しかし、地域によって習い事の実態や親の悩みが異なることが問題視されている。今回の調査では、三大都市圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府)とそれ以外の地域に分けて実施された。
調査によると、子供に習い事をさせている親のうち、「送迎」に負担を感じている割合は三大都市圏で44.2%、その他の地域で49.8%だった。また、「費用」に負担を感じている割合は三大都市圏で61.3%、その他の地域で38.5%と、都市部と地方ともに「送迎」と「費用」がおもな負担としてあげられた。習い事を選ぶ際にもっとも重視されるのは「子供自身の興味・関心があること」であり、次に「通いやすさ(場所や時間)」が続いた。
子供1人あたりの習い事にかける月額平均費用は、三大都市圏で「1万円~2万円未満」が35.3%、その他の地域で「1万円未満」が34.9%と回答者がもっとも多かった。また、自宅から子供の習い事の場所までの移動時間は、三大都市圏で「徒歩や自転車圏内」が59.7%、その他の地域で「電車やバス、車で30分以内」が50.2%と回答者がもっとも多かった。
送迎負担が大きくなっている背景には、共働き世帯の増加が関連していると考えられる。親のフリーコメントからは、「自分の足で行ける習い事ならどんどんさせたい」「送迎の負担がないことが決め手になる」といった声が寄せられた。
送迎問題の解決策としては、送迎サービス付きの習い事やオンラインレッスンの活用が考えられる。オンラインレッスンは、場所や時間の制約を受けずに受講できるため、今後需要が高まると見込まれる。
《佐藤愛》
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