能登半島地震、被災家庭の教育機会が減少…CFC調査 | NewsCafe

能登半島地震、被災家庭の教育機会が減少…CFC調査

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能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査
能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査 全 4 枚 拡大写真
 チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、能登半島地震で被災した小中高生の子供をもつ家庭の保護者252名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を発表した。調査では、9割以上の家庭で子供の教育機会が減少し、約7割の家庭が教育資金に関する困りごとを抱えていることが明らかになった。

 この調査は、能登半島地震による被災地の現状と被災者の教育に関する課題を把握することを目的として行われた。調査期間は2024年4月15日から6月28日で、Webアンケートフォームを用いて実施された。調査対象は、CFCの教育支援事業に申し込んだ家庭の保護者で、有効回答数は252件だった。

 調査結果によると、震災後に子供たちの教育機会が減少した家庭は96.8%にのぼった。地域の習い事教室や学習塾の閉鎖、学校設備の被災、転居による部活参加者の減少などが背景にある。保護者からは「習字教室が全壊し、子供たちの習い事がなくなった」「部活がなくなり、子供の元気がない」といった声が寄せられた。

 また、69.8%の家庭が教育資金に関する困りごとを抱えていることがわかった。特に中高生がいる家庭やひとり親家庭では、被災による収入減少や家屋の解体・修繕費用が教育資金の確保を困難にしている。保護者からは「貯金を切り崩して教育費をまかなっている」「塾に通わせることが難しい」といった声が聞かれた。

 さらに、被災家庭の状況は転居の有無や子供の学校段階によって複雑化している。転居した家庭では学校外での体験機会が減少し、転居していない家庭では学校内での教育機会が減少している。中高生がいる家庭では、学習機会の減少が顕著で、進学や学力に関する困りごとが多い傾向がみられた。

 CFCは、能登半島地震で被災した小1から高3の保護者を対象に、学校外活動費を助成している。今回の調査は、助成金の提供を行う前に実施されたもので、被災家庭の教育支援に向けた重要なデータを提供している。

《佐藤愛》

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